夏アニメ『戦姫絶唱シンフォギアXV』5つのみどころ|立花響の成長、そして歌にバトルと怒涛の展開を見せる作品の魅力とは!?
2012年に放送されたTVアニメ第1期から、およそ7年をかけ続いて来た『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ。その新たな作品となるTVアニメ第5期『戦姫絶唱シンフォギアXV』(以下、XV)が、2019年7月より遂に放送開始となりました。
前作『AXZ』から放送を心待ちにしていた方も多いと思いますが、今回はこの作品のみどころを5つに分けてご紹介します。
怒涛の展開が続く、ジェットコースターのような物語は『XV』でも健在。その魅力に再び触れられるチャンスですので、ぜひ注目を!
1.初心者にも“適合者”にも優しい用語解説
各装者の必殺技に挿入されるカットインをはじめとした独特な演出や、登場人物たちの心情が反映され戦闘シーンに花を添えるキャラクターソングの数々など、シリーズを通して視聴者を楽しませてくれた豪華さが『XV』にもあります。
そして心を震わさずにはいられない物語。今回も一波乱も二波乱もありそうな予感です……。
そんなジェットコースターのような物語ということもあり、シリーズのファンは、シンフォギア装者たちになぞらえ“適合者”と呼ばれています。
しかし熱いだけでなく、設定が緻密で作中に起こる出来事の理由付けがきちんとなされている点も忘れられないポイント。
“奇跡”としか表現しようのない出来事にも、劇中で説明されていないだけで必ず理屈があるのです。
公式サイトの“Keywords(用語解説)”では、用語やキャラクター、作中で起きた事件の解説がズラリと並んでいます。これを欠かさずチェックすることで、作品の世界をより深く理解できることでしょう。
とはいえ設定や用語が解らずとも、見ているうちに作中で今何が起きているのか、なんとなくでも理解できてしまうのが『シンフォギア』が『シンフォギア』たる所以。
わからなくても心で感じれば何も問題はありません。
このあたりは、どのシリーズから作品の世界に触れても楽しめる『シンフォギア』シリーズの魅力でもあります。
実際の用語解説ページは以下より
2.装者たちを支えるキャラクターたちの活躍
主人公・立花響(CV:悠木碧さん)ら装者たちが活躍するのは言わずもがな、その脇を固めるキャラクターたちの存在感も語らねばなりません。
「メシ食って映画観て寝るッ! 男の鍛錬は、そいつで十分よッ!」のセリフや、圧倒的すぎる戦闘力が“憲法”に抵触するという風鳴弦十郎(CV:石川英郎さん)。
そして風鳴翼(CV:水樹奈々さん)に“影縫い”を伝授した緒川慎次(CV:保志総一朗さん)の活躍は、今回も期待したいところ。
もちろんエルフナイン(CV:久野美咲さん)やオペレーターの藤尭朔也(CV:赤羽根健治さん)、友里あおい(CV:瀬戸麻沙美さん)らも存在感を放っています。
彼らが装者たちの戦いをサポートする際の現状報告のセリフで緊迫感が出ており、その中でときおり「K2の標高、世界三位に下方修正ッ!」と目玉が飛び出しそうになる驚きのセリフがでることも。
それもまたシンフォギアということで、彼らの活躍は今回も健在のハズです。
そしてもうひとり、響にとっての陽だまりである小日向未来(CV:井口裕香さん)。
“繋ぐこの手には―― 神(キミ)を殺す力がある”とのキャッチ共に、キービジュアルでは響と未来と思われるふたりが手を繋ぐ後ろ姿が描かれています。
『AXZ』ラストでの神獣鏡の光を浴びたのは響だけではないという不穏な伏線もあり、ふたりの関係にも何らかの変化が訪れるやもしれません。
3.シリーズの集大成に注目!
“シンフォギアシリーズ最大スケールのドラマとバトルを描く”と謳っている本作。
これまでの戦いもかなりのスケールを誇っていましたが、文言通りならばそれを飛び越えてくると思われます。従って、装者たちの“歌”もパワーアップされることでしょう。
作中の戦闘シーンでは装者たちは文字通り歌いながら戦うことになりますが、これはもはやお馴染みの要素。
しかもCDに収録されたものではなく、各話ごとに都度、声優さんが歌をアフレコしています。
だからこそ物語の進捗やキャラクターの成長に応じて歌い方が変わっていたり、戦闘シーンにおいても臨場感が増す一因となっていました。
その点がシリーズ最大スケールだという本作で、どうなっているかに期待がかかります。
また第4期『AXZ』に登場した“パヴァリア光明結社”の残党も登場。サンジェルマン(CV:寿美菜子さん)らの事件の後に、組織がどうなったのかが判明する可能性も。
加えて、度々登場していた人類の相互理解を阻む“バラルの呪詛”や、それに関わっていると思われるカストディアンことアヌンナキについての進展も期待したいところ。
4.響の拳は“神殺し”――その“神”とは?
