音楽
GRANRODEO  9thアルバム『Question』ロングインタビュー

「GRANRODEOらしくて面白いですよ」──約3年ぶりとなるアルバム『Question』をリリースしたGRANRODEO アルバム・タイトルを「Question 」にした理由は、ダジャレから? KISHOWさん、e-ZUKAさんによる、超ロングインタビュー!

最後にあの曲を持ってきた理由

──ラストは「カミモホトケモ」のカップリング曲「BEFORE the DAWN」。ファンファーレ的な曲なので、最初か最後に入るんだろうなと思っていたんです。でも最後にきたんだ!と。

e-ZUKA:そうなんですよ。1曲目という選択もあったかもしれないし、そもそもこのアルバムに入ってないという節もあるわけですよ。

なぜなら、これは「G16」で“夜が明けたよ”ってことを言ってやろうかなという気概で作ったわけですよね。で、「G16」でやって終わりだったというイメージだったんですけど……。

KISHOW:全然明けてない(笑)。

e-ZUKA:それでこれはアルバムに入れたいなと。あとは「ツアーがようやくはじまったよー!」という曲にもなるなと思っていて。

最後にこれがくることで、ピアノの不穏な感じで終わるのも、クエスチョンマークが浮かんで良いなと。「BEFORE the DAWN」……夜明け前?いや、明けなかった?みたいな。

 

──それもアルバム・タイトルにかかってるわけですね。そう考えるとめちゃくちゃ深読みができますね。ジャケットは薔薇がモチーフになっています。「ROSE HIP-BULLET」を思い出したんですが……。

KISHOW:「ROSE HIP-BULLET」は関係ないです(笑)。でもお好きな方がすごく多い曲で。さっきオリコンチャートの話がありましたけど、あの曲ははじめて1桁を取った曲なんですよね。

──花言葉も含めてファンの方は考察されていると思います。

KISHOW:ああ、それは全部がアンサーですから。たくさん想像してもらえたら嬉しいです。ジャケット内にはいろいろな色の薔薇が使われてます。

e-ZUKA:そういえば、瀧田(イサム)さんが言ってた話なんだったっけ……。

KISHOW:ああ、あれね。我々17年目なんですけどね。アルファベットのQは、Aから数えると17番目がQなんですよ。だから17年目の俺らにふさわしいQ!これは本当です!(笑)。

──それは本当に(笑)。

e-ZUKA:偶然なんですけどね。偶然そういうことが起きて。

──「Question Time」のMVも『Question』な仕上がりですね。ライブをやっているGRANRODEOのはずが……「あれ?これは誰?」っていう。

KISHOW:4世代が登場します。少年期、青年期、中年期、壮年期……。そして上から二番目、中年期を担当させていただきました、GRANRODEOです。

e-ZUKA:アハハハ!

KISHOW:最初は僕らが何パターンか撮って、僕らの動きやクセを見てもらって、残りの3世代役の奮闘してもらいました。壮年期のe-ZUKAさん役の方は79歳だったんですよ。重いギターを持たせてしまって申し訳なかったなと。少年期を担当してくれたお子さんはかわいかったです。

──『Question』という言葉からこんなにも広がりがあるんだなと改めて驚きました。

KISHOW:確かに。 『Question』というキーワードからアートワークを担当する人たちにも面白がってもらえたのかなと。

お互いにQuestionに思ってることは?

──『Question』という言葉に掛けて、お互いに対して“Question”に思っていることがあれば聞きたいなと思ったんですが……。

KISHOW:謎めく男って感じではないですし、大きなQuestionはいまさらないんですけど「なんで痛風にならないんだろう?」とは思いますね。

e-ZUKA:アハハハ!

KISHOW:e-ZUKAさんに関わらずなんですけど「なんで俺だけなんだろう」って。

e-ZUKA:昼飲みしないからじゃないですか? ただ、かかとが痛くなりかけたことはあるんだよな。

KISHOW:それはヤバい!

e-ZUKA:でも最近はないです。痛風の家系でもないですしね。

KISHOW:ああ~家系ってよく言うんですよね……。2月は“Question”だらけでしたよ。コロナとか! 痛風とか!って

──e-ZUKAさんからはどうです?

e-ZUKA:なんでひとり暮らしなのに新居にトイレがたくさんあるの?

