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春アニメ『Vivy』オフィーリア役・日高里菜 声優インタビュー

日高流の“力也さん節”にご本人もご満足!? 春アニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』オフィーリア役・日高里菜さん 最終話放送記念インタビュー

オフィーリアはアントニオの口調に!そのときのアフレコでのエピソードを語る

ーー人類とAIの戦争につながるシンギュラリティのひとつとしてオフィーリアは登場しますが、どんな印象を持ったキャラクターでしたか?

日高:シンギュラリティポイントとして「初の自殺をするAI」ということは説明に書かれていたのですが、前髪が顔にかかっていて少し暗めの印象もあったので、オーディションや最初のテスト(※アフレコの本番テイクの前に通して合わせること)では年齢感高めで少し暗めな感じで演じていました。でもドジっ子であったりもするので、「もう少しかわいらしい妹分みたいな方向でお願いします」ということで、今の形になりました。

ーーかわいらしい妹分は、きっと得意な部分ですよね?

日高:どうなんですかね~(笑)。そんなに迷うことなくできたんですけど、かわいいを全面に出すというわけでもなかったです。作品の雰囲気的に作りすぎない、自然な会話劇という印象があったので、キャラクター付けを考えすぎるより、自然な流れで会話をするというか。1話あたりの登場人物が少なく、収録もみんなで一緒に掛け合いでできたことは良かったです。

ーー最後にオフィーリアが、パートーナーAIでありマネージャーのような存在のアントニオ(CV.小山力也)に乗っ取られていたというか、上書きをされていたという衝撃の展開があったのですが、オフィーリアの話し方が豹変して、日高さんの声から小山さんの声になっていくのを見て、日高さんである意味がさらに分かったというか……(笑)。

日高:何か(私の演じるキャラは裏が)あるんですよね~(笑)。でもオーディションのときにアントニオになるときのセリフはなかったんですよ。

ーーそうなんですか!

日高:9話のシナリオまで読んで、これは私の担当パートじゃない感じだよなぁと思っていたんです。それで7話の収録で脚本の先生とお話しているときに、「8話の最後にすごいことになりますから」とおっしゃったので、「ですよね!」と(笑)。そのセリフをオーディションで入れ忘れたともおっしゃっていたので、「私で大丈夫ですか?」と思ったりもしました。7話の時点でアントニオ役が力也さんであることも知らなかったので……。

ーーアントニオの口調になるところは、どう演じたのですか?

日高:8話は力也さんと一緒にアフレコできたので、私が言うセリフのところを、力也さんに演じてみてほしいなと思って、休憩中にセリフを言ってもらったんですよ! それを聞いて「分かりました。私なりにやらせていただきます。バカにしているわけではないことだけはわかってくださいね…!」と最初にお伝えしてから臨んだんです(笑)。あの……濃いめというか“力也さん節”ってあるので。だから自然と、家で練習したものより大きめな芝居になりましたね。

ーー小山さんは、それを聞いてどう言っていましたか?

日高:「良かったよ」と言ってくださって嬉しかったです。ご本人の前で演じるって緊張するんですけど、力也さんとは共演も多く、親子役も多かったので、普段から気さくにたくさん話してくださる先輩なんです。なので本当にありがたかったし、力也さんのお芝居を近くでたくさん見てきたからこそ、想像はしやすかったです。

ーー見ていて、お芝居的にAIということを全く感じなかったのですが、そこは何か指示があったのでしょうか?

日高:1話からシナリオを読んでいたからこそ、最初こそAIの感情ってどういうものなのだろうと思いましたが、7話の時代だと、もう感情がある、ないの話ではないなというか…AIの要素を盛り込もうとは思っていなかったんです。それはスタッフさんの意図とも一致していたんだと思います。

ただ、3~4話でエステラを演じた日笠陽子さんは、AIなので息を入れるかどうかの悩みがあったとおっしゃっていたので、オフィーリア以前のAIであれば、そういう悩みもあったのかなと思います。時代によってアプローチが違うかもしれないって考えたらそれも面白いですよね。

ーーオフィーリアを演じてみて、実際にどういう子だなと思いました?

日高:これが難しいんですよ! 結局アントニオが入ってきていない状態のオフィーリアって、回想シーンと最後のシーンくらいなので、本当のオフィーリアって、以前と印象が変わらないのかどうかは、私も正解が分かっていなくて……。

ーー確かに。言われてみればそうですね。

日高:でもきっと心優しくて、アントニオのことを大事に思っているし、大事に思われていたことも理解している子なんだろうなと思います。精神的にはすごくオトナなんだろうなって。だからこそ、過去のオフィーリアのシーンをもっと演じたいと思いました。「小劇場の妖精」と言われていた時代を演じる機会があればいいですね。

ーーオムニバス形式ですし、時系列の合間をスピンオフ化できそうですね。それにしても、各エピソードが切ない終わり方をしていますよね。

日高:そうですね、切ないというのもあるんですけど、嬉しいというか、良かったなと思う部分もあって。

アントニオに上書きをされていたわけですけど、完全に消えてはいなかったんですよね。「私が一番笑顔にしたいのはアントニオなんだから」という言葉が言えたことは、アントニオに何か葛藤があって、完全に消せなかったのかな?とか。ここでやっと気持ちが通じ合えたんだなと、少しだけ喜びがあるのがこの作品の素晴らしいところで、すべてが絶望に終わったら、心にぽっかり穴が空いてしまうと思うけど、それだけではないところが良いなと思いました。

ーーそうやって、いろいろ想像できる楽しさもありますね。

日高:そうなんです! 私の今の想像も実は違うかもしれないというのが面白いところで、キャスト同士も、これってどうなのかなって収録とかラジオでお話する機会があって、そこでもそういう考え方もあるのねってなるところが面白いんです。ファンの皆さんの考察も見てみたい!

ーーその他にはアクションの凄さについてはすでに語りましたが、歌っている映像も美しかったです。

日高:ライブの演出はすごくきれいだなと思いました。あと歌もいいんですよね。オフィーリアとヴィヴィは歌姫AIで、「歌でみんなを幸せにすること」を使命にしているんですけど、そうではないエステラとエリザベスの歌もすごく良くて! 全体を通して音楽の力の入れようはすごいと思いました。

(C)Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO
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