他のシンフォギア装者のようにアームドギア(手の武装)を持たない響。これまでの物語では、その手は誰かと繋ぐため、繋ぐ力こそが彼女のアームドギアだと描かれてきました。
しかし、今回のキャラクター紹介を見てみると、「響の拳は、畏怖、あるいは希望を込めて「神殺し」と称される」とあります。
先述したキャッチ“繋ぐこの手には―― 神(キミ)を殺す力がある”もあって、響の持つ力が『XV』で何らかのカギを握ると考えられるでしょう。
“神(キミ)”が誰のことを指しているのか。このあたりが物語のキーになることでしょう。
そして「お前の歌では誰も救えない」と煽られたり、自身も「わたし私はまた……ぶん殴ることしかできなかった!!」と嘆く場面があった響ですが、それでもその手を伸ばすことをやめませんでした。
『XV』ではどんな相手と戦い、想いをぶつけ合うのかに注目です。
5.装者たちの成長は作品外でも見られる!
気が付けばあっと言う間にTVアニメ5期と、作品を重ねるごとにファンを増やしてきた『シンフォギア』シリーズ。
第1期が2012年と既に7年も経っているのは驚きですが、ファンのみなさんと同じくキャラクターたちや声優陣も時間を重ねています。
この時間経過はシリーズの一大イベント「シンフォギアライブ」からも窺い知ることができます。
もはや恒例となっているので、今回の『XV』でも開催されることを信じたいところ。あの会場の一体感と熱量は、一度体験する価値がありますよ!
これまでのシンフォギアライブのBlu-ray&DVD購入は以下より
■2013年
■2016年
■2018年
以上、『戦姫絶唱シンフォギアXV』の見どころをご紹介しました。第5期ということで新たにシリーズに触れるという方は戸惑うかも知れませんが、一度でも作品を視聴すれば、その魅力がおわかりになることでしょう。
『XV』から過去作に触れることも充分可能ですので、ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか?
[文・胃の上心臓]
TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアXV』作品情報
放送情報
■2019年7月より放送中!
TOKYO MX(MX) 7月6日より毎週土曜25:00~
毎日放送(MBS) 7月6日より毎週土曜26:38~
テレビ愛知(TVA) 7月6日より毎週土曜25:50~
BS11 7月6日より毎週土曜25:00~
AT-X 7月9日より毎週火曜21:30~
【リピート放送】
毎週木曜13:30~
毎週土曜29:30~
ストーリー
神の力を以ってして、神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、サンジェルマンたちの理想の源(パワーソース)であるラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアが撃槍。
暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。
そして――追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。かつての超大国アメリカもまた、日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。
閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、速やかなる政治的解決が望まれているが、複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。
当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。
いまだ見えない世界の行く末。さらに、張りつめた空気はここにも。
都内ランドマーク各所が一望できる、デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、私立リディアン音楽院に通う高校生、立花響と小日向未来。ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。
それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。
過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。
スタッフ
原作:上松範康 金子彰史
監督:小野勝巳
シリーズ構成:金子彰史
音楽プロデューサー:上松範康
音楽:ElementsGarden
キャラクター原案:吉井ダン
キャラクターデザイン/総作画監督:藤本さとる
副監督/アルカ・ノイズデザイン:光田史亮
総作画監督:椛島洋介 普津澤時ェ門
アクションディレクター:式地幸喜 杉江敏治 中小路佳毅 髙嶋宏之
メインアニメーター:大久保義之 坂本俊太 ハニュー
メカニックデザイン:大河広行 川原智弘
美術デザイン:ニエム・ヴィンセント ロキャテリ・ロイック ルガル・ヤン ギヨーム・ジョアナ 小山真由子
美術監督:渡辺幸浩 菊地明子
色彩設計:篠原愛子
CGディレクター:森野浩典
撮影監督:志村豪
2Dワークス:影山慈郎
特殊効果:飯田彩佳
編集:兼重涼子
音響監督:本山哲
アニメーション制作:サテライト
製作:Project シンフォギアXV
キャスト
立花響:悠木碧
風鳴翼:水樹奈々
雪音クリス:高垣彩陽
マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子
月読調:南條愛乃
暁切歌:茅野愛衣
小日向未来:井口裕香
エルフナイン:久野美咲
風鳴弦十郎:石川英郎
緒川慎次:保志総一朗
藤尭朔也:赤羽根健治
友里あおい:瀬戸麻沙美
ヴァネッサ:M・A・O
ミラアルク:愛美
エルザ:市ノ瀬加那
風鳴八紘:山路和弘
風鳴訃堂:麦人
主題歌情報
オープニング 水樹奈々「METANOIA」
発売日:2019年7月17日(水)
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エンディング 高垣彩陽「Lasting Song」
発売日:2019年8月21日(水)
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