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『ゲゲゲの鬼太郎』水木しげるさんゆかりの地・調布に鬼太郎ファミリー集結

レジェンド声優・野沢雅子さんがアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』100周年のイベント参加を宣言! 水木しげるさんゆかりの地・調布に鬼太郎ファミリーが集結/レポート

『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者であり、調布市名誉市民・水木しげるさんのゆかりの地・東京都調布市にて、2019年11月23日(土)~12月1日(日)まで、水木さんを偲ぶ上映&トークイベント「アニメ51周年上映会inシアタス調布」が開催されました。

水木さんの命日11月30日(土)には、「ゲゲゲ忌2019」が行われ、第6期の鬼太郎ファミリーのキャストも集結。『ゲゲゲの鬼太郎』にまつわるトークショーを繰り広げました。

<登壇者>
沢城みゆきさん(第1期 鬼太郎役)
野沢雅子さん(第1期、2期鬼太郎役、第6期目玉おやじ役)
古川登志夫さん(第6期ねずみ男役)
庄司宇芽香さん(第6期ねこ娘役)
藤井ゆきよさん(第6期犬山まな役)
田中真弓さん(第6期砂かけばばあ役)
島田敏さん(第6期子泣きじじい&ぬりかべ役)
永冨大地さん(東映アニメーションプロデューサー)

野沢さんの100周年宣言!

今回の上映会では、第6期・第20話「妖花の記憶」、第38話「新春食人奇譚火車」、第74話「地獄崩壊!? 玉藻前の罠」、第75話「九尾の狐」の4作を上映。上映後は永富プロデューサーがMCを務め、鬼太郎ファミリーのキャストが登壇しました。

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』51周年ということで、野沢さんが第1期目玉おやじ役・田の中勇さん、ねずみ男役・大塚周夫さんとのエピソードを振り返りながら、「まだまだ100周年(のイベントに向けて)。私も大丈夫ですから!」と宣言すると、会場内から拍手が起こりました。

様々な思いがよみがえる第6期の思い出!

第6期一番の思い出を聞かれた庄司さんは、この日上映された第75話「九尾の狐」で、ねこ娘が鬼太郎を叩いたシーンをセレクト。「あのシーンは1年目の終わりから続いてきた話で、それまで築き上げてきた思いや感情が爆発して、全ての思いをぶつけた瞬間でした。今作はねこ娘の心情を掘り下げていただいた話もあって、彼女の思いに向き合う中から生まれたシーンだったので、私の中では一番思い入れがあります」と振り返ります。

そんなねこ娘に叩かれた鬼太郎役の沢城さんは「暴力だけでは憎しみを生みますけど、愛情があってひっぱたかれたので、目が覚めるってこのことだなと感じました。鬼太郎のように自分の理想がある中で、一生懸命やっていると、意外と周りが見えていないことがあるんです。そんな時に思いっきり心のグーでなぐられると、これはダメだったなと、1年半やってきてようやく気づけたような気がしますね」と答えました。

藤井さんは、第20話「妖花の記憶」をあげ、「まなは戦争を知らない世代なので、最初はあまりピンとこなかったのが体験することによって、その重みを知っていくんです。台本を読んだ時に震えてしまって、これは絶対大切に演じようと感じたのを思い出します。それをきっかけに、私自身も父に祖父の世代の戦争体験の話を聞きました」と伝えます。

藤井さんのお話を頷きながら聞いていた永富プロデューサーは「戦争がどうだったのかという話ではなくて、どんなことがあったのかということを知ってほしい、考えるきっかけになってほしいと思って作っていました」と制作サイドとしての思いを語りました。

また、話題は前週11月24日(日)放送の第82話「爺婆ぬっぺっぽう」での砂かけばばあと子泣きじじいの衝撃のキスシーンに。砂かけばばあ役の田中さんは「高齢化社会において、ボケの話は大事な問題だ。良い話でしたよ!」と訴えます。

子泣きじじい役の島田さんも「子泣きじじいと砂かけばばあのドラマとして、先週のお話が一番濃かったと思います。いつもは砂かけばばあが「チューするぞ!」と言って、みんなが逃げるんですけど、先週のお話の中でチューの前と後の間が演出的にとってもうまいなぁと感動しました」と感想をのべました。

古川さんは「今期の作品は、今時の世相を反映した現代的な主題が多かった。攻めの脚本というところが一番興味深かったです。それが第6期の特質だと思います」と分析。続けて、古川さんご自身のオーディション当時についても触れ、「審査員はよく知っている方たちばかりで、たぶん自分は当て馬なんだと思いました。それが受かったと知って、本当にやりたかったので嬉しかったですね。僕は(第3期でねずみ男を演じた)富山敬さんの演技が大好きで、後を追いかけて5期でもねずみ男役のオーディションを受けさせて頂いたんですけど、落ちてしまったので、6期でやっと夢が叶いました」と話します。

キャストやプロデューサーが披露するレジャンド声優の爆笑エピソード!

