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『EARLY OGATA BEST』緒方恵美さんインタビュー

『EARLY OGATA BEST』緒方恵美さんインタビュー|初期の名曲をセルフカバーしたことで見えたもの

昨年声優デビューから25周年を迎え、アニソンカバーアルバム『アニメグ。25th』のリリースなど精力的に活動中の緒方恵美さん。その25周年企画の一環として、初期の名曲をセルフカバーした『EARLY OGATA BEST』が5月30日発売されます。

過去の名曲から思い入れの深い曲やファンに人気が高い曲をセレクトし、現在の緒方さんの歌声と最新の演奏&レコーディング技術を駆使し、「懐かしいけど新しい」アルバムに。現在の音楽スタイルのエールロックからバラード、ポップ、クラブ系の曲など様々なサウンドを、多彩な歌声で表現! 更に本作は2枚組で、1枚は4月にライブハウスにて公開レコーディングした5曲を収録!

そんな話題のアルバムについて緒方さんに制作への想いや注目ポイントなどについて語っていただきました。

緒方さんがやりたかった音楽

――昨年は声優デビュー25周年ということで精力的な活動を展開されましたが、振り返ってみての感想は?

緒方恵美さん(以下、緒方):25周年といっても本人は淡々と仕事をしていただけなので、日常的にはいつもとあまり変わりませんでしたが(笑)。

せっかくここまで来させていただいたので、昨年はアニメ界や声優界のためにひとつくらいは何かできることは……と考えた結果、クラウドファンディングによって日本と海外でアニソンのカバーアルバム『アニメグ。25th』をリリースさせていただきました。

今回の『EARLY OGATA BEST』も、その25周年企画の一環。最後の企画です。

――クラウドファンディングの活用だけでなく、2017年2月にリリースした『real/dummy』はダミーヘッドマイクで歌を収録したアルバムだったり、常に先端を走っているのがすごいです!

緒方:ありがとうございます。最新オリジナルアルバムである『real/dummy』も、まとめて宜しくお願いします!(笑)

出演作アニソンカバーアルバム『アニメグ。25th』を出す際、クラウドファンディングを活用しようと思ったのは、日本で販売されているアニメ・声優関係のCDやDVDは、海外では正規のルートで販売されているケースが少なくて、海外のファンの方にオリジナルの作品が届いていないという現状があって。

国内でもその事実が一般的にはあまり知られていないので、これを機に知っていただきたいという想いと、海外のみなさんにも正規品を届けたいという思いで始めました。

クラウドファンディングならショップも関税も関係ないし、送料も込みの出資なので……そしてクラウドファンディングの企画ページにその理由を書けたことで、少しだけですが、業界の現状に対する認知が広がってよかったかなと思います。

――『EARLY OGATA BEST』では、ご自身の楽曲をセルフカバーされていますが、どうしてこういうアルバムを作ろうと?

緒方:いろんな理由があるのですが……まずきっかけの1つは、『real/dummy』で初めてハイレゾで出させていただいたことが大きいです。

音楽プロデューサーの佐藤純之介さんから、今までのハイレゾブームはアニソンがけん引している部分があって、日本のハイレゾ楽曲の売り上げの上位を占めるはアニソンだと聞きました。

購買層はほとんど男性。『ラブライブ!』など複数の歌い手がいるグループの曲でもハイレゾなら一人ひとりの声がわかりやすいからという理由もあるそうです。ただ、男性アーティストの曲を女性が買ってくれることは少ないらしくて。

それは買いそろえる装備は必要だったり、ハイレゾと聞いて難しい印象を持っていることが壁になっている部分もあるとは思います。

『real/dummy』では、私の声の特質———レンジが広い上に、倍音成分(※)が上下に広くて。そのすべてを拾ってくれ、クリアに聞こえるには、従来のCDではダメで、ハイレゾしかなく……それに加えて、ダミーヘッドマイクや、本邦初・リアルダミーヘッドマイクを使ったバイノーラル録音の楽曲を創りたかったのもあり、初めてチャレンジさせて貰うことになりました。

結果、ハイレゾ版をたくさんの方が買ってくださった。ハイレゾウィークリー1位を頂きました。それもあって、ハイレゾを女性リスナーに広げるきっかけになったとランティスさんも思ってくださったみたいで、だから今度もハイレゾで。

最初はハイレゾだけで(リリースしてみよう)というお話だったんですが、さすがに難しいだろうという判断が総合的に下り、従来通りのCDとハイレゾ配信の2種類でリリースすることになりました。

※倍音成分
特定の音が鳴った時、その音の数倍の波長の音も鳴っているという現象。例として、ピアノのドを鳴らした時、同時に2倍音となる1オクターブ上のド、3倍音となる1オクターブ上のソ、などの音も鳴っている。通常のmp3音源などでは、この倍音の部分がカットされるが、ハイレゾ音源ではより多くの倍音も収録される。

――初期の楽曲のセルフカバーという切り口にした理由は?

