アニメ
冬アニメ『ツルネ』第2期:福山潤×近藤孝行インタビュー

冬アニメ『ツルネ -つながりの一射-』二階堂永亮役・福山潤さん×不破晃士郎役・近藤孝行さん対談インタビュー|「応援せざるを得ない魅力がある」辻峰高校にとってターニングポイントになった合宿回までを振り返る!

舞台は全国大会へ。射となって放たれる彼らの想いとは……

——解禁されたキービジュアル第2弾も二階堂の心情が前面に出ていてすごく素敵でしたね!

福山:そうですね。湊には光が差していて二階堂には当たっていないところが(笑)。

近藤:(笑)。

福山:別に何かを隠していたり伏線だったりするのではなく、皆さんが見てきた中でどう感じてくれるかにあると思います。

風舞は第1期から描かれてきたのですでに皆さんの中にいる人たちです。第2期から登場した二階堂は皆さんが知らないからこそ、描く順番によって印象が大きく変わります。

ずっと見てきた皆さんの中にいる人物たちとどのように関わってくるんだろうと、そういう見せ方も含めて作り手の意思を強く感じました。

——福山さんと近藤さんは第2期からの参加となりましたが、『ツルネ』という作品やキャラクターたちに対して、「ここが好き」と思う部分がありましたらお聞かせください。

福山:それはもういくらでもありますし、皆さんが思っていることと同じだと思います。

映像や音の美しさ、ストーリーも含め、30分があっという間に感じますが、脚本自体はそこまで詰まっているわけではありません。情報量で魅せるタイプの作品ではないからこそ、映像表現としての役割が大きいんだなと感じます。

『ツルネ』の好きなところは皆さんにそのまま伝わってくれているだろうと感じるくらい、演じ手の我々にも映像から何を演じてほしいのか、何をやってほしいのかが伝わってくるんです。

言葉ではなく映像を通して、作り手側の導きみたいなものをしっかりと感じながら演じられることはそうそうありません。そういった部分で見て、感じて、演じられる、そういうところが好きです。

近藤:最初に『ツルネ』という作品を知ったとき、弓道ってどういう風にアニメで描くんだろう?と思いました。

アニメーションは派手なスポーツを題材にすることが多いので、どうやってエモーショナルに描くのか自分の中で想像していて。弓道に限らず“道”がつくものは精神性を重んじるので、すごく“静寂”のイメージがあったんです。

でも、花びらが舞ったり、足元に波紋が広がったり、自分が思いつかなかった演出ばかりですごく素敵で。矢の動きも軌道を描いたり、的にトンッと当たる表現にインパクトがあったり、“これ、アニメーションの動きじゃないでしょ!?”とびっくりしました。

辻峰の5人立ちもすべてが彩り豊かに見えて、そこに加えて1人1人のキャラクターに決して軽くはないバックボーンがあって。アフレコの練習をしながら涙腺にきたのは、結構久しぶりかもしれません。

——それぞれのバックボーンを踏まえたストーリーに、映像美、演出、音とすべてが研ぎ澄まされている『ツルネ』は本当に各話引き込まれます。

福山:“かけほどきの音がする”と台本にも書かれていましたが、音にもこだわりが詰まっているのがわかります。突き詰められてきた作品だからこそ、表現としてしっかりと確立できるのかもしれませんが、実際にやるのは本当に大変です。

たとえば、矢を的に当てる・外すにしても、どうやって説得力を持たせるのか、それを言葉にしちゃうともう無粋でしかありません。

画での表現で説得を持たせるしかないというところで真っ向から作ってくださっているので、やややりすぎなものが出来上がっているんだと思います(笑)。

——第1話からすべてにおけるクオリティの高さに驚いた方は多いと思います。

福山:制作陣はちゃんと寝れているのか心配になるほど、本当にやりすぎです(笑)。

近藤:本当に人間業じゃないですよね。

——アニメも残り数話となり、舞台は全国大会へと移ります。お二人から今後の見どころや注目ポイントがあれば、ぜひ教えてください!

福山:残された話数の中で全国大会が一体どのようになるのか、気になっている方は多いと思います。僕としては、真っ向からしっかりと描かれていて決着がついているなと感じましたし、構成も含めて大変素晴らしい内容になっています。

何よりも我々辻峰をこういう戦いに持っていってくれるのか!という感謝の気持ちがありました。収録でも監督をはじめいろいろな方々が想いをちゃんと持ってくれているんだなと感じることができましたので、ここは多くを語らず、あとは皆さんが見て感じ取って想いを馳せてもらえたら幸いです。

近藤:福山くんが言った通り、新参チームである辻峰の全国大会は本当に素敵に描いてくださっていて僕も感謝の気持ちが込み上げてきました。正直、どんな風になるのかなと思っていましたが、すごくエモーショナルなシーンになっています。

そこは本当に楽しみにしていただきたいですし、二階堂や不破くんだけでなく、僕自身も樋口、荒垣、大田黒の一言一言が結構刺さりましたので、そこもぜひ注目していただけたらと思います。

——最後に今、二階堂と不破に何か言葉をかけるとしたら、どのような言葉を贈りたいですか?

