
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』ドランクドラゴン・塚地武雅さん×はりけ〜んず・新井義幸さん×東島丹三郎役・小西克幸さんインタビュー前編|アラフィフ世代は“変身”したい!? 特番収録で生まれた「ライダー愛」の循環
年明けより第2クール目に突入するTVアニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』の特番が、本日12月30日(火)よりABEMAにて配信開始!
https://abema.tv/channels/special-plus-7/slots/DqasaUV2Cc922K
ドランクドラゴン・塚地武雅さん、さや香・石井さん、JPさん、はりけ〜んず・新井義幸さんら仮面ライダー好きの芸人が出演し、東島丹三郎役の小西克幸さん、撮影監督・髙津純平さんとともに、作品の魅力を熱く語る年末年始にふさわしい番組となっています。
今回、番組収録直後に塚地さん、新井さん、小西さんの鼎談が実現! 前編では、特番収録の振り返りや『東島ライダー』の魅力などを伺いました。
全てが「仮面ライダーになる」ための布石!?
ーー特番の収録はいかがでしたか?
東島丹三郎役・小西克幸さん(以下、小西):最高に面白かったです! 僕はお客さんのつもりで収録に来ていたので(笑)。
ドランクドラゴン・塚地武雅さん(以下、塚地):いやいや!
はりけ〜んず・新井義幸さん(以下、新井):完全にプレイヤーでしたよ(笑)。
小西:皆さんの愛を明日への糧にしようと思います。
塚地:我々としては、高津さん(撮影監督・髙津純平)や小西さんのお話を聞きたいという思いが強くて。
小西:全然話していない気がします(笑)。何よりも、皆さんの「ライダー愛」がすごかったですね。すごく細かく観てくださっていて、とても嬉しかったです。
塚地:それこそ「中の人」というか。いちファンとして、声優さんや制作されている方のお話を聞けるのは貴重ですよ。 我々は『アメトーーク!』で「仮面ライダー芸人」として集めてもらっていたメンバーなので、「仮面ライダーになりたい話」をできる時間は幸せでした。
新井:幸せでしたよね! 撮影監督のお話を直接聞けるというのは、滅多にないことじゃないですか。すごくいいエピソードを沢山聞けて、僕らは本当にもう……お仕事でいいのかと思うくらい(笑)。
塚地:観て楽しんだことを言っているだけですからね。
小西:僕はそれを見て楽しんでいます。
一同:(笑)
小西:そういう意味でも、上手く循環している感覚はあります。番組で喋ったのも、ほんの一部ですから。
塚地:本当に何時間でも話せますよ。
ーー芸人さんによる名シーンのプレゼンコーナーも盛り上がりましたね。
塚地:そうですね。何かしらの忖度はあったみたいですが(笑)。
新井:(笑)
塚地:特に第1話で東島が初めて変身するシーンは、漫画で味わった高揚感が倍増しているというか。小西さんの声から感情みたいなものが伝わってきたので、紹介していても熱が入りました。
小西:『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』をアニメ化するうえで、柴田先生の原作があって、役者もスタッフもその熱量を同じ方向に向けて作っている。それが相乗効果となって、いいフィルムになっている気はします。
塚地:小西さんの声を聞いて、「完全に東島だ……!」と思いました。 第1話だけではなく、本物のショッカーが出てきた時も、怪人が出てきた時も、わなわな震えながら戦う小西さんの声を聞くと「東島はいろんな経験をしていくなあ」って。本当に小西さんの声はバッチリだと思います。
新井:「東島丹三郎を演じてくれて、ありがとう」ですね。
小西:嬉しい! 番組内で忖度した甲斐がありました。
一同:(笑)
塚地:文字通り、“只者”ではないというか。長い年月をかけて積み重ねてきた責任感のようなものが、東島の声に表れている気がしました。
小西:本当に嬉しいです。 SNSで感想を拝見することはあるのですが、こうやって直に「面白いです」と言ってくださる声を聞くのは嬉しいですね。