一同:(笑)

KISHOW:トイレ対策はバッチリですよ!家のどの場所にいてもすぐトイレに行けますから。そのアンサーは「日頃のトラウマ」ですかね。やられてるエピソードがあるから(笑)。

──最後に、『GRANRODEO LIVE TOUR 2022 “Question”』に向けて現在お話できることがあれば、最後にぜひうかがいたいんですが……。

KISHOW:どうなりますかね、今は「頑張ります」としか。

e-ZUKA:久しぶりのツアーなのでできるだけいっぱい曲をやりたいなとは思ってます。ほとんど2DAYSなので、2日間、日替わりで曲を変えたり、『Question』にまつわる曲をリクエストしてもらって、それを投票で決めて、会場ごとにいちばん多かったのをやる、っていう。

今セットリストに入っていない曲も急遽やるってことを考えています。昔「MAGICAL RODEO TOUR」のときにもリクエストしてもらったんですよ。(マジカルバナナ風に)「マジカルロデオ♪」って言って。

この間のアコギ2人旅のときもリクエスト曲をやったし。今回は『Question』にまつわる曲をやろうかなと思ってます。

[取材・文/逆井マリ]

 

神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。

この記事をかいた人

逆井マリ
神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。

担当記事

関連記事
絶望系アニソンシンガーの名のもと、孤独や哀しみに寄り添い進化を続けるReoNa TVアニメ『シャドーハウス』のエンディングテーマ「ないない」で未知の扉を開くまで/インタビュー前編
4月からTOKYOMXほかで放送中のTVアニメ『シャドーハウス』(原作:ソウマトウ)は、顔のない一族「シャドー」と、その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」が織りなすゴシックミステリーだ。物語の最後を飾るのは、ReoNaの「ないない」。ゴシック/クラシックとエレクトロを融合したサウンドで、『シャドーハウス』の妖しげな美しさと世界観を(毒にも近い苦味を忍ばせながら)醸し出した本作は、観るものに深いふかい余韻を残す――。その「ないない」をタイトルとしたシングルが、5月12日(水)に待望のリリース。初回生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)、期間生産限定盤(CD+DVD)には、「ないない」の他、多角的に絶望に寄り添った3曲と「ないない」のインストナンバー・TVサイズバージョン(それぞれの盤に新曲2曲ずつ)が収められている。下記インタビューは「ないない」が生まれるまでの軌跡を辿ったもの。後半のインタビューでは、本作のMV、収録曲の制作エピソードについてたっぷりと話を聞いているので、楽しみに待っていてほしい。新しいReoNaらしさが生まれた「ないない」――『シャドーハウス』のミステリアスな世界観に寄り添った「ないない」という素晴らしい曲が届きました。タイトルだ...
関連記事
TVアニメ『ふたりはプリキュア』の声優・本名陽子&ゆかな、西尾大介監督、鷲尾天プロデューサーがクロストーク「子どもたちに嘘はつきたくない」
プリキュアシリーズの原点となるTVアニメ『ふたりはプリキュア』の総集編Blu-ray/DVD『ふたりはプリキュア総集編~ぶっちゃけ、ありえな~い!?2020edition~』が2月26日に発売されます。『ふたりはプリキュア』は今から16年前の2004年2月から放送がスタートしました。その登場は鮮烈でした。「女の子だって暴れたい!」をコンセプトとしたダイナミックな素手でのバトル、女の子といえば“ピンク”という概念を覆す白と黒の衣装、男性ヒーローの不在、“きれいごとだけではない”日常と友情……。プリキュアシリーズの大きなテーマである多様性は、ここから生まれ、そして子どもたちに根付いていきました。レジェンドともいえる作品の主人公2人を演じたのは、本名陽子さん(美墨なぎさ/キュアブラック役)、ゆかなさん(雪城ほのか/キュアホワイト役)。そして、この作品を生み出したのは、当時女児向けアニメに初挑戦であったお二人=シリーズディレクターの西尾大介さん、プロデューサーの鷲尾天さん。総集編の発売に寄せて、4人にお話をうかがう機会をいただきました(さらに飛び入りで、当時キャスティングを担当していた小浜匠さんも参加してくださいました)。にこやかな笑顔でインタビューに答え...
関連記事
「普通のプリキュアと、もう一本アニメを作っているんじゃないかっていう感覚だった」 『スター☆トゥインクルプリキュア』のクライマックスに向けてシリーズ構成・脚本 村山功氏が想いを語る
クライマックスに向け加速しているTVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』(以下『スタプリ』)。最終回のアフレコが終わった翌週の12月下旬。シリーズ構成・脚本を担当している村山功氏に、クライマックスに向けたお話やプリキュアに対する思いなどを語ってもらいました。村山さんは、『ふたりはプリキュアSplash☆Star』から担当されており、『魔法つかいプリキュア!』では、シリーズ構成・脚本を担当。もちろん、それ以降の『キラキラ☆プリキュアアラモード』『HUGっと!プリキュア』でも、脚本を担当されています。そんな、プリキュアのことを考え続けている村山さんが挑んだ「宇宙✕プリキュア=多様性」のプリキュアとは。ラストに向けて心高ぶるみなさんに、ぜひ読んでほしいインタビューになっています。また、今回のインタビューワーは、お子さんのいらしゃる女性のライターさんです。母子で観るプリキュアという幸せな時間を過ごしていることをイマジネーションして読み進めていただければと思います。最終回の収録を終えた心境──唐突ですが、毎週子どもと一緒に楽しく拝見させてもらっています。今日は宜しくお願いします。村山:ああ、それは嬉しいです。ありがとうございます。──...
もっと見る
関連記事
『キラッとプリ☆チャン』シリーズ構成・脚本 兵頭一歩さんに聞く、やりがいに溢れたプリ☆チャンとの3年間|語っても語りつくせないほどのエピソードがある――【インタビュー】
今年5月、TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』の最終話が放映され、約3年、全153話に及んだ歴史に幕を下ろしました。7月23日(金)には、シーズン3の第127話から第138話を収録した『キラッとプリ☆チャンシーズン3Blu-ray&DVDBOX3』が発売!アニメイトタイムズでは『キラッとプリ☆チャン』の楽曲を手掛けられた松井さんに続いて、シリーズ構成・脚本を務めた兵頭一歩さんにオンラインでお話をうかがいました。兵頭さんは『キラッとプリ☆チャン』をはじめ、『トニカクカワイイ』『機動戦士ガンダムAGE』などのシリーズ構成や脚本を手掛けられています。それぞれの作品に並々ならぬ情熱と愛情を注いできた兵頭さんですが、その中でも『キラッとプリ☆チャン』は特別な作品だったと言います。『キラッとプリ☆チャン』での歩みを振り返りながら、自身の仕事観・キャリアについても教えてくれました。アニメイト通販での購入はこちら「いちばんの『プリ☆チャン』マニアであると思ってます」――『プリ☆チャン』が最終回を迎えられ、Twitterに「全てを出し切ったような、やり残したことがまだたくさんあるような、今はそんな気持ちです」と綴られていましたが、改めて今のお気持ちはいかがですか?兵頭一歩さん(以...
関連記事
6枚目のアルバムをリリースしたfripSide 「10周年というものがにじんでいるアルバムになった」その制作を振り返る/インタビュー
fripSide(sat、南條愛乃)の6枚目のアルバム『infinitesynthesis5』が10月30日(水)にリリースされます。今作には、TVアニメ『寄宿学校のジュリエット』オープニングテーマ「LovewithYou」、中国ゲーム『封印者M』主題歌)「LightingofMyHeart」、中国ゲーム『ラグナロクオンライン』新エピソードEP3.5『櫻之花嫁』テーマソング「perpetualwishes」など13曲を収録。南條愛乃さんが加入してから10年という記念すべき年に、最新型のfripSideが凝縮された、新たな名盤が生まれました。アニメイトタイムズではお二人を直撃。“これまで”の話にはじまり、創作現場の赤裸々な話まで、軽やかな雰囲気のなかインタビューが進んでいきました。10年目ならではの二人の空気感や、ユニットとしての充実感がにじんだ会話にも注目です。10年間で増えていったfripSideのチャンネル数──アルバム完成おめでとうございます!一昨昨日にマスタリングが終わったばかりだとうかがいしました。八木沼悟志さん(以下sat):間に合ってよかった……。毎回言ってるけど(笑)。──(笑)。10周年のアルバムということで、10周年を迎えられたお気持ちから教えていただけますか。南條愛乃さん(以下、南條):あっという間でしたね。振り返る...

 

9th Album『Question』

発売日:2022年3月23日(水)
商品形態・価格:
・通常盤(CD) 3,300円(税込)
・初回限定盤(CD+BD) 4,950円(税込)

 

収録内容

◆CD
01. FAQ (Instrumental)
02. Question Time
03. 時計回りのトルク
04. カミモホトケモ
05. 恋はハチャメチャ
06. Scorn
07. 思い通りじゃなくても
08. セツナの愛
09. 情熱は覚えている
10. Treasure Pleasure
11. Give me your eyes
12. BEFORE the DAWN

◆BD(初回限定盤のみ同梱)
Question Time (Music Clip)
GRANRODEO Special Acoustic Live from “Question”
セツナの愛 (Acoustic ver.)
情熱は覚えている (Acoustic ver.)
Treasure Pleasure (Acoustic ver.)
時計回りのトルク (Acoustic ver.)
カミモホトケモ (Acoustic ver.)
GRANRODEOのQuestion Time

アニメイト特典(共通)

◆「GRANRODEO LIVE TOUR 2022 ”Question”」 リハーサル招待キャンペーンシリアルコード

キャンペーン詳細

◆ピック型チャーム(ロジャー&ジーナver.)

おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング