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『つくもがみ貸します』榎木淳弥×小松未可子×櫻井孝宏インタビュー

TVアニメ『つくもがみ貸します』榎木淳弥さん、小松未可子さん、櫻井孝宏さんインタビュー|かわいらしい“つくもがみ”たちと、3人の三角関係に注目!!

NHK総合にて、毎週日曜24:10~放送中のTVアニメ『つくもがみ貸します』。畠中恵さんによる同名小説が原作で、一種の妖となった古道具たち“つくもがみ”と、古道具屋であり損料屋(現在でいうレンタル屋)の「出雲屋」を営む清次とお紅の姉弟をはじめとした人間たちが織り成す人情ストーリーです。

そこで、清次役・榎木淳弥さん、お紅役・小松未可子さん、佐太郎役・櫻井孝宏さんにインタビュー。作品の印象や見どころ、清次ら3人の関係性や“つくもがみ”などキャラクターの魅力について伺いました。

動く“つくもがみ”たちの姿や、江戸時代だからこそ巻き起こる事件が1話完結で描かれる!
――まず、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

清次役・榎木淳弥さん(以下、榎木):オーディションを受ける時に原作も読ませて頂いて、面白い作品だなと思っていたので、決まったと聞いた時はとても嬉しかったです!

お紅役・小松未可子さん(以下、小松):オーディションの時に、第1話に登場するセリフで、お紅が清次のことを叱るシーンがあったのですが、「ちょっと強く叱りすぎて、怖い印象になってしまったかな……」と心残りがあったのですが、決まって嬉しかったです。
怖くなりすぎない様に「お紅の芯の強さを大事にしよう!」と思いました。

佐太郎役・櫻井孝宏さん(以下、櫻井):オーデイションで決まった役柄なので、嬉しかったです。

▲榎木淳弥さん演じる清次

▲榎木淳弥さん演じる清次

▲小松未可子さん演じるお紅

▲小松未可子さん演じるお紅

▲櫻井孝宏さん演じる佐太郎

▲櫻井孝宏さん演じる佐太郎

――原作・台本を読んだ時の印象、作品の魅力はどのように感じましたか?

榎木:基本的に1話完結形式になっているので読みやすく、事件も人々の人間関係に付随して起こるという感じなので、陰鬱な気持ちにならず親しみやすいところが魅力的に感じました。

小松:江戸を舞台にという時代背景と、つくもがみたちの魅力が「どのようにアニメーションになるのだろうか……!」と、とても楽しみになりました。
自分の想像で補っていたイメージの清次やお紅、つくもがみたちが、実際に動いた時のトキメキが忘れられません。

櫻井:設定に惹かれました。損料屋なんて知らなかったですし、つくもがみという表現もありがたみがあって素敵だなと思いました。レンタル業者って、昔からあったんですね。

▲清次とお紅が営む「出雲屋」のつくもがみたち

▲清次とお紅が営む「出雲屋」のつくもがみたち

――ご自身が演じるキャラクターと似ているところ、似ていないところはありますか?

榎木:似ているところは優しいところですね。本当ですよ(笑)。似ていないところは、清次は頭が切れますが、僕は割と鈍いかなと自分では思っています。

小松:私にも弟がいるのですが、ついつい弟に対して強くあたってしまうところは似ていますね。それだけ「頼りにしている!」というところもそっくりです!(笑)

櫻井:似ている似ていないは自分ではわかりませんが、彼の色男っぽい感じが眩しいです。

▲第1話の場面カットより

▲第1話の場面カットより

――“損料屋”など聞きなじみのない言葉や風習もあったと思います。演じる上で苦労した点、逆に楽しめた点などがあれば教えてください。

榎木:言葉遣いが丁寧なのと、現代ではあまり使われるのことのない言葉があったりするので、単純に台詞が言いにくいところが苦労した点です。
楽しめた点は江戸時代のことを色々調べたので、当時の風習や知らなかった言葉の意味を知れたことですね。

