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TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』キャスト座談会第8弾

アニメ『歌舞伎町シャーロック』小西克幸さん、斉藤壮馬さんによる座談会第8弾|みんなで過ごした後の1人の時間にふと感じるモノを表現したような新EDにも意味がある! 復讐を遂げたモリアーティの今後に2人も大注目!!

TBS、 MBS、BS-TBS“アニメイズム”枠とAT-Xにて放送中のアニメ『歌舞伎町シャーロック』は、名探偵シャーロック・ホームズが活躍する探偵小説の要素がありつつ、架空の街“新宿區歌舞伎町”を舞台に、コメディあり、サスペンスありのストーリーが繰り広げられるオリジナルTVアニメです。

アニメイトタイムズでは、放送を振り返りつつ、キャストと共に作品の魅力に迫る連載キャスト座談会を企画。

第8弾は、シャーロック・ホームズ役の小西克幸さん、京極冬人役の斉藤壮馬さんを迎え、2クール目の振り返りや、キャラクターの変化・演技の変化などについて伺った、座談会後編の模様をお届けします!

ギャグを交えた人情話なのは、吉村監督や脚本・岸本さんが照れ屋なのでは……と分析☆

――2クール目に突入した#13からの放送で、印象に残っているシーンはありますか?

シャーロック・ホームズ役の小西克幸さん(以降、小西):ウンチをいっぱい持っているシーンですかね。

一同:(笑)。

京極冬人役の斉藤壮馬さん(以降、斉藤):#14の京極回ですね。一応それによって、京極の自我を取り戻させていただきましたし、あの回のオチもウンチでしたね(笑)。

小西:ちょっと寄って行く先が(ウンチって)「ウソだろ……」と思って。

斉藤:袋の余りを確認してまでですからね。

僕も京極回は印象的というか、#11の後くらいに「京極はこの後どうなるんですか?」と聞いたら、ショックが大きすぎて外も出歩けないくらい、しばらくは自我を失っているということだったのですが、ちゃんと傷を癒す回があると伺っていて。

それから#14をいただいて、(展開としては)過去を乗り越えて立ち直るということなのかなと思っていたら、最後の最後にオチがこれだったので、ある意味『歌舞伎町シャーロック』っぽいなと(笑)。

小西さんもおっしゃってくださいましたけど、京極は“愛すべきバカ”というか、以前の座談会でも「ピュアな人だと思う」と話させていただいた部分が、#14で一番表現されているんじゃないかなと思います。

ロマンチストだし、理想主義者で、まだ23歳という年相応の夢想家というか、少し子供っぽいところがすごく出ていて、誇張されているギャグのパートが多かったんですけど、一人の人間としても好きになってもらえる回になっていたんじゃないかと思います。

最後のチャンバラみたいなシーンは、作画の雰囲気が変わっていて。

小西:違うアニメっぽくなってた?(笑)

斉藤:違うアニメっぽいし、僕も「こんなお芝居したかな?」みたいな“ござる”口調で。すごくごった煮感はあったんですけど、最終的には人情話だなと思ったので、印象に残っています。

小西:『歌舞伎町シャーロック』は全体的に人情話だよね。

斉藤:ですよね。たぶん、吉村(愛)監督も脚本の岸本(卓)さんも照れ屋さんだから、それをストレートに表現するのではなくて、ギャグをまぶしていくような感じなんですけど、物語としてはストレートに心の機敏を描いているんじゃないかと思います。

――随所にそういうのが感じられますよね。シャーロックとしては、#13にマイクロフトが登場して、どこか不穏な雰囲気がありましたよね。

小西:気持ち悪いですよね。音響監督から説明された時には、みんな「えーっ!」と引くような感じなりました。

斉藤:「あはは(笑)」って感じではなかったですよね。

小西:ずっと監視されているみたいで、シャーロックは大変ですよね。

マイクロフトが来た後は、何かしら位置が変わっていたり物が失くなっていたり、パッと見ただけでは気付かないような細かい演出を入れていたりするので、怪しさ満点です。

――マイクロフトの行動や、モリアーティがいる刑務所の様子を見ていると、何かしらモラン區長につながっているのかなと想像してしまいました。

斉藤:そこは考察してほしいですね。

以前の座談会で、(山下)誠一郎くんも話していましたが、モリアーティは人当たりが良くて、人懐っこい少年なんだけど、急に今はそっちの行動を取るんだと思うシーンがあったり。

見てくださっている方の中でも、モリアーティはもしかしたら別の意図があるのかもとか、逆にかわいいので愛で尽くしたいというような、いろいろなご意見もありますけど……。

彼の1つの目的は、ジャックに復讐したいということだと思うので、それを遂げた後に刑務所でモリアーティが何を考えているのかと、実際に何が起こっているのかを追っていただくと、また1クール目とは違う軸で物語を追えるのではないかと思います。

――本作のモリアーティは、原典の敵キャラというイメージより、かわいらしいキャラというイメージが強いですよね。

斉藤:そうですね、可哀想な運命に翻弄されたというか。

小西:“シャーロック”というタイトルにだけ注目すると、モリアーティと戦うんだろうなと思って見ている人は結構いると思います。

でも、モリアーティの描かれ方としては、「いつ敵になるんだろう?」ということは一切なく、ちょっと変だなと思うところはあるけど、壮馬くんが話していたみたいに、すごくかわいくて、人当たりの良いキャラクターだから、いつ手のひらを返してくるのかなと。

そうしたら、復讐したいという思いがあって、ジャックを殺して……というところで1クール目が終わっているので、実のところ敵なのか味方なのかもわからない。

原典でモリアーティという人物が、シャーロックと戦うべき存在だったというところを、かみ砕いてそういう表現をしているのか、どうなんだろうかというところはあると思います。

その彼が刑務所に入って、刑務所の中の物語もどんどん描かれていくと思うので、本当に敵なのか味方なのか、モリアーティが何をどう考えているのか、自分のことをあまり話さない子だからこそ、視聴者の方はすごく気になって見ていると思います。

なので、今後もそういうところを注目して見てくださるといいのかなと思います。

――モリアーティについては少し違和感を抱かせつつ、かわいいというイメージから#11の復讐シーンがあって。#13の過去を振り返る中で「シャーロックが自分と似ている」と感じていたことを告白するシーンを受け、#1から見直していくとシャーロックにもどこか隠された一面があるのかなとも思ったので、#13が入ることで2クール目の見方が変わりそうだなと思いました。

小西:そうですね、シャーロックとモリアーティ、それぞれのキャラクターの見方が変わってくると思います。

斉藤:1クール目の序盤はすごくコメディだけど、水面下ではもう1つの大きな物語が動いていってサスペンスになるというような構造で。

みんなも「これが『歌舞伎町シャーロック』の物語の作り方なんだ」とわかっている前提で(2クール目も)作られていると思うので、僕的には2クール目以降はわりと複雑なシナリオというか。

難しいことをアニメでやっているなということをすごく思ったので、コメディ好きの方はもちろん、よりミステリー好きの方にもいろいろな角度から考察しながら見てもらえると良いと思います。

(C)歌舞伎町シャーロック製作委員会
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