野沢さんは「第6期は録音現場の明るさがいいですね。第1期の頃はねずみ男役で劇団の先輩の大塚周夫さんが黙っていると、私たちがしゃべるわけにもいかないから静かでした」と振り返ります。

そして、第14話「まくら返しと幻の夢」で目玉おやじの姿がイケメンになったことも話題に。永富プロデューサーが「アフレコテストの時に、イケメン目玉おやじの指先が光ると、野沢さんが(他作品のキャラクターの必殺技)「かーっ……」と言ったというエピソードも披露。

野沢さんは「ちょっとわざとです」とおちゃめな表情で答えると、その時の収録現場にいなかった(他作品で野沢さんと共演している)古川さんも「その場にいたら、お手伝いしましたのに……」と笑顔を浮かべます。

続けて、野沢さんが「私、指鉄砲が一番危ないんですよ。(他作品キャラクターの必殺技と間違えないように)すごく気をつけてやっているんです!」と話すと、沢城さんが「アフレコ本番はなかったですけど、テストでは(野沢さんが他作品キャラクターの必殺技の言い方で)『ゆーびーでっーぽうー!』って言っていました!」と打ち明けると、客席から大爆笑が……。レジェンド声優・野沢さんならではの面白エピソードに、会場は大盛り上がりを見せました。

キャストの疑問に答えます! ゲスト同士のぶっちゃけ質問コーナー

その後は先輩・後輩たちが日頃なかなか聞くことのできない本音や疑問を互いにぶつけ合う「ゲスト同士のぶっちゃけ質問コーナー」へ。後輩・藤井さんから先輩・島田さんへの質問は「芝居のコツは?」というもの。島田さんは「役者の仕事というのは、役に命を吹き込むのが仕事ですから、迷わないことですね。命を吹き込むために、スタジオに入って最善を尽くす。これだけですね!」とアドバイス。そんな島田さんの回答に会場から拍手喝采が起こりました。

後輩・庄司さんから先輩・古川さんへの質問は「私のイラストも描いていただけたら……」というお願いに。古川さんがアフレコ収録の合間、台本の余白のところにイラストを描いているシーンを何度も見かけていて、その絵が素晴らしいと力説する庄司さん。そんな庄司さんのお願いを古川さんは「わかりました!」と快諾。

先輩・田中さんから後輩・沢城さんへの質問は「役者が報道番組でのニュース原稿(感情の入っていない文)を読む時の心構えを教えて」というもの。沢城さんは「色をつけずにまっすぐ読む、ストレートナレーションというものがあるんですけど、私はまっすぐ読むではなくて、まっすぐ問うということをなるだけ丁寧にやりたいと思っています」と答えると、田中さんが「勉強になります!」と告げました。

さらに、永富プロデューサーから、第6期のお話の中に登場するニュースのシーンで、沢城さんに原稿を読んでもらったことがあったという裏話も飛び出しました。


一反もめん役・山口勝平さんからのお手紙を島田さんが代読!

この日のトークショーでは、山口勝平さんからのお手紙を島田さんが代読するシーンも。この日のトークショーに参加できないおわびから始まり、水木しげるさんゆかりの地・調布や作品の思い出、鬼太郎ファミリーへの思いなどをしっかりと伝えました。

その他、芸達者なキャストならではのアドリブが飛び交う「生アテレココーナー」なども行われ、エンディングへ。

最後に、沢城さんが「どれくらい感謝しているか言葉では言い表せませんが、マイクの前に立つたびに、その気持ちが伝わるようにこの先も努めて参りたいと思います。鬼太郎は今後、振り上げた拳の先が本当に正しいのかどうかを問われていくようです。どうぞテレビの向こう側で、その痛みや心の揺らぎに並走していただけたら、それ以上嬉しいことはありません。またお会いしましょう!」と締めくくり、笑いと感動に満ちたトークイベントは幕を閉じました。

[取材&文・宋 莉淑(ソン・リスク)]

関連情報

LINEスタンプ第2弾 11月23日より発売

「ゆる~いゲゲゲの鬼太郎」
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2020年1月8日発売!

 

作品情報

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(第6期)

フジテレビほかにて毎週日曜午前9時~9時30分放送(一部地域を除く)

「最終章ぬらりひょん編」 あらすじ

人間の世界で爆発事件が発生。被害者は大物政治家で爆弾テロの可能性もあるという。その政治家は直前には有名料亭で接待されており、同席した相手は不明だが、赤い大きな顔をした連れが居たとう情報が…。

一報、妖怪ポストにはゴルフ場開発の工事現場で大きな妖怪が暴れていて困っていると人間からの手紙が舞い込んでくる。大方、住処を荒らされた妖怪が怒って暴れているのだろう。しかし令和のこの時代に新しくゴルフ場開発?

時代に合わない行動をとる人間たちをいぶかる鬼太郎。そんな鬼太郎の前に“ヤツ”がぬらりとやってくる。長年の沈黙を破り突如として表舞台に姿を現した“ヤツ”の狙いとは一体!?

CSAT

ゲゲゲの鬼太郎:沢城みゆき
目玉おやじ:野沢雅子
ねずみ男:古川登志夫
ねこ娘:庄司宇芽香
犬山まな:藤井ゆきよ
砂かけばばあ:田中真弓
子泣きじじい:島田 敏
ぬりかべ:島田 敏
一反もめん:山口勝平

STAFF

・原作:水木しげる
・シリーズディレクター:小川孝治
・シリーズ構成:大野木寛
・キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔
・音楽:高梨康治、刃-yaiba-
・制作:フジテレビ・読売広告社・東映アニメーション

主題歌情報

■オープニング主題歌
「ゲゲゲの鬼太郎」
歌:氷川きよし
作詞:水木しげる
作曲:いずみたく
編曲:田中公平

■エンディング主題歌
エンディング主題歌
「あるわけないのその奥に」
歌:まねきケチャ
作詞:古谷 完
作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
 
TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイト
TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式ツイッター(@kitaroanime50th)

(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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