緒方:2010年を境に、自分の音楽性が確立したからです。その年の11月に出したPSP用ソフト『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』のED曲になった「再生-rebuild-」を第2のデビュー曲と位置付けていて、2010年代以前の楽曲を暫定的に「EARLY OGATA」という言い方をしていました。

今回、私の担当の吉江プロデューサーから「その「EARLY OGATA」のベスト盤を、今の声と音楽でセルフカバーするのはどうでしょうか?」という提案をいただいて。すごくありがたいな、と。

――初期の頃と今で、音楽のアプローチや取り組み方に変化はありますか?

緒方:昔は声優としての自分が認められてアルバムを出そうと言われたから、声優らしいアルバムをと思って作っていたんです。

自分のやりたい音楽や好きな音楽というより、作品を通じて声を聴いてファンになってくださった方達が喜ぶような、ストーリー性のある曲や、曲の中でキャラを作ったりする音楽活動を長く続けてきました。

それは、声優になるずっと前から趣味で音楽をやっていて、楽曲を作ったり、弾き語りのバイトをしたりしていたから。「自分の音楽が認められたからCDデビューをということじゃない」……思い上がるな、と自分に言い聞かせていた。声優としての私が好きだと思って下さる方のためにあるべきだ、と。

でも元々、音楽が純粋に好きだったからこそ、そのやり方が疲れてしまって。そしてランティスにお世話になって、社長の井上俊次さんから「ここから先は自分がやりたい音楽を作ったほうがいいよ」と言って、後押ししてくださったんです。

そう言っていただいたけど、恐る恐るで、しばらく以前と同じような楽曲を作っていましたが……(笑)。2000年代後半になって、やっと、やりたい音楽をやろうと、試行錯誤し始めることができました。

――そのやりたかった音楽とは?

緒方:ソウルフルなロック。聴いてくれる方の背中を、そっと押せるような言葉を、培ってきた音に乗せて熱く紡ぐ音楽。チームでは「エールロック」と呼んでいます。

そうなるきっかけもあって……芝居でも、歌でも、ラジオのトークでも、私の発する音は「言霊が強い」といろいろな方に言われてきました。乗ってくる感情、その影響が強いと。最初は、そうかな、とわからなかったんですけど、次第に……ちょっとスピリチュアルな話になってしまうんですけど(笑)、実際に実感する出来事が増えてきて。

例えば生きてるって素敵だね、という歌を作ろうとすると、書こうとした詞のままのハッピーなことが起きる。逆に失恋ソングを書こうとすると、その内容と同じようなシチュエーションで失恋したり。良いことが続くのはいいけど、さすがに死別した後の曲を作った後は……そんなチカラが自分にあるハズはないとは思いながらも……。

そんなある時、思ったんです。もし、私の言霊力が本当に強いのであれば、「人の背中を押すような曲だけ作ればいいのでは」と。

元々、洋楽ロックを聴いて育ち、学生時代はまねて創り、ランティスに入ってからはバンドメンバーと私だけでバン移動ツアーを重ねつつ、バンド修業をしていた私(笑)。そのすべての経験値を使って、みんなの背中を押せるような「エールロック」を作るようになりました。

そして今回、初期の楽曲をセルフカバーするにあたって、今の音楽の中に引っ張り上げられる楽曲を……みなさんに好きだと言っていただいている曲や、昔の曲の中でも元気になってもらえる曲、ドラマ性があって前に進める曲を選んで、たくさんの音楽仲間と共に、今の音楽にブラッシュアップさせることになったんです。

ランティス・井上社長が背中を押してくれた

――今回は2枚組ですね。

緒方:「Disc-R」と「Disc-L」の2枚です。「Disc-R」は通常のレコーディングで収録した曲、「Disc-L」は4月にライブハウスで……ライブをレコーディングするのではなく、レコーディングのシステムをライブハウスに持ち込んで、お客さんの前で公開レコーディングする形で、一発録りした1枚です。

