花澤香菜さんが演じたキャラクターをマジ天使と信じ続けて10年あまり……! 演技の幅がピカイチなその秘訣とは?【推し声優語らせてください・連載第2回】
五等分の花嫁|中野一花
まず最初にピックアップしたのは、今を時めく五つ子ラブコメディ『五等分の花嫁』から、長女である中野一花です。
実は筆者の推しは五女の五月なんですが、それでもここで挙げざるを得なかった魅力が一花にはあります。
筆者の個人的な印象ではありますが、長女という立場からか一花が姉妹の中で最も色々な一面を見せてくれるような部分があるんですよね。
例えばお姉さんとしてしっかりとしたところだったり、主人公の上杉風太郎を前にした時の恋する女の子な部分、役者の仕事をしている時の姿……などでしょうか。
第2期『五等分の花嫁∬』終盤あたりではちょっとビックリするような姿もみせてくれましたが、それにしたってひとりのキャラクターでここまで色々な一面が見られると、それだけ深みが増すといいますか。キャラクターとしてだけでなく、一花という個人として注目してしまいます。
元から推していたファンはもちろんですが、彼女の作中の行動によってキャラクターたち以上に振り回されたり、感情を揺さぶられてしまった人も多いのでは? こうなってしまうと例え他の姉妹の方が好きだとしても、推さざるを得ないのです。
それでも一部の他の姉妹のファンの人の事を考えると、ここでピックアップするのは恐ろしくはあるんですけどね。僕だって五月が一番ですし、特に三玖や二乃好きの人は結構つらく思える部分があるでしょう。本当によくわかります。それでも彼女の行動でヒロインレースがかき回され、物語に深みが増したのは事実なハズ。
見方によっては好きな男の子を誰にも取られたくなくて、一番のお姉さんが一番空回ってやらかしてると取る事も出来ますしね。そう考えると結構可愛いなとは思えてしまったり。
素人目からすると非常に難しい役どころに思えますが、それをやり切っているのも素直にすごいですよね。これは既に制作が決まっている第3期にも期待せざるを得ません。
キャラクターの視点でかなり語ってしまいましたが、このキャラクター性の幅を出せるのは花澤さんの演技力があるからこそ。事項でご紹介する『ゼーガペイン』からの成長を一花からも感じることができます。
ゼーガペイン|カミナギ・リョーコ
2006年放送のサンライズ制作によるロボットアニメ。この作品はとんでもないネタバレが隠されているので、作品の内容についてはまた別の記事をご覧ください。名作中の名作ですので、興味が沸いたらぜひ一度チェックしてみてください。
この当時の花澤さんはまだ17歳。声優としての仕事を始めたばかりだった模様(※軽く調べたところレギュラーとしては2回目。おそらく最初は『LAST EXILE』だと思われる)。
この『ゼーガペイン』が声優として飛躍するきっかけになったところは間違いなくあるのではないでしょうか。
もちろん今に比べると声が若いのは当然なのですが、それでもカミナギのヒロインとしての魅力がピカッと光っているのです。花澤さんの一度聴いたら一発で花澤さんだとわかるあの声はそのままなんです。
また「声優ってすごい!」と思わずにいられなかったのが、10年後に制作された『ゼーガペイン Adaptation(アダプテーション)』のカミナギ。
2006年のTVシリーズから10年も経ているとしても、作品のファンは間違いなく当時の事は覚えています。そんな人たちに時間を経ても違和感を抱かせないって演技って……凄まじ過ぎます。
個人的にはこれだけのためにでも、『ゼーガペイン』は1回見て貰いたいまであるんですよね。物語的にも本気でお勧めできますし、見て後悔するようなことは無いはず。まずは1回だけでも最終話まで通しで視聴を。