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小松未可子×田代智一(Q-MHz) NEWアルバム対談【後編】

小松未可子×田代智一(Q-MHz)対談【後編】|NEWアルバム『Personal Terminal』全曲解説!

小松未可子さんのNEWアルバム『Personal Terminal』が2018年7月11日(水)に発売! 本作は、畑 亜貴さん、田代智一さん、黒須克彦さん、田淵智也さん(UNISON SQUARE GARDEN)によるQ-MHzのプロデュースを受けて制作した2枚目のアルバムで、アニメ『ボールルームへようこそ』のED曲「Maybe the next waltz」、「Swing heart direction」のシングル2曲を加えた全12曲を収録!

本作の完成を祝して、小松さんとQ-MHzの田代智一さんとの対談が実現! 1時間超に及んだ対談の模様をアニメイトタイムズにて2回に渡ってお届けしています。後編となる今回は収録される全12曲の解説と、9月からスタートするツアーへの意気込み、小松未可子×Q-MHzの今後の展望などについて語っていただきました。



【前編】二人が振り返るプロジェクトの軌跡


1曲目の「Restart signal」は前作の最後の曲から続く流れ
――では『Personal Terminal』に収録された12曲のお話を。まず1曲目の「Restart signal」ですが、前作アルバム『Blooming Maps』も1曲目「また、はじまりの地図」で始まるワクワク感がありました。それと同様に高揚感があります。

小松未可子さん(以下、小松):はい。前作の最後に収められている「my dress code」で“ここからちょっと先でまた会おうね”と歌っていたので、うまく繋がったと思います。「続編がやってきました。ただいま!」と言っているようです。

Q-MHz・田代智一さん(以下、田代):サウンドの浮遊感が前作の続きとしてもちょうどよく、スペーシーな感じが出せました。前作をリセットするのではなく、ちゃんと物語が続いていて、「第2章開幕!」と。

小松:壮大ですし、Q-MHzさんは制作時の打ち合わせで「名曲感のある曲にしよう」とおっしゃっていました。

 
「Jump Jump Halation!」はライブで盛り上がること間違いなし!
――2曲目の「Jump Jump Halation!」はアッパーなロック&ライブチューンですね。歌詞も今はただ楽しんじゃおう、みたいな。

小松:まさにライブがテーマの曲なんです。

田代:現体制になってからの小松さんのライブは、なるべく同じバンドメンバーで行っているんですね。そのため、バンド感や一体感が回を追うごとに増していて、小松さんとギターの新井(弘毅)君とベースの黒須(克彦)君が3人でステージ前方に出ていくようなシーンも見ていたので、アルバムにもライブ感を意識した曲が増えました。これを聴いたら盛り上がっちゃうのは間違いなしです。

小松:歌詞も勢いがあって、ポジティブで前向きな曲になりました。

――今回の1、2曲目の流れが前作の1、2曲目の流れに近い気がしました。1曲目のワクワク感から2曲目で畳みかけるような。

小松:前作では「また、はじまりの地図」から「Imagine day, Imagine life!」という曲順にすることは最初から確定していたそうなんです。「Imagine day, Imagine life!」が先にあったからこそできたプロローグが「また、はじまりの地図」だとQ-MHzさんに伺いました。

田代:アルバムを一気に聴いてもらうためにも最初の数曲はアルバムの世界にすっと入れるようなスムーズな流れにしたいというのはあります。だから前作との共通点といえば、最初の数曲で一気に心をつかみたいということで、それが2曲目が持つ役割でもあるのかなと思います。

 
「SPICE MISSION」は鼻歌まじりのようなお料理ソング!?
――3曲目の「SPICE MISSION」はトランペット、トロンボーン、アルトサックスが入ったゴージャスかつジャズっぽさがあって、“Shabada da da”などウキウキするフレーズもある楽しい曲です。

小松:ライブでは一足早く演奏した曲で、ザ・お料理ソングです。

田代:曲を作り始めたら作詞担当の畑さんが「料理が聴こえてくる」と言い始めて、「じゃあ、テーマはそれでいいんじゃないですか」と(笑)。

小松:でも、料理をしている時ってこの曲の「料理しちゃうんだよ~♪」みたいに謎のモノローグが生まれませんか?