福山:最終回を終えた二階堂に言うとしたら……「どっちにいく?」ただそれだけです。

近藤:「君はそのままでいいよ」と、これからもいろいろと学ばせてもらいます。

——ありがとうございました!

[文・福室美綺]

関連記事

関連記事
冬アニメ『ツルネ —つながりの一射—』鳴宮 湊役・上村祐翔さん×藤原 愁役・小野賢章さんインタビュー|家族、仲間、師弟……弓道を通していろいろな“つながり”を感じられる第2期
2023年1月4日(水)から放送がスタートしたTVアニメ『ツルネ—つながりの一射—』。湊たち風舞高校弓道部は全国大会への出場を決め、“敗者復活戦”となる地方大会に懸ける愁をはじめとした桐先高校。各県の強豪が集う地方大会では、湊・静弥・愁の中学時代の先輩であり、現在は辻峰高校弓道部に所属する二階堂永亮の姿も。TVアニメ第2期となる本作では新キャラクターも登場し、さらに物語が加速します。今回、アニメイトタイムズでは、鳴宮湊役の上村祐翔さんと藤原愁役の小野賢章さんにインタビューを実施。いろいろな“つながり”を感じられる第2期の魅力を語っていただきました。第1期とは違う面白い“つながりの一射”――まずは、TVアニメ第2期が始まってのお気持ちをお聞かせください。鳴宮湊役・上村祐翔さん(以下、上村):劇場版で4年ぶりに再集結して、そこからあまり間を空けることなく収録が始まったので、またみんなで集まることができて嬉しいなという思いのままスムーズに第2期へ入ることができました。今回は風舞高校だけじゃなくて他の高校のメンバーにもフォーカスを当てられているので、いろんなキャラクターの新しい面を僕たちも台本をいただいて収録するたびに知れていますし、どんどんツ...

TVアニメ『ツルネ -つながりの一射-』作品情報

放送情報

【地上波放送】
TOKYO MX:毎週(水)24時00分~
ABCテレビ:毎週(水)26時14分~
BS11:毎週(木)24時00分~

※放送日時は変更となる場合がございます

【CS放送】
AT-X:毎週金曜22:00~
リピート放送:毎週火曜10:00/毎週木曜16:00
 

配信情報

★先行配信
DMM TV 毎週(水)26時44分~

★毎週(金)26時44分~順次配信予定
Disney+/Netflix/J:COMオンデマンド/TELASA/milplus/スマートパスプレミアム/FOD/バンダイチャンネル/Hulu/U-NEXT/アニメ放題/TVer/ABEMA/Prime Video/GYAO!/NTTぷらら/dアニメストア/dアニメストア ニコニコ支店/dアニメストア for Prime Video
 

スタッフ

原作:「ツルネ ―風舞高校弓道部―」綾野ことこ(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:山村卓也
シリーズ構成:横手美智子
キャラクターデザイン:門脇未来
総作画監督:丸木宣明
美術監督:落合翔子
3D美術:篠原睦雄
色彩設計:秦あずみ
小物設定:唐田洋
撮影監督:船本孝平
3D監督:山本倫
音響監督:鶴岡陽太
音楽:横山克
音楽制作:ランティス、ハートカンパニー
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:ツルネⅡ製作委員会

オープニング主題歌:ラックライフ「℃」
エンディング主題歌:丁「ヒトミナカ」
 

キャスト

鳴宮湊:上村祐翔
竹早静弥:市川蒼
山之内遼平:鈴木崚汰
如月七緒:矢野奨吾
小野木海斗:石川界人

藤原愁:小野賢章
本村宏樹:寺島拓篤
佐瀬大悟:宮崎遊
菅原千一:小林裕介
菅原万次:天﨑滉平

二階堂永亮:福山潤
不破晃士郎:近藤孝行
樋口柊馬:広瀬裕也
荒垣黎司:梅原裕一郎
大田黒賢有:阿座上洋平

滝川雅貴:浅沼晋太郎

公式HP
公式Twitter(@tsurune_anime)
公式Instagram
公式TikTok

(C)綾野ことこ・京都アニメーション/ツルネII製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年夏アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング