声優
『ナナシス』武道館ライブレポート

『Tokyo 7th シスターズ(ナナシス)』メモリアルライブ 『Melody in the Pocket』 in 日本武道館をレポート! 感動のバトンが支配人へとつながっていく最高の空間

iOS / Android向けアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム『Tokyo 7th シスターズ』のメモリアルライブが日本武道館で行われた。出演したのは、篠田みなみさん、高田憂希さん、加隈亜衣さん、大西沙織さんら21人。

日本武道館の真ん中にステージを作り、支配人の前で感動のパフォーマンスを繰り広げた。このライブを観た1万2000人は、何を持ち帰ることができたのだろうか。

本稿ではライブの模様をレポートしていく。

【出演者】
春日部ハル 役・篠田みなみさん
天堂寺ムスビ 役・高田憂希さん
角森ロナ 役・加隈亜衣さん
野ノ原ヒメ 役・中島唯さん
芹沢モモカ 役・井澤詩織さん
臼田スミレ 役・清水彩香さん
神城スイ 役・道井悠さん
久遠寺シズカ 役・今井麻夏さん
アレサンドラ・スース 役・大西沙織さん
晴海サワラ 役・中村桜さん
晴海カジカ 役・高井舞香さん
晴海シンジュ 役・桑原由気さん
上杉・ウエバス・キョーコ 役・吉井彩実さん
荒木レナ 役・藤田茜さん
西園ホノカ 役・植田ひかるさん
越前ムラサキ 役・野村麻衣子さん
瀬戸ファーブ 役・広瀬ゆうきさん
堺屋ユメノ 役・山本彩乃さん
三森マツリ 役・巽悠衣子さん
玉坂マコト 役・山崎エリイさん
折笠アユム 役・田中美海さん

ステージに輝くアイドルと言う名の虹

日本武道館のど真ん中に設置されたステージの中央部分がせり上がっていく。ハコスタから生まれた夢見るシスターズが、辿り着いたこの場所、日本武道館。多くのことを乗り越えてきた4度目の夏ーーそこには青空があった。

ジャケットと同じ777☆SISTERSの12人が円陣を組んだ姿でステージに登場する。天井のカメラが真上から彼女たちを映し出すと、えも言われぬ感動が押し寄せてくる。

席的に上から見下ろしていた観客にはよくわかったと思うが、ステージに青空が描かれていたのにもグッときた。そして互いに声を掛け合い、それぞれの定位置に散っていく。開幕曲は「僕らは青空になる」だ。

<高過ぎてあきらめた青空に 今日は届きそうな気がするんだ>と歌い、最後に<雲が晴れて 僕ら青空になる>と歌うこの曲。まさにこの日の1曲目にピッタリだと思った。


「KILL☆ER TUNE☆R」は最初から大合唱が巻き起こるパワーチューンだが、途中で仕掛けがあった。歌詞をアレンジし、<どうやって どうやって この気持ち 伝えよう>と一緒に歌ってから、突然歌をやめてメンバーが作戦会議を始める。

そこで「感謝の伝え方なんてひとつしかないでしょ?」と言って、歌詞を変えて、頑張ってこれたのは君がいたからだと、心からのありがとうを歌って伝える。それには、さらに力の入った声援が送られていた。


続く「Cocoro Magical」でのソロパートをステージの中央に来て歌うという演出も面白い。グループだけど一人一人個性があるという777☆SISTERSを表しているようだった。そして何より、みんなが楽しそうに歌っているのが伝わってくる。

MCでメンバーそれぞれが自己紹介をしたあとは各ユニットのライブになっていく。

まずは爽やかな微炭酸ユニットLe☆S☆Caの登場だ。3人も同じく円陣を組んで登場。客席をイエローに染め上げて「タンポポ」を歌うと、新曲「ひまわりのストーリー」では、かわいらしいステップとパワーアップした歌声で魅了。夏とキュンとする曲が似合うユニットだとあらためて感じた。

続いてはWITCH NUMBER 4の新曲「星屑☆シーカー」。目まぐるしく入れ替わるボーカル、ラップ、そしてみんなが一つになれるサビのメロディーが良い。聴いている分には最高に上がれるのだが、この難しい楽曲を駆け回りながら歌えるというのは、ここまで歩んできたからこそできることなのだろう。