田代:わかる! わかる! 何の曲でもない謎の鼻歌ね。

小松:私、料理中の心の声が「SPICE MISSION」と同じテンションなんですよ。

田代:例えばフタが開きにくいときに「開っかな~い、開っかな~い♪」って、謎のメロディで歌っちゃうような。

小松:その感じです! アルバムの中で一番歌詞が長いんですが、そもそも心の中の情報量って多いものですからね。ほとんどが雑念ですが(笑)。それをそのまま体現したような歌になっています。

 

「Maybe the next waltz」はライブで歌う時にいつも覚悟を決める曲
――4曲目は『ボールルームへようこそ』のED曲「Maybe the next waltz」です。ワルツ調でファルセットボイスやメロディが美しく印象的な曲です。

田代:アニメタイアップの場合は制作過程が少し違って、アニメのオープニングサイズである1コーラス89秒を意識して作り始めました。また、この作品の中で描かれている競技ダンスの曲に規定があることを監督さんから教えていただき、テンポも競技ダンスの規定に合わせてあるんです。だから実際の競技でもこの曲で踊ることはできると思います。

小松:こういった制作過程がなければ生まれていなかった曲であり、まさにこの作品のためにある曲だなと。だから、歌う時はいつも覚悟がいるんです。

壮大でエネルギーが必要な曲なので、歌った後の達成感も大きくて。歌い終わると1つのお芝居を演じ終えたような気分になります。リスナーさんも聴き終わったら映画1本を見終わった後のような感覚を覚えてくださると嬉しいな、と思います。

田代:ライブで聴いてもすごくうまいんです。最後のサビに行く直前の伸びやかなフレーズは、聴くと鳥肌が立ちますね。

小松:この曲はコンディションのいい時と悪い時の差が激しくて……(笑)。

田代:だからこの曲でゾクゾクした時は、「今日はコンディションがいいな」と。

小松:お客さんみなさんにもわかってしまうかも(苦笑)。ですがそれぐらい覚悟を決めて、いつも歌っています。

 
「海辺で逢いましょう」は恋の歌。ささやきコーラスもポイント
――5曲目の「海辺で逢いましょう」は初夏の雰囲気のさわやかな曲ですね。歌詞も恋の始まりの予感をつぶやくような。

小松:このアルバムでは数少ない恋の歌です。

田代:ある程度、曲数がそろった時に一度収録曲を並べてみたんです。そうしたら、情報量が多かったり、速いテンポかつ展開が多かったりする曲ばかりなことに気づいて……Q-MHzにはありがちなことなんですけど(笑)。だからここで一旦落ち着ける曲が欲しいなと。

最初はAメロとBメロしかないシンプルな曲でもいいかなと思っていたぐらいなんです。歌詞も内省的なものに落ち着いたのは、他が情報量の多い歌詞だったため、心のなかを歌うような曲も必要じゃないかと。僕らの意図が、曲にも歌詞にもうまく落とし込めたように思います。

小松:だからこそ、際立ちますし新鮮に感じるんですよね。曲順もアルバム中盤にあたり、小休止という感じはありながらも、物語は続いていて。レコーディングの時は、始めは大人っぽく歌おうと意識して歌っていましたが、Q-MHzさんから「1人でつぶやいている、家であぐらをかいているような感じで」とディレクションがあったので、印象も変わりました。

――歌のコーラス的に入るささやきも雰囲気があっていいですね。

小松:あの部分はささやかないとニュアンスが変わっちゃうんですよね。

田代:ちゃんとラップしちゃうとね。パリピみたいになっちゃって、せつない心はどこに行っちゃったの? と。急にイケイケに(笑)。

小松: “まだ何も言えない”と言っているのに心の声ではしっかり口に出している感じになってしまいますもんね(笑)。でも実は仮歌の段階では田淵さんがしっかりラップしていたんです(笑)。

 
「カオティック・ラッシュ・ナイト」は小松さんとQ-MHzの共作詞で、Tom-H@ckさんもギター参加!
――6曲目の「カオティック・ラッシュ・ナイト」は小松さんとQ-MHzによる共作詞で、頭や心の中が混乱しているけど、飛び出してみようという曲です。オチも不思議な感じで。

小松:収録曲がある程度そろってきた段階で「どういう曲が歌いたいですか?」と聞いていただいたんです。そのとき自分の中で印象が強かった、とある楽曲があって、「この曲のような、ポップなのに疾走感があるテイストをQ-MHzさんが作るとどうなるのか聴いてみたいです」とリクエストさせていただいたことから生まれました。

