マンガ・ラノベ
『少年ジャンプ+』読切漫画の魅力&おすすめ5作品をご紹介!

起承転結がまるでジェットコースター!『少年ジャンプ+』で掲載中の読み切り漫画の魅力と今すぐ読めるおすすめ5作品をご紹介します!

みなさんは漫画、お好きですか? ページを開くだけで素敵な物語の世界に連れて行ってくれる漫画の魅力は語るまでもないと思いますが、今回はとりわけ読み切り漫画の魅力に注目したいと思います。

何十話、何百話かけて描かれる壮大な物語も読み応えがあって良いですが、読み切り作品には1話限りだからこその面白さも。

本稿では、そんな読み切り作品の魅力と「少年ジャンプ+」で今すぐに読めるおすすめの読み切り作品5つをご紹介! 普段読み切り作品を読まないという方にもぜひチェックしていただきたい作品ばかりです!
 
 

読み切り漫画の魅力3つ

読み切り漫画の魅力その1:スピード感のある起承転結

1話という限られたページ数で物語の起承転結が紡がれる読み切り漫画。そのため、展開にスピード感があるのが特徴です。

冒頭で出された謎や伏線が作品後半で怒涛のように解明・回収されていくところは、まるでジェットコースターに乗っているよう。作品によっては短時間で感情を大きく揺さぶられるものもあり、「感情が追いつかない!」と思うことも少なくありません。

1話でこのスピード感ある展開が約束されているのは読み切り作品ならでは。座って味わうアトラクションをぜひ体感してください!
 
 

読み切り漫画の魅力その2:タイトル回収の気持ちよさ

連載作品に比べて短いページ数で物語を表現するため、必然的に作品表現におけるタイトルの役割も連載作品より比重が大きくなります。キャッチーなものから意味深なものまで、タイプは様々ですが、どれも作者のセンスとこだわりが光る、興味を惹かれるものばかり。

タイトル回収は連載作品でも行われるものですが、限られたページ数の中で怒涛の展開とともにタイトルの意味まで解き明かされる気持ち良さは読み切り作品特有と言ってもよいでしょう。

読み切り作品に触れる際にはそのタイトルにも注目して読んでいただきたいです。
 
 

読み切り漫画の魅力その3:サラッと読める手軽さ

1話で完結するため、連載作品よりも手軽にサラッと読めるのは忙しい現代人にとって魅力的なポイント。連載作品だと続きが気になってうずうずしてしまったり、思っていた以上の時間を漫画に費やしてしまったりした経験は漫画好きなら少なからずあるのではないでしょうか?

サクッと完結を迎える読み切り作品は尾を引くことなく、スキマ時間に楽しめるため、忙しい方にうってつけ。(怒涛の展開が凄すぎてしばらく余韻に浸ってしまうことがあるので、多忙な方はその点に注意です!)

また、前述のとおり、展開が早く感情や理解が追い付かないことがあっても、一度読み終えた後にまた最初から読み返すことも、連載作品に比べて手軽にできます。そうすると、一度目では気付かなかった新しい発見があることも。

手軽に読めるからこそ、好きな作品は何度も読み返してみてください。
 
 

ぜひ読んで欲しいおすすめ5作品

ここからは「少年ジャンプ+」で今すぐ読めるおすすめの読み切り作品をご紹介していきます。その作風やストーリーは三者三様ならぬ五者五様! あなたの好みの作品もきっと見つかるはず。ぜひお楽しみください!
 

きっとあなたも騙される!『悪魔の擬態』|樹村カナミ

 

あらすじ

人の姿に化け、満月の夜に人を喰らう人狼がいる世界のとある村。そこに佇む小さな教会には1人の神父と孤児達が暮らしていました。ある日、平和な村にやってきたのは1人の人狼狩り。それはつまり、この村に人狼がいることを意味するのでした。

見どころ

中世ヨーロッパのような世界で描かれるサスペンス作品。人狼の存在が作品に不気味で緊張感のある雰囲気を持たせているのですが、時折張りつめた糸をほぐすようにギャグが挟まれていて、とても読みやすくなっています。