「Disc-R」に収録されている「鏡の国のアリス」と「hit man」は、まさに今のエールロックな楽曲。超カッコイイ「今の音」にして頂きました。

ずっと一緒にライブをしてくれている、パーマネントなバンドメンバーと全員一緒に一発録りしたのが「can’t go back my mission-metal ver.-」と「Byo-Doでいきましょう’18」。今のライブではオリジナルと違うメタルアレンジになっているので、その音をそのままに。

ちなみに「鏡の国のアリス」の編曲をしてくださった柘植敏道さんはこの曲のために7弦のギターを買ってくださったそうです! ありがたや(笑)。この曲以外にもいろいろな仕掛けがあるので、演奏にもじっくり耳を傾けて楽しんでほしいです。

――1曲目はピアノ一本のシンプルなバラード曲「silver rain」から始まって、2曲目の「can’t go back my mission-metal ver.-」がゴリゴリのメタルロックという流れもインパクトがありました。

緒方:「silver rain」は、1999年にランティスに移る直前に、前メーカーでリリースしたシングル曲で、とても深い思い入れと意味があります。実はメーカーを移籍する前にアルバム制作をしていたんですけど、そのメーカーの吸収合併などがあって7曲までできたところで制作できないことになって。

この時点でミニアルバムとして出すか、残りを制作して別のメーカーで出すか、選んでくださいと言われたところに、ランティスが手を挙げてくれて。(緒方さんの作家名・em:ou名義のアルバム『rain』)

日本で有数のロックキーボーディストである井上社長が「せっかくランティスに来てくれたので記念に二人で何かやりましょうか?」と言ってくれて録ったのが、この「silver rain -piano ver.-」だったんです。1コーラスだけ、私と井上さんで、同じブースで同時録音。感激しました。

作詞・作曲とも私な1曲。「降りはじめの雨のように あなたは肩を叩き~俯きつつ迷っていた私を振り仰がせた」という歌詞のまま……当時の私の「乾ききっていた心をそっと包んで濡らしてくれた」のが、まさに井上さんでした。

私に好きな音楽を、もう自分で創ったほうがいいと言ってくれたり、バンを貸してあげるからとバンドメンバーと全国のライブハウスをまわるツアーの後押しをしてくれたり、今も音楽活動ができるのは井上さんが肩を叩いてくれたから。

そんな井上さんとのその楽曲を、19年経った私と井上さんでもう一度。いろんな思いが交差して、こみあげるものを抑えつつ、こめつつ、レコーディングしました。。

――せつなく情熱的に歌う「ジェラシーの痕跡」の後の4曲目の、緒方さん以外の方のセリフが飛び交う、変化球的な「カミング・アウト」も新録で。

緒方:5拍子のちょっと変わったジャジーな曲で、20年前に曲をいただいた時、どんな歌詞を付けようと考え、ゲイに目覚めていく青年の歌にしようと思って。

主人公はヘアメイクをやっている男の子で、付き合っているモデルの女の子との会話から始まる、そんなセリフ入りの変わった曲なんですけれども、セリフは今回、全面的にオリジナルとは書き換えました。

彼女に遊びで口紅を塗られたら、思いのほか自分がきれいだと気づいてしまう。昔、部活の先輩から誘われるようなことを言われて、気持ち悪いなと返してたけど、実は嫌じゃなかったかも。あれ、おかしいな? と目覚めていくストーリーで、今回はそんな部活の先輩のセリフも入れました。

当時はゲイ役はラジオのスタッフにやってもらったけど、今回はモデル役を渕上舞ちゃん、部活の先輩を逢坂良太君、水島大宙君、高橋伸也君に入れてもらって、ゲイ役も彼らが兼任、+ランティスのチームオガタの男性スタッフ陣+編曲の渡部チェルさん(笑)。

――豪華なメンバーですね!?

