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第2期特別上映版『はたらく細胞!! 』前野智昭インタビュー

『「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』白血球(好中球)役・前野智昭さんインタビュー|がん細胞演じる石田彰さんと肩を並べて表現できることが嬉しかった

石田さんが演じる“がん細胞”との対峙シーン

――特別上映版の話に戻りますが、改めて第1期のストーリを経て、今回の特別上映版ではがん細胞と白血球(好中球)の関係が本当に印象的でした。

前野:がん細胞はがん細胞で、自分がこういう風に生まれてきてしまったというかわいそうな境遇ではありますが、こういう風に生まれてきてしまったからには自分の生を全うするんだという強い信念を持っているキャラクターで。それを倒さなきゃいけない白血球の葛藤もあります。

でも、心の底から大嫌いで憎んでいるというわけでもない関係で……白血球とがん細胞の関係は切ないです。第1期の時も白血球はがん細胞を倒さなきゃいけないけれど、どこか煮えきらない思いもありましたし……。

原作を読んでいただければわかるんですけど、今回のがん細胞側が割と白血球に関して寛容というか、友達のような認識なんですよね。

――そこがちょっとウルっときて……

前野:そうですよね。そこが白血球的にももどかしいところですよね。嫌な気はしていないと思うんですけど、友達という関係を認めるわけにはいきませんし、倒さなきゃいけない。

でも、がん細胞は友達と言ってくれている……そういう葛藤みたいなものが今回もあるので、その辺は切ないポイントでもあるのかな、と思います。

あと、がん細胞は“バグり野郎”と呼ばれたキラーT細胞たちを嫌っているので、やっぱりトラウマになるような言葉は言っちゃいけないんだな、と改めて思いました。

――体の仕組みだけではなく、人生の勉強みたいなものも今回のストーリーで感じられますね。

前野:本当に、勉強になりますね。人が傷つく言葉は言っちゃいけない、と。

また、第1期の時よりもがん細胞は力が増している印象を受けて、白血球のことは敵だけど友達だから、好きだから、と言い切れるほど割り切れているところに不気味さを感じました。

より明確に“この体をぶっ壊してやる”という意思を感じ取ることができたので、その面では非常にキャラクターとして怖いほうに成長したな、と。

――石田さんが演じるからこその迫力もありますよね。

前野:石田さんはミステリアスで寡黙な方ではありますが、すごく優しい方ですし、現場でもいろいろなお話をさせていただきました。石田さんから勉強させていただいたことも非常に多かったです。

――がん細胞絡みで印象に残っているシーンはありますか?

前野:今回は、いつも一緒に働いているある細胞ががん細胞側についてしまうシーンです。そこは、がん細胞ならではの怖さだと感じました。

だからがん細胞は進行していくのか!というのが手に取るようにわかるので、そのシーンにもぜひ注目していただきたいと思います。

――そのシーンは本当にびっくりしました。

前野:本当に驚くシーンです。免疫系の細胞は攻撃できないようになっていると言いますけど、こういう風になっていたのか!とわかります。

――また、がん細胞と一緒に戦うことになるキラーT細胞(メモリーT細胞)とNK細胞のやり取りにも注目です。

前野:キラーT細胞とNK細胞はいつも会うたびにわちゃわちゃしているキャラクターで、その2人と一緒にいる時はだいたい白血球が仲裁に入ることが多いんですけど、やり取り自体は見ていて微笑ましく感じます。

3人が一緒に行動するということは、何かしら強い敵が近くにいることだと思うので、決して楽観視はできませんが、キラーT細胞とNK細胞のやり取りは現場でも楽しく拝見させていただきました。

――個人的には、樹状細胞の活性化にも新しい発見がありました。

前野:乳酸菌の力を得て活性化しますが、樹状細胞の働きによって白血球を含めた細胞たちも一緒に活性化するんですよね。

また、白血球は菌を倒すことが第一の仕事ではあるんですけど、一般細胞が乳酸菌を連れてきた時に、目の前で乳酸菌を排除してしまうのは酷だと思って一般細胞を思いやるシーンがあります。

その辺りの配慮というか、そういうシーンにより包容力が増した白血球を感じました。問答無用で排除しそうな雰囲気はありますけど、他の細胞のことも考えられる優しさを持ち合わせているのが彼だと思うので、演じていてすごくカッコ良いなと思う部分です。

――お話を聞いていると、本当に前野さんは白血球(好中球)が大好きなんだな、と感じます。

前野:白血球を演じているときは全部楽しいです。白血球に限らず、お芝居をさせていただいている時はすごく楽しくて。

特に、白血球のように強くてカッコ良くて頼もしいキャラクターを演じている時は、自分がそういう状況になっている意識でお芝居しているので、楽しく感じます。

いろいろなところでお話させていただいていますが、僕、“前野智昭”という人間がそんなに好きじゃないというか、自信がないんです。だからこそ、(ほかの人物を)演じている瞬間が何より1番楽しい。

なので、白血球のような憧れられるようなキャラクターを演じている時は、何ものにも代え難いぐらい楽しいんです。

特別上映版、第2期と『はたらく細胞』の世界観を楽しんでほしい

――たくさんの細胞たちが出てきては活躍を見せますが、今回のストーリーのMVPは誰だと思いますか?

