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劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』幾原邦彦監督、木村良平さんインタビュー|『輪るピングドラム』はストレートに「愛」なんです【連載8回】

2011年に放送されたTVアニメ『輪るピングドラム』が劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』として待望の映画化! 4月29日(金)に前編『君の列車は生存戦略』が公開され、7月22日(金)より後編『僕は君を愛してる』が全国の映画館で上映スタートです。

10年という時を経て劇場版が制作されることになった『輪るピングドラム』ですが、幾原邦彦監督による独特な世界観も相まって、多くのファンを生み出し、今なお語り継がれる名作となっています。

なぜ、人々はこれほどまでも『輪るピングドラム』に魅了されてしまうのでしょうか。

アニメイトタイムズでは、『輪るピングドラム』に関わるスタッフや声優陣にインタビューを行った長期連載を通して、この答えの一端に迫ってみようと思います。

第7回となる今回は、幾原邦彦監督、高倉晶馬役の木村良平さんの2人が登場です。

前編の振り返り、後編の制作で印象に残っていること、お互いの好きなところなどをクロストークしてもらいました。

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みんな『ピングドラム』が心に残り続けていた

ーー後編のお話を伺う前に、前編『君の列車は生存戦略』公開後の反響や手応えについてお聞きしたいです。

幾原邦彦監督(以下、幾原):どうなんですかね……僕のところに届く反応というのは良いことしかないので、イマイチ分からない。ただ劇場版はなるべく「見やすいもの」を目指していたので、そう思っていただけていたなら良いなとは思っています。テレビシリーズを見ていた方はもちろん、見たことない人にも見てほしいと思っていたので。前情報がない人でも見られるように、随分と試行錯誤しましたから。

例えば、テレビシリーズの時はミステリーや謎のような要素で物語を進行していこうという考えが強かったのですが、劇場版はキャラクターにフォーカスしてキャラクターの心情が伝わるように意識しています。

ーーキャラクターの心情を意識したのには、どのような意図が?

幾原:キャラクターが何を渇望しているか分かると見やすくなるじゃないですか。最初は随分悩みましたけどね。ストーリーを理解させようとしてシーンを繋ぐと緩急がなくなり、つまらなくなる。逆におもしろいシーンだけを繋ぐとストーリーが分からなくなるんです。だけど、総集編的な作品は大体どちらかに舵を切らざるを得なくなってしまいます。どうしようかと悩み、最終的にはキャラクターの心情を優先してシーンを繋げようという考えに行きつきました。

ハリウッドのSF映画とかって設定のディテールが分からないけど、キャラクターの心情が分かると見れたりする。本作では設定のディテールは分からなくても、高倉兄弟の「妹を助けたい」という気持ちは理解できるから見やすい、という作りにしましたね。

ーー木村さんは前編公開後の反響をどのように感じていますか?

木村良平(以下、木村):テレビシリーズを見ていた人からは劇場版を見た後に「こういうことだったんですね!」という喜びの声を聞きましたね。見るまでは、完全オリジナルではないことは伝わっていたとしても、それ以外のことは分からないじゃないですか。まさか今回のような新規シーンを見せてもらえるとは思っていなかったんだろうなと。

逆に世代ではなかったり初めて見る人たちももちろんいて。僕自身、SNSで「劇場版はテレビシーズを見ていなくても大丈夫だよ!」とアナウンスしていたんですよ。それに対して「初めて知ったので劇場版から見てみます!」「テレビシリーズを見てから劇場版を見に行きます!」と言ってくれる人がいたのがすごく嬉しかったです。

あと、僕が今まで関わってきた作品の中でも抜きん出て、仕事やプライベートで関わりのある人、しかもアニメを見ていないと思っていた人からの反応が結構多かった。会った時に突然「劇場版見たよ(コソッ)」と言われる、みたいな(笑)。

ーーへぇ!

木村:「何!?『ピングドラム』知ってるの!?」って聞くと、「テレビシリーズから見てたよ!」と。クラウドファンディングの結果でも明らかではあるんですけど、みんな『ピングドラム』という作品が心に残り続けていたんだなと改めて感じました。

虚構と現実の境目をなくした演出

ーー劇場版ではアニメーションと実写をミックスさせた映像が印象的でした。これについて「『現実を出したい』と思った」「作品と観客の距離が縮まるんじゃないかな」とおっしゃっているのを拝見したのですが、アニメーションという“虚構“の中にあえて“現実(実写)“を取り入れようと思った理由が知りたいです。