緒方:『アニメグ。25th』でTVアニメ『暗殺教室』のOP曲「バイバイYESTERDAY」をカバーしたのがきっかけです。オリジナルは「3年E組 うた担」が歌っていますが、アルバムでは寺坂組(緒方さんと木村昴さん、はらさわ晃綺さん、下妻由幸さん、斎藤楓子さん)で歌うバージョンで。

そうしたら、E組の他のメンバーが「ズルい! どうして誘ってくれなかったんですか?」「今度は呼んでください」と言ってくれたので、その人達をそのまま(笑)。良太が「やっぱり汗をかくのは最高だな。俺は好きだ。お前の汗の匂い」とか、伸也が「俺がマッサージしてやるよ。ああ、硬いな」と言ってくれたりしています(笑)。

――中盤は「青い宝石の君」はミディアムバラード曲、浮遊感のある「-RA・SE・N-」、シティポップス風の「“sunrise,sunset”」とバラエティに富んだ音色と歌声が聴けて。そして「Disc-R」の最後の曲に、「ENDLESS LOVE」を選んだ理由は?

緒方:「ENDLESS LOVE」は、一番最初のデビューミニアルバム『HALF MOON』に収録した曲で、クイーンみたいな、多重コーラスの壮大なロッカバラード。みなさんからも人気がある曲です。

亡くなってしまった友人や恋人に向けて歌っている曲で、私自身もこの25年の間に大切な方達が亡くなったけど、今も一緒にいるという感覚も強くて。「これから先も一緒に」という想いをこめて収録に臨み、かつ、R盤のラストソングにしました。

今回、大成建設のCMや「田中くんはいつもけだるげ」OPなどでおなじみのUnlimited toneのみなさんがコーラスを担当して下さって! そして「“sunrise,sunset”」はfhánaの佐藤純一さんが担当。本当に豪華になりました……!

すべてのアレンジャーのみなさんが、原曲の良さをちゃんと残しながら、ご自身のサウンドにしてくださった。本当にありがたく、嬉しかったです。

社長ではじまり、社員で終わり、これからへと続く

――「Disc-L」の5曲はハイレゾのシステムで聴いているわけではないのに、音質が素晴らしいですね。生っぽさや臨場感、心地よさがあって。小さなライブハウスで聴いているみたいな。

緒方:そのままなんですけれどもね(笑)。そこが佐藤プロデューサーの狙いだそうです。こちらは「Disc-R」とは違うメンバーで収録しています。

私が『M’s BAR』と題して、不定期に、自分が好きだった洋楽のカバーライブを私のエセ解説付きで(笑)、楽しんでもらうライブをやっているんですけど、その『M’s BAR』を観に来てくれた佐藤プロデューサーがこのメンバーで録りたいと言ってくれたんです。プラス、2曲だけ元marbleの菊池達也君に参加してもらって。

――「Disc-L」の5曲のセレクトのポイントは?

緒方:元々はLR問わず、前出の通りにセレクトしましたが、中でもアコースティックなサウンドがハマる曲やアコースティックにしたらおもしろいかなと思う曲……「“Dear,My Angel”」「タイム・リープ」「believe me」「約束するよ」「awarding ceremony」を選びました。

――なるほど。最後の曲「awarding ceremony」で、何人かコーラスをしているのはライブ当日に参加したお客さんですか?

緒方:この曲は北京オリンピックの時に作った『666-rock.Lock.ROCK!-』に収録した曲なんです。メダリストは大々的に取り上げられ、賞賛されるけど、メダルを獲れなかったとある選手やとある選手に、伝えたかった想いを綴った歌。

「理想に届かなかったかもしれないけど、あなたが頑張る姿は私の心をふるわせてくれた。ありがとう」と。

原曲では最後にラララと当時のバンドメンバーたちと歌っていますが、ライブレコーディングだと難しくて、後日スタジオで追加収録することに。そこで「アルバムの始まりの曲がランティスの社長だったから、締めはランティスの社員がやるしかないでしょ?」という声が上がって、収録の日に空いているランティスの社員さんを集めて、みんなに歌ってもらいました。

――だからいい感じに素人感が(笑)。

緒方:みなさん、音楽のプロですけど、歌うプロではないですからね(笑)。でも、素敵な歌声でした。あったかかった。みんなで作った感や支えてもらえっている感に満ちていて、幸せでした。

――ジャケットもかっこいいですね。コンセプトやイメージは?

緒方:今回初タッグのデザイナー・佐藤さんに私の音楽遍歴や、今の覚悟をお話ししたら、持ってきてくれたのがこれで。素晴らしいデザインで、感嘆しました!

