音楽
夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』EDテーマ 担当 ヨシダタクミ(saji)インタビュー

夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』EDテーマ 「フラッシュバック」ヨシダタクミ(saji)インタビュー|新たなsajiの世界が見えた新曲!ボーカルのこだわり、そしてアニソンを歌う上での願いとは

TVアニメ『AYAKA ‐あやか‐』エンディングテーマは、sajiが歌う「フラッシュバック」。過去に向き合って、それでも前へ進んでいくダンサブルなロックナンバーだ。ボーカル&ギターのヨシダタクミさんに、楽曲について聞いた。

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AYAKA ‐あやか‐
八凪幸人は、本土の児童養護施設で育った少年だったが、ある時亡き父の弟子であるという傍若無人な青年・沙川尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出してしまう。七つの島が連なる綾ヵ島は、火と水の龍の伝説が色濃く伝えられ、「ミタマ」と呼ばれる不思議な存在が当たり前のように生息する奇妙な島だった。幸人は、綾ヵ島の調和を守る仙人であったという父の三人の弟子たちと関わりながら綾ヵ島で暮らし始める。だが尽義の二人の兄弟子である鞍馬春秋と伊吹朱の間には深い確執があった。調和の崩れ始めた「あやかい」島で、幸人が直面する真実とは——作品名AYAKA‐あやか‐放送形態TVアニメスケジュール2023年7月1日(土)~2023年9月17日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャスト八凪幸人:上村祐翔沙川尽義:寺島拓篤鞍馬春秋:鳥海浩輔伊吹朱:梅原裕一郎福分茶太郎:梶原岳人天乃夜胡:榊原優希一条いばら:花澤香菜八凪真人:津田健次郎尼宮百々子:早見沙織稲生三次:飛田展男薪田太平:福山潤ミタマ:椎名へきるスタッフ原作:GoRA・KINGRECORDS監督:長山延好シリーズ構成・脚本:GoRAアクション監修:柴田裕介キャラクター原案:redjuiceキャラクターデザイン:金子美咲モンスターデ...

新たなsajiの世界が見えた新曲、OPを担当するangelaの影響も?

――アニメタイアップの場合、どのように楽曲を作っていくのですか?

ヨシダタクミさん(以下、ヨシダ):これまでいろいろやらせていただくことがありましたが、原作がある場合は、まず原作をしっかり読みます。今回はオリジナルアニメなので、プロットや資料と台本をいただきました。それとアニメチームからのリファレンスもいただいていました。それを聴いて「バラードじゃないんですね」ってお話から、バンドっぽい曲を出すことになったので、うちのメンバーも喜んでいました(笑)。

――確かにEDだとバラードも多いですからね。

ヨシダ:特にsajiはEDをやらせていただくことが多いので、OPがこういう感じなのでEDはしっとりお願いしますと言われたりすることもあるんです。それももちろん楽しいですけど、今回は「OPテーマはangelaさんなので、EDも自由にどうぞ」みたいな感じだったので、アップテンポでダンサブルなナンバーになりました。

――タイアップだとアニメにどのくらい寄り添うのかという、バランスも考えると思うのですが、そこはいかがですか?

ヨシダ:これは毎回遵守しているんですけど、ファンソングになりすぎず、かと言ってアニメ作品へのリスペクトを忘れずにというのが僕の中であるんです。噛み砕いた言い方をすると、僕らはアニメの中の人たちではない。作品によってはキャストさんが歌うこともあるんですけど、僕らはそういう意味では作品に一切出てこない存在なので、その場合、アニメにどれだけ寄り添えるかなんです。でも、そこに入ってはいけないんですよね。

アニメの中に入るような曲……たとえばセリフを転用するような曲とか、アニメのタイトルが入るものなどは極力排除しよう。でも匂わせるバランスは取るみたいな感じというか。アニメから入った人が、この歌詞って実はこうなんじゃない?っていう解釈の余白は残しておいて、アンサーは置かないというのは、いつも考えています。

――今回はオリジナル作品ですけど、そこはいかがでしたか?

ヨシダ:難しかったです。やっぱり台本だと、どんな熱量で言っているかがまだ見えてこないので、設定資料集のほうが読み込んだかもしれないです。どんな子たちが出てくるのかを結構細かく書いてくださっていたので、それは助かりました。

――ちなみに『AYAKA ‐あやか‐』の魅力は、どのあたりにあると感じましたか?

ヨシダ:映像はまだ観れていないんですけど、主人公の幸人(CV.上村祐翔)でいうと、自分の力が暴走してしまったときに人を傷つけてしまった過去があるんですけど、実は…とか。尽義(CV.寺島拓篤)も一見軽薄そうに見えるけど、実は使命を帯びているとか。実はこうだったみたいなところが多い作品なのかなと思いました。なので、自分の内面、心の移り変わりが作品を通して見えてきたときに、この作品の面白みが出るのだと思います。

――その中で、「フラッシュバック」は、どこをポイントにして楽曲の世界を作り上げていったのでしょうか。

ヨシダ:これまで話してきた内容からだと「ン?」って思われるかもしれないんですけど、「フラッシュバック」に関しては、これまで書いた曲よりは“アニソンの面白さ”というのを意識して、ギミックを入れようと思ったんです。

今までやらなかったことでいうと、サビ頭で〈妖し〉って歌っているんですけど、『AYAKA』からきていますし。angelaさんがやってきそうだなと思っていたら、曲名が「AYAKASHI」だったんですよね(笑)。atsukoさんらしいなと思いました。今回は『K』からの流れがあってのangelaさんだと思うので、それなら僕もギミックで遊ぼうと思えたんです。

――なるほど(笑)。

ヨシダ:でも普段はやらないんですよ。それをやってしまうとアニメから離れたときに、よくわからなくなってしまうので。でも、ギリギリの範囲でやってみたという。あとはサビの最後で〈来世 来世 来世 来世〉ってリズムを全部食うというのもやっているんです。ここは、メロディを覚えてなくても、そんなことしてたなって耳残りがあればいいと思ったんです。なので、今回はギミックを意識して作りましたね。

――アプローチを少し変えたんですね。

ヨシダ:アニソンのキメみたいなことを意識して書いたから、そういうところも楽しむことができました。でも、angelaさんがオープニングをやってくださると、どれだけこちらが濃いことをやっても絶対にangelaさんのほうが濃くなると思うので、そこは安心して遊べたのでありがたかったです。

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