前野:小林裕介くん演じる一般細胞だと思います。彼が乳酸菌を拾ってくれたおかげで、いろいろと体に良い作用が働くストーリーになっていますし。白血球たちはレセプターが反応して、乳酸菌を排除しようとしますが(笑)。

一般細胞である彼も菌だからダメだとわかっていても放っておけず助けてしまう辺りは、人間味があって素敵だな、と思います。

――一般細胞の活躍には少し感動しました。

前野:一般細胞も一般細胞で免疫系の細胞に憧れみたいなものがあったと思いますけど、彼にしかできないことを彼はやってくれたと思います。

――最後になりますが、上映版を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

前野:皆さんの体の中で起きているかもしれない出来事をわかりやすく描写しているのが『はたらく細胞』です。男女、年齢問わず誰でも楽しんでいただける作品になっています。

これまで『はたらく細胞』に触れてこなかったという方にも、特別上映版、第2期ともに楽しんでいただける作りになっておりますので、これを機に『はたらく細胞』を応援していただけると嬉しいです。

原作コミックスも現在第5巻まで発売されていますし、スピンオフ作品もたくさん刊行されているので、ぜひ『はたらく細胞』の世界観を楽しんでいただければと思います。

そして、皆さんもご自身の体を慈しんでください。

――上映版の後には第2期の放送が待っていますが、第2期の見どころについてもぜひ教えていただければと……!

前野:それぞれの細胞にフォーカスされたお話もありますし、特別上映版では赤血球の登場回数や見せ場が多く感じられないかもしれませんが、第2期のほうではきちんと赤血球にフォーカスされたお話もたくさんあるので、第1期同様楽しい気持ちでご覧いただけると思います。

予備知識がなくてもどなたでも楽しめるというところが『はたらく細胞』の強みであり、良いところの1つです。

第1期をご覧になっていない方や、これまで『はたらく細胞』に触れてこなかった方でも第2期は楽しめる作りになっているので、第2期を窓口にして、ぜひ楽しんでいただければと思います。

――ありがとうございました!

 
[取材・文/福室美綺]

作品情報

「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ! 同時上映 / ショートアニメ「血小板 映画館へ行く」

2020年9月5日(土)上映開始

INTRODUCTION】

細胞擬人化アニメーション
体内激震のスペクタクル大“腸”編、開幕!

月刊少年シリウス(講談社)にて連載中の『はたらく細胞』は、人間の体内を舞台とした清水茜の漫画作品。

2015年の連載開始より、その魅力あふれる世界観とキャラクターが人気を博し、2018年にはTVアニメ『はたらく細胞』(アニメーション制作:david production)がオンエアスタート。

誰もが共感できる細胞擬人化アニメーションとして、国内だけでなく、全世界において大きな話題となった。

今作は原作コミックス第5巻に描かれているエピソードを、テレビシリーズのオンエアに先駆けて公開する先行上映版。

胃、小腸、大腸といった消化器官を舞台に、細胞たちの壮大な物語が描かれる。
 

STORY

そこは人間の体の中――。
たくさんの細胞たちがはたらいている世界。

ある時、白血球(好中球)と赤血球は、迷子の乳酸菌を保護した一般細胞と出会う。乳酸菌を仲間のもとに送り届けるため、白血球(好中球)と一般細胞は腸へと向かうことに。

だが、そこに待ち受けていたものは、望まざる最強の敵との再会だった。

「僕とキミたちのどちらが正義か、はっきりさせよう」

再び現れたがん細胞。そして悪玉菌により荒らされる腸内環境。体内はかつてない大ピンチに!?

「やめるんだ、がん細胞──!」

この世界を守るため、白血球(好中球)たちは世界の命運をかけた大血戦に挑む!
 

「はたらく細胞!!」スタッフ


原作:清水茜(講談社「月刊少年シリウス」連載)

監督:小倉宏文

シリーズ構成・脚本:柿原優子

キャラクターデザイン:吉田隆彦

サブキャラクターデザイン:玉置敬子

細菌キャラクターデザイン・プロップデザイン:三室健太

総作画監督:吉田隆彦・玉置敬子・北尾 勝

美術監督:細井友保(スタジオちゅーりっぷ)

美術設定:曽野由大

色彩設計:水野愛子

撮影監督:大島由貴

3DCG監督:石井規仁

編集:廣瀬清志(エディッツ)

音響監督:明田川 仁

音響制作:マジックカプセル

音楽:末廣健一郎・MAYUKO

アニメーションプロデューサー:若松 剛

アニメーション制作:david production

製作:アニプレックス・講談社・david production

配給:アニプレックス
 

キャスト

赤血球:花澤香菜

白血球(好中球):前野智昭

キラーT細胞/メモリーT細胞:小野大輔

マクロファージ:井上喜久子

血小板:長縄まりあ

制御性T細胞:早見沙織

NK細胞:行成とあ

乳酸菌(クロ):吉田有里

乳酸菌(アカ):高橋李依

乳酸菌(パンダ):藤原夏海

乳酸菌(ブチ):久保ユリカ

一般細胞:小林裕介

がん細胞:石田彰

ナレーション:能登麻美子
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