ここまでポップ寄りの曲を多めに録っていたので、ポップに上がりきらないけど疾走感があって、最終的には曲名通り、「カオスな空間を走っていたね」という印象を持つ曲にしたかったんです。実は、私の中でも歌詞のストーリーがあらかじめできていました。

最初は、リレー形式で作詞できたらとおもしろいかなと思ってたんです。例えば最初に私が1コーラス分の歌詞を書いて、引き継ぐ形でQ-MHzの皆さんに書いてもらったらどんな詞になるんだろう?と。最終的には私が1コーラスを書いて、それを田淵(智也)さんが引き継いでくださって、最終的に畑(亜貴)さんがまとめ上げてくださいました。次作ではぜひリレー形式の作詞にチャレンジしたいです!

田代:やりましょう!

――Tom-H@ckさんがギターやアレンジで参加されているので、かなりギターが効いてますね。

小松:アレンジを聴いた時はすごく驚きました。Tom-H@ckさんにしかできないアレンジですよね。

田代:Tom-H@ckさんは音楽の才能あふれる方なので、和音などをキレイに整えることもできたと思いますが、この曲のテーマである「カオス」にのっとって、あえて整えずに不協和音も多用していただきました。楽曲を分析するのが好きな人にとっては、とても難解な曲になったのではないかと思います。

 
「Happy taleはランチの後で」はアルバム中でニュートラルなポジション
――7曲目の「Happy taleはランチの後で」は今年2月から5月にかけて行われたツアーの会場限定シングルとしてリリースされた曲ですが、“期待をスティックシュガーにして”や“改札また間違った”とか女子の日常を明るく歌っています。

小松:せっかくツアーがあるのでいち早くみなさんに披露できたらいいな、ということで、ツアーでも演奏したんです。アルバムの中でも最初のほうに出来上がった曲で、ライブを意識した曲の1つでもあります。

田代:トランペットなどのホーンも入っていますが、アルバムでいえば、ロック的な部分と軽やかな部分とのちょうど真ん中にあるような曲になったかなと。だから聴く人の解釈によって、いろいろな受け取り方をできるような気がします。

 
「Pains」は畑さん作詞の「泣き曲」!?
――8曲目の「Pains」は失恋の曲で、曲名が“痛み”の複数形なのが更にせつなさや悲しみを表現しているような。

小松:この曲も私からリクエストさせていただいた曲です。今回はザ・バラードという曲がなかったので、この曲が畑さんのおっしゃる「泣き曲」のポジションになりました。

田代:畑さんは毎回、1回は泣きたいと言っています。その思い入れが強すぎて、前作『Blooming Maps』ではなき曲を最後にしてほろりと泣いて終わらせたいと言っていたのですが、みんなで止めました。

一同: (笑)

田代:小松さんとQ-MHzの1枚目のアルバムで、なぜ最後にしめっぽい気持ちで終わらなきゃいけないのかと説得したような気がします(笑)。

小松:前作の泣き曲は「流れ星じゃないから」という曲なんです。最後は“叶わない”と歌って終わりますからね(笑)。

田代:重すぎるよね(笑)。

小松:今回は仮に「Pains」が最後になったとしても、そこまでずっしり来ない泣き曲になりました。私からのリクエストは「アコースティックギターがメインで始まる曲が聴きたい」だったので、せつない曲になると思っていましたがまさか泣き曲になるとは。ですがせつなさの中にもさわやかさがを感じられる仕上がりになりました。ちょっと浸りたい気持ちになれる曲だと思います。

田代:希望も感じられますしね。

 
全員で演奏の「M/MASTER」のテーマは「おまぬけみかこし」!?
――9曲目の「M/MASTER」は、小松さんとQ-MHzの全員が演奏に参加しているアコースティク感とファミリー感あふれる曲ですね。

小松:畑さんがまず「ドSみかこし」と「シリアスみかこし」と「おまぬけみかこし」がテーマの、3パターンの歌詞を作ってくださったんです。

「どれを歌いたい?」と聞かれて、その時の私のテンションにぴったりだったのが「おまぬけみかこし」でした。普段はどうにかボロを出さないように生きている私の本性を見抜かれた内容で、「いろいろバレているな」と(笑)。演奏はみなさんと普段触らない楽器を手にして頑張りました。