幾原:これは僕の個人的な感覚なんですけど、アニメの画面を長時間見続けるのって僕は結構しんどいんですよ。テレビでも配信でもアニメを見ているとついスマホを見てしまうんですよね。映画館は強制的にイスに縛り付けられるものではあるものの、長い間見ているとしんどい。それは完全な虚構だと思うからしんどいと考えていて。「僕とは関係ない」と思ってしまうんです。

だけど、自分の暮らしている場所と地続きだと感じられると見ていられる。「僕と関係がある」「今、上映されている作品は僕の延長線上にあるものだ」と思うと急に前のめりになる。なので、劇場版ではそこをちょっと意識しました。「高倉兄弟妹たちは、僕が暮らしている日常の延長線上にいるんだ」と思えれば、ちょっと前のめりになれるんじゃないかなと実写を取り入れました。

木村:それってテレビシリーズでも同じようなことをしていましたよね? 丸の内線のような電車が出てくるとか。

幾原:そうだね、テレビシリーズから意識していたね。

でも映画は2時間イスに縛り付けられるものだから、より大丈夫かな?と思っていましたよ。しかも一見さんはもちろんいるけど、おそらく多くの人はお話を知っているわけじゃないですか。なんとなく知っている話を2時間イスに縛られながら見るのか……ってすごく考えましたね。

木村:あの実写シーン、CGに見える瞬間がありますけど、それはわざと?

幾原:実写のような、CGのような映像にしていて。ぼやっと見ているとどっちなのかよく分からなくすることで、虚構と現実の境界がなくなるようにしています。

木村:ある意味、違和感を作っているんだ。

幾原:そうそう。前から一緒につくっているスタッフだから、なんとなくそうなるのは分かっていたし、僕もそうやってほしいとオーダーしました。

木村:たしかに後編を見ていた時、実写シーンで知っている場所が映ると、無意識に「あれ?この道を走っていくと“こどもブロイラー“がある……?」と一瞬思っちゃうこともありました。

ーーそういった映像的なアイデアはどこから引っ張られているんですか?

幾原:いや……何も考えていないです。ただ、おそらく若い頃に色んな実験映像作品が好きだったからじゃないかな。枠に捉われずいろんなものを取り入れる、無意識にそういう作品っていいよねと思っていたし、そういうことをするのにも抵抗がなかった。僕が最初からアニメーターから始まっていたなら、アニメーションに執着があったかもしれない。だけど執着がないからなんでも良くない?と思っちゃいがちなんですよ。

まあその性分が結果的にいろんな人を怒らせてトラブルになり、「やってしまった!」となるんですけどね(笑)。でもそんなトラブルも含めて僕はおもしろいと感じてしまう。僕のアイデアでちょっと揉めたりすると、「みんなテンション上がってる!」とか思うんですよ(笑)。

木村:ははは(笑)。

ーーそれだけ意見が出ているわけですもんね(笑)。

幾原:そう。「めっちゃエネルギー出てるな〜」とか思っていると、「お前のせいで揉めているんだよ!」と言われて、「俺のせいか!」となる(笑)。でもみんなのエネルギーがぶつかってテンションが高くなることで結果的にああいった絵が生まれるわけで。ポジティブに変換するとそんな感じですね(笑)。

木村:家の中で犬や猫が散らかしたものを「あー!もう!」と言いながら飼い主が必死に片付けている、という図が思い浮かびました。犬や猫はそれを見て「なんか盛り上がってるな〜」と飼い主の様子を伺っているけど、飼い主からしてみれば「お前のせいだよ!」と思うみたいな。

幾原:(笑)。

ーーちなみに木村さん、インタビューで「特に『ピングドラム』の映像的な演出におもしろさを感じる」とおっしゃっていましたよね。

木村:単純に好きなんですよね。ルールが分からなくてもおもしろい作品が好き。作品の考察はできないし、しようと思わないし、分からなくていいと思う派なんですけど。キャラクターが何を大事にして行動しているかが分かれば、ルールが分からなくても問題ないと思っていて。

『ピングドラム』はまさにそうなんですよ。すごく横長な病室のシーンに対して冷静になると「このスペースは何?」とか、多蕗(桂樹、CV:石田彰)が陽毬(CV:荒川美穂)を助けるシーン(18話)に対して「どうやって助けたん!?」とか思うこともあるけど(笑)。その仕組みを知らなくても別にいいと思ってしまう。「これおもしろいでしょ?かっこいいでしょ?楽しいでしょ?」という作り手の思いを感じ取れるから、そこに対して純粋に「楽しいです!」と思える。そんな作品だから僕は『ピングドラム』が好きなんですよね。

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