ちょっぴり照れ屋だけど愛されキャラなあかねちゃん。第3期は彼女の目線で楽しむのもあり!?　冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』新谷良子さん×田中あいみさんインタビュー（前編）【インタビュー連載 第3回】

好評放送中のTVアニメ『のんのんびより のんすとっぷ』。2013年に第1期が放送されて以降、第2期、劇場版と続いてきた『のんのんびより』の第3期となる本作も、ゆったりとした雰囲気やキャラクターたちのやり取り、綺麗な風景描写でみんなの心を癒やしてくれています。

アニメイトタイムズでは、放送に合わせてキャストやスタッフへのリレーインタビューを実施。第3回は、旭丘分校の卒業生で越谷家のとなりに住んでいる高校3年生・富士宮このみ役の新谷良子さんと、このみと同じ高校で吹奏楽部の後輩・篠田あかね役の田中あいみさん。第3期で初登場となるあかねのことや、同じ高校でフルートを担当している2人の関係についてなど、いろいろお話をうかがいました。

あかねと同じように「よし！！」ってなりました

――新谷さんは第1期から出演されていますが、第3期の決定を聞いた時はいかがでしたか？

富士宮このみ役・新谷良子さん（以下、新谷）：第3期の決定はネットで見たんですよ。（第3期が発表された）イベントレポートを見て、ちょっと声が出ましたね。「うわっ！」って（笑）。完全にファンの人たちと同じタイミングではありましたが、みんなでアフレコするのがすごく楽しかったので、純粋に嬉しかったです。

『のんのんびより』って“帰ってくる場所”みたいな雰囲気があるから、また私はそこに行けるんだ、行っていいんだという安心感もありました。

――そんな第3期には、新キャラクターとして田中さん演じる篠田あかねが登場します。あかね役にはいつ頃決まったのでしょうか？

篠田あかね役・田中あいみさん（以下、田中）：2020年の夏ぐらいだったと思います。

――役が決まった時の率直な気持ちをお聞かせ下さい。

田中：私、もともと『のんのんびより』のアニメをただのファンとして見ていたんです。なので、新キャラクターのオーディションを受けさせていただけることが、もうすでに感動でした。『のんのんびより』を好きなことはマネージャーさんも知っていたので、決まったよと事務所で言われて、「よし!!」みたいな（笑）。

――なんか、どこかで見たような……。

田中：本当に第1話のあかねちゃんみたいな感じでした（笑）。すごく嬉しかったですね。

――あのシーンは気持ちがこもっていましたよね。おふたりから見た、あかねの魅力はどんなところでしょうか？

田中：あかねちゃんは人見知りで照れ屋なところがあって、そこは私にも通じる部分なので「こういう感じになっちゃうよなぁ」とか「話しかけづらいよね」などと共感するんですよね。でも、最初はおとなしい子なのかと思っていたら、演じていくうちにやっぱり『のんのんびより』らしいキャラクターだなって一面が見えてきて。

1人で突っ走っちゃったり、1人で盛り上がっちゃったり、それが裏目に出て恥ずかしくなっちゃったり……はたから見ていると、あかねちゃん1人で頑張っちゃって大丈夫？という気持ちにもなりますが、「そういうところも可愛いな」と思ってもらいたいです。

新谷：すごいなと思ったのは、あかねちゃんはとても芯が強いというか、自分でやると決めたことは本当にちゃんとやり遂げる強さがある子なんですよ。

そもそも、「これをやる！」と決めるのも勇気がいるじゃないですか。「やりたいことはやるんだ」という芯がちゃんとある子なので、照れ屋で人見知りだとしても愛せるキャラクターだなって、第1話の段階ですごく思いました。

――2つ上の先輩であるこのみに相談すること自体、勇気が要りますからね。

新谷：そうですよね。知らない人の家にせっかくだから行くという、“せっかくだから”もすごいなって。本当にそういうところは尊敬できます。だからこそ、新キャラクターで新鮮ではあるんですけど浮かないというか、すんなり入ってきたなと思いました。第1話から掴みやすかったです。

田中：それを聞いて安心しました。作り上げられたあの空間にあかねちゃんがいい具合に馴染んでいきたい、浮いたりせずに『のんのんびより』のファミリーになっていけるようにしたいと思っていたので、すごく嬉しいです。