小松:やはり普段言い慣れない、道具やお店の名前に苦戦していました。「〜なのかい?」「〜じゃないか」というフレーズも、お年頃の女性らしさを残しつつセリフに落とし込むのが難しかったです。

櫻井:時代背景を気にしました。現代とは違う空気の中にいられたらいいな、と。

▲第1話の場面カットより

▲第1話の場面カットより

 
榎木さん&櫻井さんが、「出雲屋」の主力商品・ふんどしになる?
――血の繋がらない姉弟であるお紅のことが気になる清次、お紅に好意を寄せていたが、ある日突然、姿を消してしまった佐太郎、そんな男性2人に挟まれたお紅の関係性が気になります。そんな3人、もしくは2人での収録はいかがでしたか?

榎木:お紅役の小松さんの芝居がまっすぐで、なおかつ姉として清次を引っ張ってくれているので、とてもやり易くて助けてもらっています。
佐太郎は要所要所で登場するのですが、櫻井さんが演じてらっしゃるのもあって、すごく存在感のある、どこか興味を惹かれるようなキャラクターになっていると思います。

小松:3人揃ってのシーンは、今の所、過去の回想シーンでしか収録していないのですが、佐太郎さんがいるシーンは、清次が常にピリピリしているので、とても可愛らしく感じます。逆に佐太郎さんの大人の余裕たるや。
清次と2人きりでのシーンは、まだ色気のあるものではないので(笑)。2人に何か進展があるのか、楽しみにしています。

櫻井:前提として話の筋に添いながらではありますが、各人との間合いを楽しめました。距離や繋がりが大事ですね。

▲第1話の場面カットより

▲第1話の場面カットより

――では、注目してほしいポイント、作品の見どころを教えてください。

榎木:家の中の飾りや障子などがすごく色鮮やかに描かれているので、視覚でまず楽しめると思います。謎多き事件、そして清次、お紅、佐太郎の恋愛模様も見どころです!

小松:そうですね。損料屋に持ち込まれる事件の解決、つくもがみたちの活躍、お紅・清次・佐太郎の三角関係……オムニバス形式で毎話事件は変わっていくのですが、その裏で3人の過去をたどりながら、交差していく所がポイントかなと思います。

櫻井:つくもがみたちが楽しいです。子供のような大人のような。何でもいいのですが、ウチにある物がしゃべり出したら楽しいのにと空想しました。

▲第1話の場面カットより

▲第1話の場面カットより

――今も話題に出ましたが、つくもがみの中で特に気になるキャラクターはいますか?

榎木:キセルのつくもがみの五位です。いつもつくもがみたちの会話をまとめようとするのですが、一切まとめられないところに可愛さを感じます。

小松:どのキャラクターも非常に可愛らしく気になるのですが……。強いて言えば「うさぎ」です。画面の中でちょこまかと動き回る姿がかわいい! 喋り方がかわいい! 声がかわいい! とにかく何もかも愛おしいキャラクターです。

櫻井:月夜見です。なんだか可愛くて(笑)。

▲榎木さん注目のキセルのつくもがみ・「五位」

▲榎木さん注目のキセルのつくもがみ・「五位」

――身の回りで、つくもがみになりそうな(なってほしい)ほど思い入れのある器物はありますか?

榎木:今現在はあまり思い入れのある器物を所持してないので、僕自身がつくもがみになりたいなと思います。頑張って100歳まで生きたらチャンスがあるかな……ないですね(苦笑)。

小松:つくもがみは、古く、思い入れのあるものに宿ると聞いたので……今、自分の手元にあるもので一番古いもの、ということで。この作品のED主題歌も歌われている倉木麻衣さんのCDです。
子供の頃から憧れていたことがきっかけで、今こうしてお仕事させていただいているので、倉木麻衣さんのつくもがみよ……どうか宿ってください……。

櫻井:祖母が作ったちりめんのストラップです。干支がモチーフで、全動物あるので動き出したら楽しそうだなと思います。

▲櫻井さんが気なるつくもがみは、掛け軸のつくもがみ・「月夜見」(右)

▲櫻井さんが気なるつくもがみは、掛け軸のつくもがみ・「月夜見」(右)

――もし、ご自身が出雲屋のつくもがみになるとしたら、どんな器物のキャラクターだと思いますか?

榎木:ふんどしのつくもがみになって、みんなの大切なものを守りたいと思います。

櫻井:僕もふんどしですね。貸し出していたらしいですよ、主力商品だったらしいです。ふんどしBとか、そんな感じな気がします。

小松:暑がりなので、うちわとか扇子がいいですね……。「この時代にひと風吹かせてやるぜ……」とか言いながら、みんなの悩みや事件解決にあたってうちわで応援します。

▲小松さんが「かわいい!」とトキメク櫛(くし)のつくもがみ・「うさぎ」や、姫人形の「お姫」

▲小松さんが「かわいい!」とトキメク櫛(くし)のつくもがみ・「うさぎ」や、姫人形の「お姫」

――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

榎木:年齢性別問わず楽しめる作品になっています。「つくもがみ貸します」の粋で雅な世界を是非お楽しみ下さい! 宜しくお願いします!!

小松:皆さんの身の回りの物にも、もしかしたらつくもがみが宿っているかもしれない……いや、いたらいいなあ……と思わずにはいられません! 損料屋の姉弟と、つくもがみたちの物語、ぜひお楽しみください!

櫻井:たくさんの方に応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願い致します。

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なお、NHK総合テレビにて、7月28日(土)深夜25時35分から、第1話の再放送が決定。一度見た方も見逃してしまった方も、“つくもがみ”たちと清次ら人間たちが繰り広げる、不思議で心温まる物語に触れてみてください!

 
作品情報
● 放送・配信情報
NHK総合テレビにて、毎週日曜24:10~放送中!
(関西地方は日曜24:50~)
FODにて、毎週日曜26:40に最新話を配信!
※放送・配信日時は変更になる場合がございます。

● イントロダクション
江戸は深川、仲町にて損料屋・出雲屋を営む、お紅と清次という姉弟がいた。損料屋というのは、日用品から骨董品、そして美術品とありとあらゆる品をいくらかで客に貸し出す商いのこと。

ただこの出雲屋が取り扱う道具たちが、他の店のものと一味も二味も違うのは、作られてから百年以上が過ぎ、魂を宿した「つくもがみ」という一種の妖のようなものになってしまっているところ。

お客の元に貸し出されては、色々な話を聞いて来て、噂話を繰り広げる「つくもがみ」たち。人が良く情け深いお紅と清次は、そんな「つくもがみ」たちの力を借りながらこの町で起こる大小さまざまな騒動を解決していく。

江戸の町に花開く「つくもがみ」と人間たちとが織り成す悲喜こもごもの人情噺、骨の髄までとくとご堪能あれ―――。

● スタッフ
原作:畠中 恵(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督:むらた雅彦
シリーズ構成:下山健人
キャラクター原案:星野リリィ
キャラクターデザイン:谷野美穂・吉沼裕美
美術監督:村本奈津江
色彩設計:岡 亮子
撮影監督:蒲原有子
監督:えびなやすのり
音楽:佐藤五魚
OPテーマ:MIYAVI vs シシド・カフカ「Get Into My Heart」
EDテーマ:倉木麻衣「今宵は夢を見させて」
制作:トムス・エンタテインメント
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム

● キャスト
清次:榎木淳弥
お紅:小松未可子
佐太郎:櫻井孝宏
野鉄:奈良 徹
月夜見:仲野 裕
五位:平川大輔
お姫:明坂聡美
うさぎ:井口裕香
ナレーション:片岡愛之助

TVアニメ『つくもがみ貸します』公式サイト
TVアニメ『つくもがみ貸します』公式Twitter(@tsukumogami_tv)

©2018 畠中恵・KADOKAWA/つくもがみ製作委員会

(C)2018 畠中恵・KADOKAWA/つくもがみ製作委員会
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