ジャケットの真ん中にいるのは今の私。歌を通して、昔も今も行ったり来たりできると。バックジャケットも「エールロック」にちなんで、聴いてくれるみなさんが、街の中から空を見上げて歩いて行けるようにというイメージで作ってくれたのだそうです。

キーワード的には、収録された2曲、私の昔のラジオ番組『銀河にほえろ!』のテーマ曲だった「タイム・リープ」、そして松本零士先生原作のアニメで、私が台羽哲郎役で出演した『ダナサイト999.9』の主題歌「-RA・SE・N-」。文字通り「時を翔ける」ということと、人生は自分の中のDNA(螺旋)・本能が羅針盤になるということをおいて。

――過去の曲を、今の声と最新の技術で再現すると懐かしさも感じつつ、新鮮というのにもリンクしますね。“EARLY”と付いているけど、「新しいじゃん!」と。

緒方:そうなんです! ありがとうございますそういって下さって!(笑)
ずっと追いかけてきて下さっている方はもちろんですが、初期の頃の曲しか知らない方々に、今のサウンドでお届けすることによって、「今のオガタの音」に触れてもらいたい。

一方、最近、2010年代からファンになってくださった若い人達、ライブをやると後ろの3分の1くらいにいてくれている皆さん(笑)には「曲数が多過ぎるのでどこから入ればいいですか?」と聞かれることもあって。今の私が選んだ、アーリー・ベストな楽曲をお届けすることで、気に入ってもらえたらうれしいし、オリジナルを聴いてもらったりするきっかけになればいいなって。

今回選んだ16曲は自分が作詞や作曲をしている曲がほとんどなので、より私の色が強いアルバムにもなっています。みなさんの背中を押せる曲しか作らない、歌わないという今の私の芯にも沿っている曲が多いので、いろいろな立場の方に聴いて、楽しんでもらって、明日からの活力にしてもらえたら嬉しいです。

――まさに「エールロック」ですね。そして、6月6日にバースデーライブも控えています。

緒方:はい。こちらのライブのタイトルは「ファーストオガタ」です。ファンのみなさんには、事前にTwitterで「最初に出会った私の曲を教えてください」という質問をしていて、その結果を参考にセットリストを組んでいます。

新旧とりまぜ、アルバムとは違うセットリストになるので、ここでまた新しい楽曲との出会いがあると思うし、トリビュート盤に参加したり、作詞提供曲等、今まで自分のライブで歌ったことのない曲も歌ってみようかなと思っています。

チケットは完売ですが、当日券が出る予定なので、詳しくは私のホームページやTwitterでチェックしていただけたらと思います。

――ライブも楽しみです! では最後にみなさんへメッセージをお願いします。

緒方:昔のファンの方には今のサウンドに触れていただきたいし、新しいファンの方には昔の曲のベストセレクションを今の声でお届けしたいというのがこのアルバムです。

いつものバンドメンバー他たくさんの音楽仲間が集まり、素敵な演奏やアレンジで再現してくれた宝石箱のような1枚。楽しんでください。このアルバムはハイレゾでも発売されますので、興味のある方や、よりいい音でと思う方はぜひ1度体感してほしいです。

『real/dummy』のハイレゾ盤を購入したファンの方が「初めてライブの歌声と同じ声が聴けました」と言ってくれた「まんまの声」を、ぜひ。衝撃を受けますよ。

いずれにしても買って頂いた方に楽しんで貰えますように。あなたの元気になれますように。

祈りつつ。宜しくお願いします。

ついでにこれも聴いてください(笑)

――インタビューが終了してしまいましたが、近況も聞ければなと思っていました。

緒方:あ、そうだ。私が出演している『魔法少女 俺』のキャラソンアルバム『俺ジナルソングス』が6月27日にリリースされますが、私がem:óu名義で全曲の作詞をさせていただきました。

こちらも、ものすごいアルバムになるのです……! 近々詳細が解禁になりますので、ぜひ。メンバーが大変なことになっています。カッコカワイイです。面白いです。6月27日発売です、宜しくお願いします!(笑)

[取材・文/永井和幸]

緒方恵美『EARLY OGATA BEST』

2018年5月30日発売
CD2枚組 3,600円(税別)
発売:ランティス
※ハイレゾも同日配信開始!

『緒方恵美Birthday Live 2018 ♯ファーストオガタ』

2018年6月6日 東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO
18:15開場 19:00開演
5,500円(税込・別途ドリンク代必要)
イープラス、チケットぴあ、ローソンチケットにて好評発売中!

TVアニメ『魔法少女 俺』キャラクターソング集『俺ジナルソングス』
2018年6月27日発売
2,300円(税別)
発売:ランティス

緒方恵美公式サイト
緒方恵美公式Twitter

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