特に注目していただきたいポイントは、タイトルの意味。”悪魔”とは一体誰のことを指しているのでしょうか……。

一度読み終えても、きっとまたすぐに、そして何度も読み返したくなる作品です。
 

ハラハラドキドキ! ラスト15ページで畳みかけられる展開がたまらない!『逃げろダーリン』|ヤヅ

 

あらすじ

雨宿りの最中に出会った美しく可憐な女性(ハニー)に一目惚れした男・ダーリン。ところが、車で連れ去られる彼女の後を追った先でダーリンが見たものは、冷酷な目をした彼女(マフィアのボス)の姿だった。

見どころ

絵柄、雰囲気、台詞回し、どれを取ってもまるで往年の映画を見ているように感じるほどおしゃれな本作。命の危険を顧みず、もはや狂気的にハニーに近づこうとするダーリンにハラハラドキドキさせられます。

ダーリンがここまでハニーにこだわるのはなぜなのか……それほどまでに彼女に惚れてしまったのか、はたまた危険な匂いのする女性が好みなのでしょうか。ラスト15ページの怒涛の展開と爽快な読後感がたまらない作品です。
 

『ノックノック』|インカ帝国

 

あらすじ

18歳の女子高生・ヨシカは、勉強が苦手で、家にも少し問題があり、何となくモヤモヤした日々を送っていた。そんなある日「一発当てたら100円」の「殴られ屋」と出会う。果敢に挑戦するものの一発も当てられなかった悔しさが彼女を変え始める……。

見どころ

鬱屈とした日々を送るヨシカが、“ひとつの武器”を手にしたことで変わっていく、少年漫画王道ストーリーとも言える作品。立ちはだかる壁に正々堂々と立ち向かう主人公のかっこよさと爽やかさが魅力的です。

連載してほしい! と思うほど、主人公のその後の成長が気になる人も少なくないでしょう。その後の展開を想像してみるのも面白いかも!
 
 

来世を選べるならあなたは何になる? 『はじまりの境界』|あららぎ菜名

 

あらすじ

不慮の事故によって早くにその生を終えた生物に与えられたチャンス。それは“次に転生する生物を選べる”権利でした。人間を強く憎む少年・イチは、少女・ピリカと出会い、心を通わせながら3ヶ月かけて何に生まれ変わるかを考えます。果たして彼が出した結論とは……。

見どころ

生命が始まる前の物語というユニークな発想の本作。架空の話ではあるものの、自分ならどうするだろうと登場人物に感情移入しながら楽しめます。

死してなお強く人間を憎むイチが来世に何の生物を選択するかが本作最大のポイントであり結末となる部分。「こんなオチがあったのか!」「まるで神話のよう」と感嘆する人続出のラストをぜひご自身の目で確かめてください。
 
 

その人をその人たらしめるものとは……?『スターチス』|キリエ

 

あらすじ

人を喰い、その皮をかぶってその人になりかわる“スキンウォーカー”。顔を持たず本能のままに“誰か”になるそのものたちが視える少年・亜希は、日々そのもの達を殺し続ける……。

見どころ

読みはじめは、不気味な生物の登場で奇怪な物語を予想してしまいますが、先に進んでいくとどんどん印象が変わっていきます。亜希はなぜスキンウォーカーが視えるのか、なぜそのもの達を殺すのか……謎の答えはきっとあなたの心を強く打つことになるでしょう。

その人をその人たらしめるものとは容姿か、記憶か、はたまた愛情か。スターチスの花言葉は“変わらない心”。読み終えた後、深い余韻とともに“自分”という存在を考えさせられる物語です。
 

読み切りだからと侮るなかれ!

読み切り作品には連載作品にはない特有の面白さや魅力がたっぷり。1話限りで終わってしまいますが、その後のストーリーを想像してみるという楽しみ方も!

さらに、読み切りで気に入った作品があれば、同じ先生の連載作品もぜひチェックしてみましょう。逆に、好きな連載作品を手がける先生の読み切り作品を読んでみるのもおすすめです。

読み切り作品が、きっとみなさんの漫画ライフをさらに豊かにしてくれることでしょう。

[文/わたなべみきこ]

 

1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。

この記事をかいた人

わたなべみきこ
出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

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