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冬アニメ『トモちゃんは女の子!』高橋李依、日高里菜、天城サリー鼎談インタビュー

冬アニメ『トモちゃんは女の子!』声優・高橋李依さん、日高里菜さん、天城サリーさん鼎談インタビュー|トモ、みすず、キャロル、3人の女性キャラクターの魅力は? 恋愛模様はもちろん、個性豊かなキャラクターたちの成長にも注目!

みすずの毒舌は「愛があるゆえ」のもの。人間味があって、視聴者が共感できるような存在

――次はみすずについて。まずは日高さんから伺えますか?

日高:みすずは本当に一番複雑な子だと思います。この作品に出てくる女の子は、ほとんどが猪突猛進型で分かりやすいんですが、みすずは素直になれない感じがあるんです。みんなを少し遠くから俯瞰で見て、ボソッと言うみたいなタイプで。だからこそ一番共感もできる気がします。ちょっと複雑なモヤモヤ感や嫉妬心を抱えているところが、一番人間味があるなと感じていますね。

毒舌キャラではありますが、その毒舌は愛があるゆえだということは絶対に忘れないようにしています。けっこうケンカを売ったりもするんですが(笑)。嫌な子にならないように、嫌われないようにと思いながら演じています。

――みすずはトモを本当に大事にしていることが伝わってきますよね。

日高:そこがずっと変わらないんですよね。「トモを泣かせるなよ。傷つけるなよ」という思いが常にあるんだと思います。

――メインキャラクターの中では貴重なツッコミ役でもあります。

日高:「こういう風にツッコんでやろう」とか「こういう音で喋ろう」といった意識はしていなくて、変に悩んだりすることもあまりなかったです。

みんなで一緒に掛け合いをしながら収録できたので、主人公二人の全力の掛け合いを見たら自然と冷静にツッコミたくなりました(笑)。

――みすず目線で見ると、トモと淳一郎はツッコミどころだらけな訳ですね。

日高:本当にそう思います(笑)。みすずは視聴者目線に一番近いというか、自然にツッコミが出てくるんです。なので、事前に家で何度も練習するようなことはあえてしませんでした。現場での空気感やノリによって、みすず目線のボソッとしたツッコミが自然と出ることが多かったです。コロナ禍で(アフレコスタジオの人数制限などにより)、みんなで揃って録ることができない現場が多くなりましたが、この作品は掛け合いの多いメンバーがそこまでたくさんいるわけではないこともあって、ほとんど一緒に録れました。そのことが本当にありがたかったですね。

――高橋さんと天城さんは、みすずについてどのような印象がありますか?

高橋:なんだかんだ、みすずもめちゃくちゃいいやつですよね! 本当に好きです。自分の立ち振る舞いを「悪」だと自分で認識しているところも堪らないですね。

日高:モノローグでいつも反省しているもんね(笑)。

高橋:そういうみすずを、愛を忘れずに演じられているというお話を今聞いて、超納得しました。たしかに、みすずのセリフを文字として切り取るとクールで冷たい感じになりかねないんですが、お芝居として落とし込む時に、みんなへの愛があったんだなと。「愛」は、みすずを語る上で忘れられない言葉なんだなって思いました。

天城:本当に友達想いで、周りのみんなが幸せになるきっかけとかを、全部みすずちゃんが作ってくれているんですよね。みすずちゃん本人にも幸せになって欲しいです。

日高:そうなんだよね。本当に幸せになって欲しい(笑)。

天城:ちょっと心配で応援したくなります(笑)。日高さんも仰っていたように、人間味があるというか、いろいろな葛藤にすごく共感できますよね。それでも友達のために動いてくれるみすずちゃんは本当にいい子なんだなって思います。

キャロルのセリフは「何も考えず心から出ている言葉」。英語のセリフを収録する際に意識することは?