――2コーラス目は譜割的に言葉がこぼれまくっているような。

田代:元々の歌詞がおもしろかったのもありますが、ファミリー感あふれるアレンジになったのは理由があるんですよ。いつも作詞・作曲・編曲の名義はQ-MHzに統一しているので、演奏をしない畑さんの名前はクレジットされる機会がないんです。

だから、小松さんとQ-MHzの4人、全員の名前が載っている曲が1曲くらいあってもいいんじゃないかなと思ったのがきっかけです。

そこから、最初デモを作っていたときに想定していたアレンジはやめて、5人で演奏できるようなアレンジにガラッと変えました。ちなみに、歌詞に“グラス”とか“リモコン”とか出てくるので、グラスをリモコンで叩くとかも考えたんですが、その場合、クレジットは何になるんだろうっていう雑談もしました(笑)。

小松:グラス&リモコン?(笑)

田代:いろいろあって、最終的にはみんなが一生懸命練習してきた楽器の発表会みたいになって、楽しかったです。


勢いで突っ走るライブチューンの「おねがいフューチャー」
――10曲目の「おねがいフューチャー」はアッパーなロックチューンで、「フワフワフー」など掛け声や“ah ah my happiness go go”など声を合わせる部分もある、参加型のライブチューンですね。

小松:奇想天外な曲です。

田代:この曲もライブで絶対盛り上がるでしょうね。

小松:でも、ライブで歌えるかが問題なんです……。噛まずに歌詞を歌えるか戦々恐々としています(笑)。

仮歌詞を田淵さんが作ってくださったのですが、割と破天荒な歌詞で。ものすごくおもしろくて、心に刺さるんですけれど、ちょっと世には出せないなと(笑)。

田代:小松さんに何言わせようとしているんだよっていう、パワハラみたいなね(笑)。

小松:完成した歌詞にも一部は残っているんですよ。“銭湯に行きたいならちゃんとシャンプーリンス忘れないでね”とかは仮歌詞のままです。

田代:ライブで歌詞が1カ所でも飛んだらヤバいよね。引きずられて全部わからなくなりそう。

小松:戻ろうと思っても、どこから入ればいいのかわからず、演奏がどんどん進んでしまっているのが想像できます……。ハプニングが楽しみな曲ですね(笑)。

 
「Swing heart direction」を歌っているところを見られるのは恥ずかしい!?
――11曲目の「Swing heart direction」も『ボールルームへようこそ』のED曲で、珍しいピアノロックになっていて。ピアノのポップさや存在感は末光篤さんらしいなと。

田代:末光さんはレコーディングでも素晴らしいプレイをしてくれました。印象的なフレーズもたくさんありますよね。

小松:歌うときは、「Maybe the next waltz」よりも苦戦しているかもしれません。いつも心が“Swing(揺れ)”しまくっています(笑)。

田代:確かにライブでは難しい顔をして歌っているなと思うことがありますね。あの難しい「Maybe the next waltz」を歌いこなしているのに何でだろうと。

小松:あと私の心境もこの歌詞のとおり照れくさいんです。“はりきってる私を見られるのはちょっと恥ずかしい気がして”と同様で、「あんまり見ないで~!」と思ってしまう質なんです。

――この記事を読んだらライブで余計に皆さん、じっと注目するでしょうね。

小松:みんなには後ろを向いていてほしいです(笑)。『ボールルームへようこそ』のキャラクター・千夏の心境に寄り添った楽曲ですし、千夏の気持ちがよくわかります。

 
「Romantic noise」は「Maybe the next waltz」の姉妹曲で、最後にほろっと
――最後の「Romantic noise」もホーンが入ったジャズっぽいテイストでミュージカルのEDで歌う曲みたいな。

小松:この曲は「Maybe the next waltz」のデモ段階のとき、すでにあった曲で、「Maybe the next waltz」がなければ生まれなかった曲です。

田代:「ボールルームへようこそ」の時、こちらから候補曲を何曲か提出させていただいた中の1つにかなり手を加えて発展させて、できたのが「Romantic noise」なんです。だから「waltz」とは姉妹のような曲なので、舞踏会みたいなテイストもありますね。映画や物語の最後のように、アルバムの最後を飾るのにふさわしい曲になったかなと思います。