SiSHの新曲「プレシャス・セトラ」は、大人っぽい匂いをどこか漂わせつつ、今回はみんなで声を合わせられるような楽しい部分があるので、観客と一緒に盛り上がっていた。3人の息の合ったダンスも健在で、SiSHのダンスここにあり!という感じだった。

サンボンリボンのふわふわで可愛い感じは、このユニットだからこそ出せるものなのだろう。「14歳のサマーソーダ」という楽曲のオシャレ感も、この3人が歌うとなぜか身近なポップソングに感じる。声の調和という意味でもかなり心地良いバランスだ。

そして、めちゃくちゃカッコいいロックサウンドで会場を熱狂させたのはNI+CORAだ。もともと可愛らしい2人組ユニットだったが、Ci+LUSの登場により頼りになるお姉さん的存在になってきた。

だからこそ「CHECK’MATE」は雰囲気がガラッと変わった楽曲になったのだろう。これをカッコよく見せられてしまうポテンシャルの高さを見せつけてくれた。

姉妹ユニットが笑顔を届ける!

そして、このライブのひとつの見せ場と言えるCi+LUSが、いよいよ初お披露目となる。2人の帽子に大きく描かれたハートのCi+LUSマーク。クールで決めたNI+CORAとは対象的な可愛らしさ。

「シトラスは片想い」をクラップとともに歌い会場を大いに盛り上げたあとのMCで、「片想いユニットCi+LUSです」と挨拶。マコトの「来たよお兄ちゃん」という呼びかけからの「来たよお姉ちゃん」に反応した女子たちの声のすごさにはかなり驚いた。

そして「両想いになってくださいね」という秀逸な決めセリフのあとに歌った「アイコトバ」。マコトとアユムが仲が良さそうに見つめ合いながら歌うところも可愛らしかった。キレキレの2人のダンスとみんなとのパッパパヤッパの大合唱……初お披露目のステージは大成功で終えた。

Ci+LUSのキュートさに負けじと可愛さ全開で登場したのははる☆ジカ(ちいさな)だ。可愛らしいコスチュームに身を包み、ステージを駆け回りながら歌う姿にはすごく元気をもらえる。元気印と笑顔がこのユニットの魅力だろう。それにしてもこの2人、衣装チェンジが大変だったのではないかと思ったのは僕だけではないだろう。

そしてはる☆ジカ(ちいさな)のMC中に電話のベルが鳴る。電話のベルと言えば、あの歌というのは会場全体がわかっているので大きな歓声が上がったが、先程カッコいいステージを見せたNI+CORAの2人からの「まだまだ可愛さでは負けるつもりはないわよ!」という電話でのメッセージもなかなかだ。

仲間でありライバル、ここで4曲連続で2人組ユニットを続けたストーリーみたいなものも感じられた。そしてお待ちかねの「Girls Talk」を披露し、会場をぶち上げ、先輩ユニットとしての貫禄を見せつけた。

それにしても、ナナシスのライブは本当にノンストップで盛り上がる曲をぶつけてくるので、見ているほうも、かなり体力勝負なところはある。「SiSH」の名曲「お願い☆My Boy」、多幸感溢れるサンボンリボンの「セカイのヒミツ」。さらにWITCH NUMBER 4の「ラバ×ラバ」では観客の歓喜と、そのあとの歌声がものすごかった。

ナナシスの中で、他とは少しポジションが違うユニットと言えば、ガールズバンドのThe QUEEN of PURPLEだ。幕張メッセ イベントホールでの衝撃のデビューステージから1年以上が過ぎ、それがさらにパワーアップ。越前ムラサキのボーカルのオーラは相変わらずだったが、メンバーが交互にボーカルを取ったりして、ド派手でロックなパフォーマンスをぶちかます。

しかも「Fire and Rose」のあとに、すぐさま「新曲やります!」と「Clash!!!」をぶちかます流れはロックバンドそのもので、カッコ良くてクールだったし、日本武道館をライブハウスにしていた。「TRIGGER」では、瀬戸ファーブとムラサキが、目をバチバチさせながら歌っていたり、全員がキャラクターをちゃんとステージ上で表現していた。

スポットライトをあびたのは……!

