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舞台『NIGHT HEAD 2041-THE STAGE-』猪野広樹&鍵本 輝インタビュー

アニメやドラマにはない観客にとって嬉しい演出も!? それぞれのチームでまったく違う色が楽しめる舞台『NIGHT HEAD 2041-THE STAGE-』霧原直人役・猪野広樹さん&鍵本 輝さんWキャストインタビュー

1992年にTVドラマ化され、カルト的人気を誇った衝撃作『NIGHT HEAD』。2021年7月には原作者・飯田譲治さんの脚本によるオリジナルTVアニメ『NIGHT HEAD 2041』が放送されました。

そして、舞台『NIGHT HEAD 2041-THE STAGE-』が2022年7月1日(金)〜7月10日(日)に東京シアターGロッソにて上演となります。

このたび、アニメイトタイムズは、主演かつWキャストである霧原直人役の猪野広樹さんと鍵本 輝さんのお二人にインタビューを実施。お互いに良いところを吸収しては自分らしい霧原直人を魅せていきたいと語る猪野さんと鍵本さん。今回の舞台では観客がびっくりするようなカラクリもあるそうです。

自由に表現できる柔軟な稽古場

――『NIGHT HEAD』は他には類を見ない作品ですが、最初に原作または脚本を読んだときの感想をお聞かせください。

鍵本 輝さん(以下、鍵本):僕は「これ難しいっ!」と思いました(笑)。たぶん、猪野くんも同じ感想だと思います。

キャラの個性や性格はその世界に入っていけば理解できると思うんですけど、ストーリーの時間軸がタイムリープというか、後半にかけてそういう節があるので「あれ? これはどのシーンと繋がっているんだ?」と思うこともありましたし、そこを理解するのに時間がかかりました。

猪野広樹さん(以下、猪野):僕も難しさを感じました。演出の加古さんは完璧に理解しているので、擦り合わせながら稽古しています。逆に、そこを擦り合わせないと完全に終わるよね?

鍵本:ね!

猪野:理解しておかないとお客さんに伝わらないので、擦り合わせが大事かなと脚本を読んだときに思いました。

――確かに。ドラマやアニメも何回も見直しましたから……。

鍵本:出演が決まってからドラマやアニメを見させていただきましたが、聞いた話によると、もともとは『世にも奇妙な物語』の短編から広がっていったんですよね。

猪野:へぇ~! そうなんですね!

鍵本:「兄さん、頭が痛いよ……」という台詞がトレンドになったり、昔から話題になっていたすごい作品で。これをどうやって舞台で表現するんだろうと思いながらアニメを見ていました。たとえば、刀や銃が出てくるなら殺陣は割とシンプルだと思うんです。でも、超能力はどうするんだろう!?と(笑)。

それぞれのビジュアルもすごく個性的なので、これを三次元の僕たちに落とし込んだ場合、どういう見え方になるんだろうなと思いつつ、さらに舞台でどう描かれるのかがワクワクしました。

猪野:個人的には、渋谷で戦車が走っているのがすごく面白かったです。あの渋谷にあの戦車が走っていたらヤバイですよね。

鍵本:マジか!ってビビるよね(笑)。

猪野:それが日常になっている面白さがありますし、あとはユウヤとかタクヤの名前がもう覚えられない(笑)。どっちがどっちか分からなくなりますし、僕たちのチームは黒木兄弟の弟を演じる佐奈宏紀のほうが年上なんです。だから、余計に分からなくなる(笑)。

あと、2つの世界が関わってくるので「まず今やっているのはどっちの話だ?」と。それで2014年、2026年、2041年と具体的な年代も出てくるので、「今は何年なんだろう?」という難しさもあります。かと言って分かりやすくすることも良くないなと。

鍵本:うんうん。でも今は良い匙加減の脚本になっていると思います。みんなが理解しやすいようにコンパクトにもしていますし、最初に上がってきた脚本ともちょっと違っていたりもするんです。

猪野:それと、台本の量がハンパじゃない……!

鍵本:そうそう! 本当にハンパない!

猪野:最初は台本が80Pあったんですけど、最終的に上がってきて渡された台本は修正が40Pぐらいありました。もう厚さが本(笑)。

鍵本:あはははは(笑)。結構、現場で変わることが多いので、稽古を重ねていくにあたって分かりやすさがだいぶ磨かれているかなと思います。

――すごく柔軟な現場なのですね。

鍵本:そうですね。意外と和気藹々としています。こういう作品だからこそ、緊張感を持って挑むのはもちろんですが、演出の加古さん自身も怒鳴り散らかすというよりは楽しさを重視していて。エンターテインメントは“楽しさ”を届けるものなので、その楽しさを届けるためには自分たちが楽しんでいないとダメだよねと。

実際に、加古さんがどう思っているのかは分かりませんが、きっと楽しさの積み重ねで生まれたお芝居を大事にしている人なんだろうなと思いました。「伸び伸びとやって間違っていたら軌道修正するから」というスタンスなので、結構みんな自由にお芝居しています。

――ちなみに、稽古場で面白かったお芝居はありましたか?

鍵本:ふざけても大丈夫なシーンで本部長がめちゃくちゃふざけたのには笑いました。本部長こと本田大輔役の佐々木 崇くんは個人的にミュージカル畑の人だと思っているんですけど、そのミュージカル畑を本部長に持ってくるんです。たぶん、演出的にあの彼のお芝居プランはなくなると思います(笑)。

猪野:それ見たことないかも!

鍵本:アクションシーンでバレエを踊ったんだよ!? 攻撃をかわすシーンでバレリーナみたいな動きをしていて、ある意味本部長っぽいなと(笑)。それだけ、いろいろなものを試せる稽古場です。

猪野:柔軟性のある稽古場は自分のことに集中できるのでありがたいです。たぶん、下の若い子たちは気負い過ぎちゃうと思うので、その部分は良い感じに上の人たちが和ませてくれていて。舞台上は自由なんだよと教えている雰囲気があって素敵だと思います。

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