冬アニメ『久保さんは僕を許さない』白石純太役河西健吾さんが感じた全部がかわいい久保さんの特にかわいいところ／インタビュー

全部がかわいい久保さんの特にかわいいところは？

――久保さんのかわいいところはどこだと感じますか？

河西：全部と言ってしまいたいくらいかわいいんですよね……。強いて言うならば、先ほども話に出たんですが、傍から見ると「付き合ってるじゃん！」「絶対好きじゃん！」っていうことを平気でやって、あとで一人になったときに、頭を抱えて赤面しているみたいな、あのギャップがかわいいですよね(笑)。

あれをただ単に堂々とやって、そのあと何もないと、いたずらされているだけなのかな？って思うけど、その落差があるから、久保さんもいろいろ考えていることがあるんだなって思うんですよね。

――第2話の段階で、白石くんは、どんな気持ちで久保さんと接しているんでしょうね。

河西：この時点では、どちらも好きかどうかとかは考えていないと思うんですけど、実際ああいうことをされたらドキッとはしますよね。ただ、それが何かというところまでは行っていないというか。

――目が合ったら自分のことを好きかもって思う男子高校生とは違いますよね。

河西：それはまったくないでしょうね、彼に関しては。久保さんのほうは、何でこんなことをしたんだろうっていう疑問が先に出てくるけど、一方で白石くんのほうは、よくからかってくるクラスメイトだなぁ、くらいだと思います。

――その関係が今後どうなっていくのかが、見どころになりますね。久保さんと白石くんの2人以外に、河西さんが気になったキャラクターはいますか？

河西：弟の白石誠太(CV.伊瀬茉莉也)はすごくかわいいです。ちょっと先の話になっちゃうので詳しくは言えないんですけど、もうでろでろに甘やかしたくなる！　何不自由なく俺が幸せにしてやるよ！って思うくらい、心をくすぐるかわいさがあるので、生まれてきてくれてありがとう！という気持ちです(笑)。

――そんなにも！　久保さん周りだとどうですか？

河西：やっぱりお姉さんの久保明菜(CV.伊藤美来)と従妹の久保沙貴(CV.雨宮天)は、久保家の血を継いでいるのか、白石くんを見つけられる特殊能力があるところがすごいですね。どちらも魅力的なんですけど、明菜さんとの出会い方は、ちょっと僕が男子高校生だったらトラウマになると思いました(笑)。あそこはそっとしておいてほしかったです。

――すぐにやってくるので、乞うご期待ですね。アニメならではの魅力というと、どこにあると思いますか？

河西：単純に、アニメと漫画ならば、動きがあるかないかは大きな違いだと思います。できればテレビの前で腰を落ち着かせて見てほしいですけど、声と音楽があるので、「ながら見」ができるのはアニメの魅力かもしれないですね。世の中忙しいので……。

――結構久保さんがとんでもないことをしてくることがあるので、今どんな状況？って、思わず見ちゃうと思います。

河西：そうですね。そう考えると、この作品は「ながら見」できないですね……(笑)。仕草とかも魅力的に描かれていますから。あとは先生もおっしゃっていたことですけど、声が付くことで、思ってもみなかった魅力が乗っかってくるんです。それは久保さんだけではなく、みんなそうなんですけど、アニメの魅力は、やっぱりそこなのかなって思います。

――このインタビューは、第2話の放送後に掲載されますが、印象に残っているシーンを教えてください。

河西：まず第1話からなのですが、久保さん……白石くんに座るのはダメです(笑)。あれは絶対にしてはいけないことですね。あとは授業中、椅子の上に立ったらさすがに注意されるんだなって思いました。先生は基本的に「白石どこだ？」って感じなんですけど、さすがにそこは気づくんですね。面白かったです。

第2話だと、同級生、しかも異性の家に上がってシャワーを浴びるって無理だし、まず現実では起きないことだなと思いました。ご都合主義と言われたらそれまでなんですけど、やっぱり家が近いっていうのは大きかったと思いますよね。

――ちゃんとその前に、実は家が近かったというエピソードがあるのもうまいですよね。

河西：白石くんが盛大に泥をかぶってしまい、鍵がなくて家に入れなくなってしまうところを久保さんに見つかり、たまたま家が近かった久保さんがシャワーを貸してくれる……家が遠かったらそんなことにはならないでしょうしね。

――第2話では制汗シートのエピソードもありました。同じシートを使って、同じ匂いだ！みたいなのは、キュンキュンどころの騒ぎではないですよね。

河西：「もう好きじゃん！」ですよね。これはみんな毎話言うことになると思います(笑)。しかも制汗シートを、タマ(平玉緒／CV.竹達彩奈)が借りようとしたら「今日はダーメ」って言うという。同じ匂いをしているのは私たちだけだって思っている時点で、「彼女じゃないか！」って思うんですよね。

だから見ていると、ずっともやもやします(笑)。この作品を見ていただいている方には、毎話2人に悶えてもらって、一週間長いな～って思ってくれたら嬉しいです。

――では最後に、今後に向けてのメッセージをお願いします。

河西：アニメーション、エンタメ総じてそうですけど、日々生きていく中の糧になってくれたらありがたいなと思っています。やっぱり人の恋路とかを見ていると、世話を焼きたくなったり、そうじゃないよ！って机を叩きたくなったりするじゃないですか。恋愛トークって特に盛り上がるものですし。

なので、この作品を見て、次どうなるんだろうって思ってほしいですし、「あれはやりすぎだよね」とか「どうして気づかないんだ、白石！」とか、そういう話をSNSとか学校で繰り広げてほしいです。

［文・塚越淳一］

TVアニメ「久保さんは僕を許さない」作品情報

放送情報

AT-X：2023年1月10日より毎週火曜21:30～
※リピート放送 2023年1月12日より毎週木曜9:30～、2023年1月16日より毎週月曜15:30～
TOKYO MX：2023年1月10日より毎週火曜24:30～
MBS：2023年1月10日より毎週火曜27:00～
BS11：2023年1月10日より毎週火曜24:30～

イントロダクション

高校１年生・白石純太には、誰にも真似できない性質があった。
隣にいても気付かれない、毎日出席していても欠席だと誤解される——。
彼は、存在感ゼロの”モブ”男子だったのだ。
それでも彼なりに慎ましく学園生活を送っていたのだが、ちょっぴり厄介なことが一つだけ。
なんと同じクラスの”ヒロイン級”美少女・久保さんだけが、彼を見つけてはちょっかいを出してくるのだ。
特別になれない”モブ”男子と、彼の前に現れた”ヒロイン”女子。
教室の隅から、青春は緩やかに色づき始めて——。
誰だって、誰かの”特別”になれる。でもその感情に”恋”と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。“ラブコメディ”の２歩手前、ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディが幕を開ける。

スタッフ

原作：雪森寧々（集英社「週刊ヤングジャンプ」連載）
監督：古賀一臣
シリーズ構成・脚本：高橋悠也
キャラクターデザイン：齊藤佳子
総作画監督：齊藤佳子、相音光
美術監督：相原澄子
色彩設計：坂上康治
撮影監督：松井伸哉
編集：内田恵
音響監督：今泉雄一
音楽：夢見クジラ
音響効果：白石唯果
音響制作：グロービジョン
アニメーション制作：PINEJAM