QOPのステージが終わると、ライブはいよいよクライマックスに突入していく。ステージにたった一人で登場した春日部ハル。「またあした」を聴くと、人ってそんなに単純じゃなくて、仲間だけどわかりあえないことだってたくさんあるし、それでも“またあした”と言って別れれば明日はやって来るし、それこそが素晴らしいんだなといつも思う。

そんな曲を、ピアノの伴奏に合わせてたった一人で歌う春日部ハル。誰もがこの歌で何かを感じ取ることができたはずだ。

そして歌の途中、ハルが一旦曲を止めると、777☆SISTERSのメンバーたちが背後に登場する。組まれた円陣にはハルのポジションだけぽっかりと空いている。

そして待っている仲間の輪に加わり、「今まで私はこの歌を寂しいとき悲しいときに一人で歌っていました。でも今日はみんながいます。皆さんがいます。皆さん、私と一緒に歌ってくれますか?」と語って、日本武道館全員で大合唱をする。最後はハルのボーカルと楽器が重なり大きな歌になって武道館を包み込んだ。

大きな大きな拍手に包まれてからのMCでは、12人が言葉を紡いでいく。

ポケットにある支配人とのかけがえのない宝物があったから、誰かを照らす光になりたいという想いを持ち続けてここまで歩いてこれた。今度は支配人のロケットを温められるように、あの空の向こう側へ歩き続けていきますというメッセージを届け、「今日のこのライブこの場所から、私たちとあなたの新しい『スタートライン』!」と言って始まった「スタートライン」。

MCを聞いてからだと余計に歌詞の良さが身に沁みる。そして、12人が力のこもったボーカルを響かせてからのラストスパートは、エモさの塊でしかなかった。<いつか誰かの光になるんだ>と歌う「FUNBARE☆RUNNER」。

途中でバトンを繋ぐダンスがあるのだが、11人のバトンが繋がれるごとに大きな歓声が起こっていたのも印象深い。メンバーも最後の力を振り絞ってステージを駆け回っている姿に心が動かないわけがない。

そして最後の曲は「STAY☆GOLD」。個人的にこの曲の歌詞がとても好きだ。夢を叶えるために、努力したのは自分なのだから、自分を信じようと肯定してくれている気がするから。そんな背中を押してくれる曲を777☆SISTERSが力の限り歌って届けてくれる。

力の限りを尽くして歌い終わったあとの汗だくの晴れ渡った表情。走り切ったシスターズの顔は、何よりも輝いて見えた。

メモリアルなライブを終えたキャスト全員の最後の笑顔は本当に美しい。センターとしての重責を前回のライブに引き続き果たした春日部ハル役の篠田みなみ、そしてそれを支えた天堂寺ムスビ役の高田憂希。二人が最後、ギュッと抱き合っていたのが感動的なシーンだった。

また、この日発表された数々の新しい展開。リリース、新ユニット、そして10月20日21日に開催されるライブ。ナナシスはまだまだ走り続けてる。輝きながら。それを確信した日本武道館ライブだった。
 
[取材・文/塚越淳一 写真/杉浦弘樹(foto)、藤尾茉莉安、松﨑祐士、三浦真琴(maco)、鈴木実]

セットリスト

01. 僕らは青空になる / 777☆SISTERS
02. KILL☆ER☆TUNE☆R / 777☆SISTERS
03. Cocoro Magical / 777☆SISTERS
04. YELLOW / Le☆S☆Ca
05. タンポポ / Le☆S☆Ca
06. ひまわりのストーリー / Le☆S☆Ca
07. 星屑☆シーカー / WITCH NUMBER 4
08. プレシャス・セトラ / SiSH
09. 14歳のサマーソーダ / サンボンリボン
10. CHECK’MATE / NI+CORA
11. シトラスは片想い / Ci+LUS
12. アイコトバ / Ci+LUS
13. SHAKE!!~フリフリしちゃえ~ / はる☆ジカ(ちいさな)
14. Girls Talk!! / NI+CORA
15. お願い☆My Boy / SiSH
16. セカイのヒミツ / サンボンリボン
17. ラバ×ラバ / WITCH NUMBER 4
18. Fire and Rose / The QUEEN of PURPLE
19. Clash!!! / The QUEEN of PURPLE
20. TRIGGER / The QUEEN of PURPLE
21. またあした / 春日部ハル
22. スタートライン / 777☆SISTERS
23. FUNBARE☆RUNNER / 777☆SISTERS
24. STAY☆GOLD / 777☆SISTERS

公式サイト
公式Twitter

Tokyo 7th シスターズ 関連ニュース
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング