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『はたらく魔王さま!!』8話放送後 木野日菜インタビュー

アニメ『はたらく魔王さま!!』 8話放送後インタビュー:アラス・ラムス役 木野日菜さん|アラス・ラムスの成長も楽しみにしていてください!

『はたらく魔王さま!』(著・和ヶ原聡司/イラスト・029)。9年ぶりにスタートしたTVアニメ第2期『はたらく魔王さま!!』が好評放送中!

アパートの修繕は終わったものの、真奥のバイト先はまだ改装中。そんなときに千穂からバイト話が舞い込んでくる。千穂の実家の農家で畑を手伝うことになった真奥たちだが、そこには恵美や鈴乃、アラス・ラムスの姿が……。エミリアの農家での生活を踏み潰した魔王が畑仕事をするのに複雑な思いを持つ恵美と真奥の会話など、8話も見どころ満載でした。

アニメイトタイムズでは第2期放送前に公開した連載に続き、終盤に向けて再びキャストインタビューを毎週掲載! 今回はアラス・ラムス役 木野日菜さんに、これまでの印象的なシーンを振り返ってもらいました。

▲アラス・ラムス(CV:木野日菜)

▲アラス・ラムス(CV:木野日菜)

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子供(幼児)を演じるためにやっている意外なこととは?

――アラス・ラムスは放送前インタビューでキャストの皆さんが絶賛していた通り、かわいいお芝居が見られました。前回、真奥の声を聞きながらだと演技の仕方も変わったという話をしていましたが、声が入っていない場合もあったのですか?

木野日菜さん(以下、木野):ほとんど声は入っていたと思います。別々の収録でも耳では声を返してくれていたので、皆さんの声を聞きながら演じることが多かったです。

あと、『はたらく魔王さま!!』に出演することになって、それまで自分が視聴者として楽しんでいたアドリブを自分でやることになると思ったら、急に緊張してきたのですが、アラス・ラムスは裏でずっと泣いていたり、泣くアドリブが多かったので楽しくできました(笑)。

――赤ちゃんを演じたかったとも話していましたが、赤ちゃんや幼児の研究もしていたのですか?

木野:アラス・ラムスの役を演じる前からなのですが、公園に行って子供の声を聞いたりはしています。大人としか接していないと、どんどん大人の記憶に変えられちゃうというか。だから公園に行って子供の声を聞いたり、保育園の前を通ったときに子供たちの歌声を聴いたり、友達のおうちに小さいお子さんがいたら、動画を送ってもらったりしていました。

あとはYouTubeでも小さい子が出ている動画を見たりしてますね。だから、子供心を忘れない!みたいなところは大事にしています(笑)。大人に染まらないように、いつもワクワクする気持ちを忘れないように。

技術的なことだと、歯がない子どもの泣き方だと、舌を上の歯に当てて泣いてみるといいとか、過去の現場で見て聞いて教わってきたこともあったので、それも総動員して演技に活かせたらいいなと思っていました。

――真奥や恵美含めて、他のキャラクターとの掛け合いはいかがでしたか?

木野:恵美は普段は強いキャラクターですが、みんなへの対応と、アラス・ラムスへの対応は違うんですよね。アラス・ラムスに向けてかけてくれる言葉が本当にお父さんとお母さんみたいなんです(笑)。だから自然とその演技に導かれる感じだったんですけど、それは第1期にはなかった要素なので、第2期では、新たなキャラクターの一面が出ているのかなって思います。本当にキャラクターみんなが、かわいがってくれるんですよ!(笑)。

――で、実際の現場でも優しくしてくれて?

木野:もうびっくりするくらい皆さん優しいです(笑)。一緒の収録が多かったのは伊藤かな恵さんで、鈴木梨香役の西明日香さんとも演じる機会もあったんですけど、収録が終わったあとも残ってくださる方がいて、みんなでスタジオで楽しく過ごしていました。

――1~8話までで印象に残っているシーンについて教えてください。

木野:第4話でガブリエルが出てきて、アラス・ラムスがすごく怒るんですよ! 「絶対に許さない!!」みたいになって、ガブリエルにぶつかっていって。最終的にエミリアの聖剣と融合して一緒に戦うんですけど、そこのシーンは子安武人さんと収録ができたんです。

ガブリエルはそこで始めて見たんですけど、めちゃめちゃ面白いキャラクターで(笑)。子安さんが演じるとさらに面白いというか。本当に素敵な演技をされるんですよね。大事なシーンでもあったので、子安さんと一緒に演技をできたのがすごく嬉しかったし、思い出深いです。

――子安さんはどのキャラクターもなんですけど、すごくハマっていますよね。

木野:ガブリエルというキャラクター自体、言葉でどう表していいかわからないようなキャラクターなのに、完璧にリンクしているんですよね。本当に天使らしくない天使でした(笑)。

あと、4話は真奥が土下座したりするシーンもあって、私自身も、土下座した!ってびっくりしたんです。でもそんな、奥にある人間性も見えるエピソードだったので、注目してほしいです。

――それだけアラス・ラムスが大切なんだってわかりますからね。ほかにはありますか?

木野:カミーオ(CV.緒方賢一)が小さい鳥さんになったのも、めちゃめちゃかわいかったのですが、一緒に録ることができなかったんです。

アラス・ラムスがカミーオと遊んでいるシーンで、「鳥さん、ピーピー」って言いながら追いかけ回していたので、そこがどうなっているのか楽しみです(第6話)。

第8話は農家でのエピソードで、アラス・ラムスよりも小さい子が出てきて、初めてお姉さんっぽいことを言ったり、教えてあげたりするんですよ。その時点で、赤ちゃんだと思っていた最初から、かなり変化があるんです。アラス・ラムスも、どんどん成長していってるんですよね。あと、野菜の収穫をするところで、真奥と恵美の会話がジーンと来たんですよね。2人の関係がちょっと近づくというか。2人で話して心がちょっと変化するところがあったので、そこも楽しみにしています。

――アラス・ラムスの成長は、お芝居でも変化させているのですか?

木野:オーディションのときにあったセリフで、今まで守られていたところから、自分から包み込みにいくようなところがあって、そこで結構やってしまっていいと言われていたんです。赤ちゃんだからここまでの成長にとどまらせておこうというのではなく、その気持ちのまま振れ幅も大きく演じてもいいと。だからアラス・ラムスが成長していたら、そのまま演じようと思っていましたし、後半はそういう場面がもっとたくさん出てくると思います。

(C)2021 和ヶ原聡司/KADOKAWA/MAOUSAMA Project
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