新井:放送前の先行上映会の感想を見ていたのですが、「仮面ライダーを全く知らない人でも全然楽しめる」とおっしゃっている声がありました。
小西:その後、第8話から第11話のトーナメント編だけを抜き出して、また劇場でかけたんですよ。
塚地:「トーナメント編」はある種の夢の対決というか。
新井:「どのライダーが一番強いのか」というのは、誰もが思ったことですからね。
小西:あと、劇中に昭和の仮面ライダーのエピソードも出てくるじゃないですか。それに合わせて、東映さんのYouTubeチャンネルで該当の話数(仮面ライダーストロンガー 第30話・仮面ライダーV3第51話)を無料で見られるようにしていただいて。動画の再生数が何十万回にもなっていました。
新井:初めて観る方も「どんな話なんだろう?」と興味を持って、そっちも見てくださるというのはすごいですね。
塚地:昭和を生きてきた人間からすれば、登場するライダーたちは馴染みがありますけど、平成・令和世代の人は、下手したら昭和に戻らずに仮面ライダーを観ているかもしれません。それがこんな風に巻き戻っていくというか、時代を遡れる作品というのも大きいんじゃないかなと。
ーー番組内でも「仮面ライダーになりたい東島の気持ちに共感する」というお話をされていましたね。
塚地:そうなんです。単に小学校時代は仮面ライダーになりたかったから、もちろんグッズもそうですけど、仮面ライダーの自転車にも乗っていました。
新井:うわぁ、いいなあ! 僕は欲しかったけど買ってもらえなかったんですよ!
塚地:まさに一葉が乗っているような自転車でした。仮面ライダーカードを集めてファイルに挟むとか。そういうことをやってきて、やっぱり「仮面ライダーになりたい」とずっと思ってきたんです。自転車に乗る時に手を放して「V3乗り」をしたり。
小西:僕もやりました。
塚地:本当になる気満々でした。 でも、中学生くらいで「あれ、ヒーローってなれないの?」って思い始めるじゃないですか。ただ、僕はそれでも「JAC(ジャック)か大野剣友会に入りたい」「アクション俳優になりたい」という方向へいったんですよ。 最終的にはお笑いをやってますけど、まだ仮面ライダーにはなりたいから。今お芝居をやっているのも、実は仮面ライダーになるための布石です(笑)。だから、大河ドラマや朝ドラは……。
新井:逆やから!『仮面ライダー』をやっていた人が、後々大河ドラマに出るんですよ。
塚地:僕は「朝ドラからのライダー」狙いです(笑)。
新井:そっちなんですね(笑)。ただ、自分も「なりたい」という気持ちは、本当に変わらないです。
塚地:僕らアラフィフ世代の人たちは……
新井:いつだって“変身”したい!
塚地:小さい頃は変身ベルトを付けて、「本気でやったら変身できるんじゃないか?」と思っていました。誰もが通ってきている道なんじゃないですか。
新井:たしかにそうですね。
小西:「どこかに変身ベルトがあるかも」と思って、探しに行ったりしますよね。
塚地:街を歩いているおっさんを見て「もしやショッカーじゃないか?」とか。 『東島ライダー』は、その気持ちのままの物語だと思うんです。
新井:どこかで我々が捨ててしまった感情をグッと引き寄せてくれています。
塚地:「ずっと持ち続けてる奴がいたんだ……!」って。
小西:東島丹三郎も、一度は夢を諦めようとしていたのがいいですよね。
新井: そうなんですよ、40歳というのが節目だったのかも。
ーーその流れがあるからこそ、第1話ラストの変身が心に響きます。
小西:僕自身も 「変身!仮面ライダー!」と言える日が来るとは思わなかったです。
塚地:小西さんの声から「仮面ライダー」を名乗る戸惑いも感じたんですよ。「そうか、そんな高らかに名乗れないよなあ」って。
小西:「行くぞショッカー!」以降は勢いなんですけどね。
塚地:そこからの「ライダーパンチ」!
新井:葛藤と喜びがバッと解放された瞬間の「最高だ」も。「やっぱりその言葉やな」と思いました。「最高」なんですよ、結局。
小西:そうですね。夢に思い描いていたものが、目の前に全部ある訳ですから。























