――次はキャロルについて。天城さんから教えてください。

天城:キャロルちゃんは本当に純粋で、真っ直ぐすぎる子です。いろいろと考えて友達のために動いていることもあれば、何も考えていなかったのに、結果的に友達のためになることもあって(笑)。いつも自然体でいることで、その場の空気が柔らかくなるようないい子だなという印象です。

――純粋すぎるからか、「え?」と驚くようなことを言う子でもありますよね。

天城:演じる上では、絶対に裏があって、トゲがあるように見える言い方にならないように気をつけています。セリフを言う時に、あまり瞬きをせず、ポカーンとしながら「何も考えず心から出ている言葉なんだよ」という感じで言うようにしました。いつもちょっと口が半開きみたいな(笑)。

高橋:たしかに、言われてみれば、キャロル本人も瞬きしていなさそう(笑)。

――話す時に純粋な瞳で相手を凝視していそうですよね(笑)。何も考えず自然体でセリフを言うことは、逆に難しいものなんでしょうか?

天城:キャロルちゃんは日頃からあまり緊張しない、いつもぽわぽわして自然体の子なんですが、私は初めての収録の時にものすごく緊張してしまって(笑)。

高橋:え? 分かんなかった(笑)。

日高:うん、全然分かんなかったよ(笑)。

天城:「この緊張が声に乗ってしまったらどうしよう」と思っていたんですが、現場の皆さんが本当に優しくて温かくて。皆さんのおかけで、演じたいようにキャロルちゃんを演じることができました。

日高:スタジオでサリーちゃんが喋った瞬間に「あ! キャロルちゃんだ!」と思いました。本当に可愛くてピッタリでした。

高橋:うんうん。「ここにキャロルがいるんですけど!」となりました。

――周りからはあまり緊張しているように見えなかったようですが、そんなにも緊張していたのですか?

天城:高橋さんも、日高さんも、私がアメリカにいた時代から知っていた先輩方だったので、ガチガチに緊張してスタジオへ行きました(笑)。ですが本当に温かくて、「こんなにも優しくしてもらえるんだ」と感動しました。

日高:あはは(笑)。でも、本当にそんなに緊張している感じはしなかったです。

高橋:サリーちゃんってすごく姿勢が良くて上品な印象がありますし、さっき言っていた瞬きしないような感じもぴったりだと思うんです。そんなサリーちゃんが演じているからこそ、キャロルの言葉がスッと入ってきて。キャロルが登場してから、この作品がさらにグンと面白くなって、作品のギアを上げてもらった感じでした。

――ロサンゼルス出身の天城さんは、海外で配信される英語版でもキャロル役を演じられるそうですね。言語が変わることで、演じる際に意識することも変わってくるものなのでしょうか?

天城:オーディションの時から、日本語のセリフと英語のセリフの両方を録っていました。日本語と英語は声を出す場所が少しだけ違っていて、英語だと声が少し低くなってしまうんです。自分で作ったキャロルちゃんのベースの声をどうやって英語で出すかは、オーディションの時からすごく試行錯誤していました。

――高橋さんと日高さんは、キャロルについてどのような印象がありますか?

高橋:人間関係における「餅」というか……緩衝材みたいな。キャロルがいることで、みんながぎゅっとくっつける。もし女の子同士でグループを作るなら、キャロルみたいな子にいて欲しいなって思います。

日高:キャロル、大好きなんですよね。少し誤解されやすいところもあるんですが、本当に悪気がなくて、ただただ真っ直ぐな子で。

トモちゃんとは違ったアプローチの仕方なんですが、この子がいてくれたら、みんなが幸せになるし、平和になると思います。

けっこういろいろなところで、スタッフさんのキャロルちゃん愛も感じるんです(笑)。表情とかがより可愛い気がします。その可愛い絵にサリーちゃんのお芝居と声が合わさって、本当にマスコットみたい。ですが、モヤッと抱えていることや考えていることもあるので、共感できるところもあって。そこも含めて可愛さがギュッと詰まった子だなと思います。

 

(C)柳田史太・星海社/トモちゃんは女の子!製作委員会
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