――楽し気な曲なのに恋の終わりみたいな悲しい内容で「どうして?」と思ったら……。

小松:最後にほろっとしますよね。

田代:アルバム最後はやっぱり希望で終わるように。キレイにまとまったと思います。

 
9月8日からツアーがスタート! 今回のツアーも何か挑戦できたら
――全曲ご紹介ありがとうございました。ジャケットは小松さんがおうちでくつろいでいるような感じです。

小松:はい。起きて外出して、家に帰って、眠るまでのイメージで制作しました。日常の女の子はどう過ごしているのかが垣間見えるようなデザインになったと思います。実際はこんなに素敵なおうちには住んでいないですが(笑)。写真によってはほとんどメイクをしていないままだったりするんですよ。

田代:タイトル通り、パーソナルに迫っているよね。

小松:夜にカップラーメンを食べている写真は完全に迫っています(笑)。

――リリース後の9月8日から全国5カ所のツアーも控えています。

小松:今年の2月から5月までのツアー「小松の夜のパレード 2018春」は初めてアルバムリリースに紐付かないツアーでしたが、だからこそいろいろな試みもできました。アコースティクゾーンで、アレンジを加えた楽曲をグロッケンで弾き語りができたので、その延長線でまた何かトライできたらいいなと思っています。

次のツアーは何よりもこのアルバムを引っさげてのツアーになるので、この楽曲達がツアーでどう化けていくのか、楽しみが大きいです。

みんなで楽しんでもらえる魅力的なアトラクションを目指します!

 
アーティスト小松未可子の成長とQ-MHzのプレイヤーとしての一面を見せつつ、今作を超える最高傑作を!
――最後に小松さんとQ-MHzが今後やりたいことや展望など教えてください。

田代:小松さんから発案してもらったリレー作詞はやるとして、マリンバレコーディングも恒例になってきたので、次はどう組み込んでいこうかと。挑戦的な使い方もしてみたいです。

小松:後ろ向きで叩くとかですか?(笑)

田代:それ、映像で残さないとわからないから(笑)。歌いながら叩けるようなシンプルなマリンバというのはいいかもしれない。今のところ難しいのばかりなので。

小松:弾き語りは挑戦してみたいですね。

田代:それからもちろん、今までの物語からつながる新しい物語を紡ぎ続けて、同時に殻を少しだけ破っていく、今100のものを105にするみたいに、少しずつ幅を広げたり奥に深めたりすることも引き続きやっていきたいですね。現段階ではこのアルバムが最高傑作で、次もまた最高傑作を目指して、一歩ずつ着実に歩みを進めていきたいと思います。

小松:田代さんがすべておっしゃってくれました(笑)。今回実現できなかった「やりたいこと」もあるので、次に繋げていきたいと思っています。そして、いつか「M/MASTER」をライブで全員で演奏したいです!

田代:じゃあ小松さんは歌いながらマリンバとドラムを往復したりする?

小松:ええっ!(笑) Q-MHzの皆さんがステージ上でプレイしているのも見たいですし、コーラスもレコーディングでは皆さんにお手伝いしていただいているので、ライブにボーカルとして参加していただくのもいいですね。

田代;クレジットされていないけれど、ガヤだったり、男女混声みたいなものはみんなで録っているんですよ。

小松:今度はクレジットに載るパートをぜひ。

田代:ラップとか?

小松:いいですね!(笑) Q-MHzの皆さんはクリエイターですがプレイヤーである面も見てみたいです。

――作っている楽曲や、今回お話を聞いて、本当に楽しみながらやっていることが改めてわかりました。

小松:楽しいです! このまま、より楽しいことをやっていきたいです。

田代:やっていきましょう!

 
リリース情報
■小松未可子『Personal Terminal』
2018年7月11日発売

完全生産限定盤(CD+BD+Photobook)5,500円(税別)



通常盤(CD)3,000円(税別)


発売:TOY’S FACTORY


ライブ情報
■小松未可子TOUR 2018“Personal Terminal”
2018年9月8日(土)大阪府・BIGCAT
16:15開場 17:00開演

2018年9月16日(日)東京都・TSUTAYA O-EAST
16:00開場 17:00開演

2018年9月24日(月・振休)宮城県・仙台darwin
16:30開場 17:00開演

2018年9月29日(土)愛知県・Electric Lady Land
16:30開場 17:00開演

2018年9月30日(日)静岡県・Live House浜松窓枠
16:30開場 17:00開演


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