「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ完結記念!ダイ!感謝祭」レポート|最終回でのバーンとの戦闘シーン収録の裏側からも感じられるダイとポップの関係性【ネタバレ注意】
次々と明らかになる裏話にこの先への期待も
その後は、1991年放送の旧アニメ版では描かれなかった前人未踏の部分へ突入した、第25話「戦慄の竜闘気」の話題が前野さんから飛び出しました。そうやって『ダイの大冒険』ガチ勢の男性陣が盛り上がる中、豊永さんが今回登壇できなかったヒュンケル役・梶裕貴さんから、LINEで出席できなくてごめんとの連絡が入っていた事を明かす一幕も。
豊永さんは梶さんに何かメッセージがあるか尋ねたそうですが、ここでは紹介しきれないくらいの長文で、要約すると「HP1になったけれどまだまだ頑張れます」といった趣旨の言葉があったそうです。
バーンが倒れた後の世界についても話題になり、原作のコマの次に何が描かれていたのかを想像して制作されたことが明らかに。ここで、ゴメちゃんの墓標が唐澤氏のアイディアであったことや、ニセ勇者一行とマトリフのカットが三条先生の指摘であの形になったことなどファンにとっては嬉しい小ネタが続々と判明。
また、唐澤氏からエンディング曲「飛ぶ鳥は」についての話題も。第100話で流れることをはじめから意図していたそうで、あのラストの余韻を感じてもらえる楽曲になるように要望を出していたとのこと。
そして種﨑さんからは、幼馴染とのエピソードがありました。なんでも、幼馴染のお子さんも本作を見ており、最終回でダイが居なくなってしまったと話しかけると、「剣が光っているから生きている」との言葉が帰ってきたというのです。
唐澤氏はこの話を受けて、当初から今の子どもたちと当時見ていたその親世代、ふたつの世代に見て欲しい、そして今の子どもたちが親になった時にも繋いでいって欲しいと考えたプロジェクト始動当時の事を語っていました。
まだまだ話題は尽きることがなく、ハドラーとの決着が描かれた第73話 「炎の中の希望」の特殊エンディングの裏話についても話題に。そして最終話の収録にサプライズとして三条先生と稲田先生がいらしていたことがわかると、豊永さんと前野さんは原作のおふたりから色々な裏話を伺ったと話してくれました。
だからこそ、ここで終わりにしたくないということで、魔界編を待ち望む声がファンの間であることや漫画『勇者アバンと獄炎の魔王』など、今後の展開を期待させる話にも触れていくと、MCから会場に集まったファンのみなさんに「みなさんも同じ気持ちですよね?」との呼びかけが。
すると豊永さんが「神よ……人間の神よ!」と呟き、続けて前野さんが「獣王の俺が初めて祈る!」とハドラーの名台詞をパロディする形で続編や今後の展開を希望して見せ、会場はこの日一番の大盛り上がりに。
ここでそろそろイベント終了の時間が迫り、唐澤氏から順番にファンのみなさんへのメッセージを述べていきました。
豊永さんは「『ダイの大冒険』は自分にとって人生のバイブル」だと語り、そんな作品で自分がポップを演じることになるとは思わなかったこと、不安があったことを振り返りました。大好きな作品だからこそ、子どもの頃の自分に納得できないものを見せたくないという想いが強くあったそうです。
また、放送が進んでいくにつれて自分がポップを演じる事を認めてくれる方が増えていった事も感じており、今日このイベントに登壇しファンのみなさんに拍手で迎えてもらったことで、子どもの頃の自分にポップ役を全うできたと言えると涙ながらに心境を吐露していました。
そんな豊永さんの後にコメントすることになった種﨑さんは、これまで色々な場所で支えてくださったと言う豊永さんに感謝を述べました。
そのまま続けてこれから一番言いたい事だけを言うと会場に集まったファンのみなさんに前置きし、「『ダイの大冒険』が大好きなスタッフ・キャストで100話作ってきましたが、この会場に来てファンのみなさんも一緒に作っていたんだと思った」とコメント。だからこそこんなにも幸せな作品になったとも語り、声を震わせながら感謝の気持ちを話していました。
そしてm最後にダイの台詞で「俺の願いを叶えてくれ」とお願いをした種﨑さんの提案で、「ダイ好きTV」番組終了時の恒例である必殺技名を叫ぶくだりを行い(※ファンのみなさんは昨今の事情もあり心の中で行いました)イベント終了となりました。
全100話およそ2年間にわたる物語を駆け抜けた本作。原作の全てをアニメ化し尽くしましたが、気になる描写があることからいつの日か再び帰ってくるのではないでしょうか。その日を迎えるために、これからも熱く応援していきましょう!
なお、本イベントは後日配信も予定されていますので、気になった方は今後も公式SNSなどでの情報チェックを絶対にお忘れなく。
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TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』作品情報
イントロダクション
大人気ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズを冠する初の長期連載漫画として、1989年に「週刊少年ジャンプ」で連載をスタートした『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(原作:三条陸、漫画:稲田浩司、監修:堀井雄二)。
魅力的なキャラクターたちが織りなす壮大な冒険譚は、多くの読者の心をつかみ、単行本は累計発行部数4700万部を記録。
漫画史にその名を刻む不朽の名作が、連載開始から約30年の時を経て完全新作アニメ化を果たす!
ダイとその仲間たちの友情と成長の物語を、CGとアニメ作画のハイブリッドでダイナミックに表現。新たな『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の伝説が、今、ここに幕を開ける――。
ストーリー
かつて、魔王ハドラーにより苦しめられていた世界は、「勇者」と呼ばれた一人の剣士とその仲間たちの手により平和を取り戻した――
時は流れ…。魔王から解放されたモンスターたちが暮らす南海の孤島・デルムリン島。島唯一の人間であり、勇者に憧れる少年「ダイ」は、モンスターたちと平和に暮らしていた。
だが、その暮らしも、魔王ハドラーの復活により一変する。
師との約束、仲間との出会い、逃れられぬ宿命…再び危機が訪れた世界を救うため、勇者を目指す少年・ダイの冒険が始まるー!
スタッフ
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(集英社「週刊少年ジャンプ」)
原作:三条陸 漫画:稲田浩司
監修:堀井雄二
シリーズディレクター:唐澤和也
シリーズ構成:千葉克彦
キャラクターデザイン:宮本絵美子
美術:藤井綾香(スタジオパブロ)
音楽:林ゆうき
色彩設計:森綾
アニメーション制作:東映アニメーション
キャスト
ダイ:種﨑敦美
ポップ:豊永利行
マァム:小松未可子
レオナ:早見沙織
アバン:櫻井孝宏
ヒュンケル:梶裕貴
クロコダイン:前野智昭
ゴメちゃん:降幡愛
ハドラー:関智一
キルバーン:吉野裕行
ミストバーン:子安武人
バーン:土師孝也
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ポータルサイト
アニメ公式サイト
アニメ公式ツイッター(@DQ_DAI_anime)