音楽
新プロジェクト【BATEN KAITOS】始動! Wabokuインタビュー・後編

この世界の広がりを楽しんでほしい――WabokuさんがアニメーションMV制作プロジェクト【BATEN KAITOS】で描く新たなセカイとは?/インタビュー

ずっと真夜中でいいのに。の「ハゼ馳せる果てるまで」、Eveさんの「お気に召すまま」など、多くのアニメーションMVを制作し、総再生数1億回を超える新進気鋭のアニメーション作家 Wabokuさん。WabokuさんとA-1 Pictures・アニプレックスが初タッグを組むアニメーションMV制作プロジェクト【BATEN KAITOS】(バテンカイトス)がいよいよ始動。第一弾MVである、Myukさんの「魔法」(フジテレビ“ノイタミナ”「約束のネバーランド」Season 2 エンディングテーマ)が公開されました。

【BATEN KAITOS】のスタートにあたり、アニメイトタイムズではWabokuさんにお話をうかがうことができました。前編では“これまで”のお話しを。後編では【BATEN KAITOS】がスタートした経緯や、世界観について教えていただきました。

新しいことを一緒に

――3月は、本プロジェクト以外にもさまざまなお知らせがありましたね。

Wabokuさん(以下、Waboku):3月は情報が多かったんですよ(笑)。MV1本(「ミュージシャン」)、アプリゲーム1本(『「咲う アルスノトリア」』)、さらに【BATEN KAITOS】と。

――A-1 Picturesとタッグを組んだ新企画「BATEN KAITOS」は、そもそもどういった経緯でスタートされたんでしょうか?

Waboku:もともとアニプレックスの古橋(宗太)さんからご連絡をいただいて始まったプロジェクトなんですが……僕からだと説明が難しくて、古橋さんからご説明いただいたほうがいいかなと。

古橋宗太氏(アニプレックス):もともとは「何か一緒に取り組みませんか?」とWabokuさんにお声がけさせていただいたのが始まりでした。それが巡り巡って今回のプロジェクトになったんです。

Waboku:もともとはふたりの話だったのが、どんどん発展していったような感じです。

――コラボレーションでアニメーションMVを作ろうというお話だったんでしょうか。

古橋:その当時は、最終的にはWabokuさんと大きな規模で作品を作っていきたいと考えていました。そのゴールを妄想しつつ、Wabokuさんに「アニメ制作スタジオと一緒に映像制作をやってみませんか?」というお話をさせていただきました。

――A-1 Picturesと組むとなったときはWabokuさんとしてはどんな心境でしたか。

Waboku:いやあ……「まさかそんな巨大な組織と」というか(笑)。僕はこの世界に詳しくないタイプだと思っているんですけど、そんな僕でも知ってるくらい人気のスタジオで。この界隈でいうとポーター・ロビンソンとコラボして「Shelter」のMVを作られていたので、近しいものは感じていました。

そういうところと一緒にできるんだと。しかも思っていた以上に大きな話になっていって。

――これまでとはまた違った挑戦だと思います。

Waboku:壮大なプロジェクトだなと思いました。古橋さんが先のことまで考えてくれていたので、もちろんうれしかったんですが、当然プレッシャーもありつつ。「僕はまだそこまでに到達していないんで、まずはMVを作りませんか?」というお話をさせていただいたんです。

――それでアニメMVプロジェクトがスタートされたんですね。Wabokuさんは、監督・世界観設定・キャラクター原案・絵コンテ・演出を担当されています。空に浮かぶ太陽のような星、高く組み上げられた鉄骨……こういった世界観はWabokuさんからの提案だったのでしょうか?

Waboku:そうですね。イメージボード、登場人物、ストーリーは僕から打診させていただいてます。イメージボードをお渡しして制作の大部分はお任せしつつ、いろいろなセクションの監修をして、一緒に作らせてもらっています。こういったやり方に前例があるか分からないんですが……新しいことを一緒にやらせていただいていることがうれしいです。

――そして現在、第一弾MVとなるMyukさんの「魔法(アニメ "約束のネバーランド" Season 2 EDテーマ)が発表になりました。この曲を手掛けられているのは、Wabokuさんが今までMVを手掛けられてきたアーティストのEveさんです。「魔法」の世界観は全ての作品に共通されているものなのでしょうか。

Waboku:そうですね。今回発表した登場人物、世界観を地続きにして、今後も複数作品を作っていく予定です。舞台となる世界は2つあって、第一弾は2つ世界がある中の一方に焦点を絞っています。ここで起きていることから物語がつながっていて、いずれどこかで完結するだろうといった感じで作っています。

 

 

――ここ数年でアニメーションMVの認知度が一気に上がっています。そんな中で今回のプロジェクトは、アニメーションMVの歴史を更新するんじゃないかなと予感しています。

Waboku:確かに! 複数の作品をつなげてMVとして発表していくって僕もやったことないですし。世の中的にも見たことがないんじゃないかなと。僕もどういう形で結末を迎えるのかが楽しみでもあります。楽しくなるようにしないといけないよな、とも思いつつ(笑)。

――「BATEN KAITOS」はどんな願いを込めてつけられた言葉なんでしょうか?

Waboku:物語に関わってくる単語なので深くは言及しないでおきたいのですが、くじら座を構成する星のひとつに「バテンカイトス」という名前がついていて。そこから名前を借りたプロジェクトになります。

――物語のヒントになるかもしれない?

Waboku:そうですね。ここから始まる物語への理解を深めるヒントにはなると思います。

(C)BATEN KAITOS Project
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