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『スター・ウォーズ:ビジョンズ』「The Elder」レビュー【全作レビュー連載第7回】

『スター・ウォーズ:ビジョンズ』「The Elder」レビュー|TRIGGER(トリガー)・大塚雅彦監督の集大成にふさわしい作品! 作品に込められた監督からの熱いメッセージ【全作レビュー連載第7回】

ジョージ・ルーカスが公言する日本文化からの強い影響──そして、創造のルーツである日本へ『スター・ウォーズ』が還ってくる!

日本を代表する7つのアニメスタジオが独自の“ビジョン”で9つの新しい物語を描くビッグプロジェクト『スター・ウォーズ:ビジョンズ』がディズニー公式動画配信サービス Disney+ (ディズニープラス)で独占配信中です。

アニメイトタイムズでは、特別タイアップ企画として、9作品になぞらえて、9人の編集者とライターが1作品を担当し、作品の魅力に迫るスペシャルレビュー連載をお届けします。

連載7回となる本記事では、経験豊富なジェダイマスターと若きパダワンの姿を描いた「The Elder」をレビューします。

『スター・ウォーズ』を見たことがきっかけで、映画の道を志したというTRIGGER(トリガー)の大塚雅彦監督が表現する新しい『スター・ウォーズ』の物語。

これまでの『スター・ウォーズ』のように、夢と希望に満ちあふれていながらも、これまでの『スター・ウォーズ』とは違う。どこか懐かしさを感じる渾身の作品となっています。

連載バックナンバーはこちら!

◆【連載第1回】「The Duel」レビュー
◆【連載第2回】「タトゥイーン・ラプソディ」レビュー
◆【連載第3回】「赤霧」レビュー
◆【連載第4回】「T0-B1」レビュー
◆【連載第5回】「村の花嫁」レビュー
◆【連載第6回】「九人目のジェダイ」レビュー
◆【連載第7回】「The Elder」レビュー
◆【連載第8回】「のらうさロップと緋桜お蝶レビュー」
◆【連載第9回】「THE TWINS」

The Elder

あらすじ

経験豊富なジェダイマスターのタジンと若いパダワンのダン。訪れる者も少ない辺境宙域をパトロールしていた二人は怪しい気配を感じ惑星ハボに降り立つ。

星の住人から数日前に一人の老人が小型のスターシップで飛来したことを聞き、調査を開始する二人。

しかし老人が乗って来たスターシップを目にした時、タジンの脳裏に不吉な予感が漂い始める。

TRIGGER(トリガー)/大塚雅彦(監督)

制作会社GAINAX所属時に伝説的アニメ「天元突破グレンラガン」の制作に関わったメインスタッフ 今石洋之氏、大塚雅彦氏らを中心に新たに設立されたスタジオTRIGGER(トリガー)。独自性の強いヴィジュアルや色彩豊かで大胆かつ斬新な表現を武器に『キルラキル』『リトルウィッチアカデミア』、オリジナルアニメーション映画『プロメア』などスタジオ自ら企画・原作を手がけ、国内のみならず海外のアニメファンからも熱狂的に支持されているアニメーションスタジオである。

アニメイトタイムズ的注目ポイント!

「スター・ウォーズ」度:★★★★☆
物語の深み度:★★★★★
ヒューマンドラマ度:★★★★★

『スター・ウォーズ』の名言と名シーンと愛が散りばめられた作品

『スター・ウォーズ:ビジョンズ』には9つの新しいストーリーがありますが、どの作品にもその名前の通り、『スター・ウォーズ』の世界観が反映されています。

「The Elder」も『スター・ウォーズ』の世界観や名言、名シーンが随所に散りばめられ、『スター・ウォーズ』への愛を感じることができるのです。

物語は『スター・ウォーズ』でおなじみのハイパードライブシーンから始まります。ハイパースペース空間で、スターシップを操縦する若きパダワンのダンとジェダイマスターのタジンが辺境をパトロールしています。

こういったオープニングからも、『スター・ウォーズ』の世界に浸りながら、アトラクションに乗っているような感覚、そしてこれから始まる冒険に対するワクワク感を味わうことができるでしょう。

そして、スターシップの中で怪しい気配を感じ取った二人は、惑星ハボに降り立つことに。惑星ハボの住人から、一人の種族不明の老人が小型のスターシップで飛来したことを聞き、二手に分かれて調査を開始していきます。

途中、老人のスターシップを見つけたタジンが通信報告中のダンに向かって、こうつぶやくのです。「嫌な予感がする」と……。

このつぶやきは『スター・ウォーズ』シリーズ全作品に登場する作品屈指の名ゼリフ。ハン・ソロやルーク・スカイウォーカーを始めとする多くのキャラクターたちが頻繁に口にするセリフです。

さらに、タジンとの通信直後、ダンは老人と対峙することに。この老人の風貌と登場シーンのカメラワークは、シスの暗黒卿ダース・シディアス(パルパティーン皇帝)そのものに見えます。

そこから、ライトセーバー戦のアクションが始まり、ブルー、グリーン、レッドのライトセーバーが登場。「ブォン」というライトセーバーのSE(サウンドエフェクト)が流れるだけで、『スター・ウォーズ』ファンはワクワク&ドキドキしてしまうのです。

ライトセーバー戦のシーンについて、大塚雅弘監督が「ライトセーバー戦の殺陣、特に斬り合いが始まる前の対峙する瞬間の緊張感などに日本の時代劇の雰囲気を意識しました」とコメントしているように、風景や音楽も含めたシーン全体が作品の見どころとなっています。

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