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『終遠のヴィルシュ』朗読劇「絶望エンド」への結末を辿る昼公演レポート

ゲーム本編だけでなく、その先も語られた絶望エンド──天﨑滉平さんや八代 拓さんらキャスト陣による朗読劇「オトメイトドラマティックシアター vol.03『終遠のヴィルシュ -RequieM:memory-』」昼公演レポート

 

穏やかな日常を打ち砕く悲劇の幕開け

後半は死刑執行人(ブロー)による連続殺人事件が収束し、彼女がマティスの家へメイドとしてやってくるところから描かれます。

彼女がメイドとして通うようになったこともあり、以前の様に塞ぎこんだ様子もなく徐々に兄の死から立ち直るマティス。前半で見せた塞ぎ込んだ様子から一転し、表情豊かな天﨑さんの演技で和やかな空気に包まれます。

そして、ジャンの行動や目的、その協力者への警戒を見せつつも、マティスと彼女の幸せそうな様子を見守るのはアンクゥ役・興津さん。

時は流れ――、彼女への想いが溢れ「あなたと過ごす今が一番幸せ」と思わず伝えてしまったものの、嫌われたらどうしようと悩むマティス。不安になる必要はない、自信を持つべきだと励ますイヴ(斉藤さん)とリュカ・プルースト(平川さん)の優しくも穏やかな声からも穏やかな日々の流れを感じます。

しかしそんな日々も束の間、物語はマティスの絶望エンドへと着実に歩を進めていきます。

 

 
不安を掻き立てるような音楽とともにアドルフ役・八代さんから語られたのは、兄の仇である死刑執行人(ブロー)の再来によって復讐に駆られたマティスが、彼女へ容赦なく拳をふるったという事実。

彼女への想いを自覚し言葉にするマティスを遮るように会場に響き渡ったノイズ音を合図に、ここからはゲーム本編でも描かれたマティスの絶望エンドへのストーリーがゲーム本編では見られなかった【裏側のシーン】と共に繰り広げられます。

兄の仇である死刑執行人(ブロー)と対峙し、怒りを露わにするマティス。これまでとは異なり、激しい感情をぶつける天﨑さんの演技に胸が締め付けられます。そして「偽りの運命を持つ彼の悲劇が幕をあける」と、告げるアンクゥの言葉は、読み手(観客)に絶望へ進む現実を突きつけるかのようでした。

そんなアンクゥが必死に足掻き・抗い辿り着いた先には――彼にとっては到底受け入れがたい現実。(マティスの絶望エンド)

その光景を目の当たりにし、彼女を生かし続けるために行った己の行動を激しく後悔するアンクゥ役・興津さんの悲痛な声が響き渡り、ゲーム本編で味わった絶望が鮮明に蘇るようでした。

 

 

待ち受けるさらなる絶望──

それから1年の時が経過した頃、マティスはとある違和感に気付くことに――。彼女が自身を騙したことに対して怒りを露わにするマティス。アドルフが駆け込んできたのは、マティスが彼女の首に手をかける、まさにその時でした。

「なんでだマティス!」と声を荒げるアドルフ役・八代さんからは、受け止め難い現状を前にやりきれない後悔やこみ上げてくる怒りなどがひしひしと伝わってきます。そんな彼をあざ笑い、更には彼にとって耳の痛い言葉を並べ挑発し続けるマティス役・天﨑さん。その言葉を遮るように叫ぶ八代さんの悲痛な声は、見ている私たちも息苦しさすら感じるほど。

倒れた彼女とアドルフを前に高笑いするマティス。しかし突然、彼の目からは涙が――。自身の涙の理由に戸惑い縋るような声は、徐々に【マティス・クロード】だった頃の彼の声へ。彼女の記憶を無くしたまま、それでも微かに残る彼女への想いに涙が溢れます。

元の姿へ戻っていく様や、愛していた人を失った悲しさなど胸を締め付けるような天﨑さんの演技に、涙がとまらなくなった方も多いのではないでしょうか。そして、彼はそのまま記憶のクラッシュにより倒れてしまうのでした。

 

 
そこから場面は変わり、ステージには自身の願いのために密かに行動していた高塚さん、沢城さん、土岐さんの姿が。恍惚とした表情で高笑いをするカプシーヌを演じる沢城さんの演技には、背筋が凍るような一幕も。辿り着いた結末に満足な様子で、それぞれの喜びを言葉にし笑みをこぼします。彼らにとって今回の物語はまさに救済へと繋がるものでした。

彼らが救済された裏側で、アドルフやアンクゥ、リュカ、シアン、イヴそれぞれが辿り着く先には――もちろん絶望エンド。怒涛の絶望に涙を止めることができないなか、八代さんと興津さん2人の慟哭が響き渡りました。

エンディング映像が終わると、ステージには絶望に打ちひしがれ救済への道のりを諦めかける2人の姿が。それでもなお、彼女の幸せを信じて奮い立つ八代さんと興津さんの決意に、微かに光る希望を見た気がしました。

 

 

謝罪で始まるアフタートーク!?

再び幕があがり、キャスト陣によるエンディングトークがスタートします。「どんなテンションでトークしましょうか」と進行を務めるアドルフ役・八代さん。絶望エンドを味わったばかりの場内では来場された方はもちろん、キャスト陣もなかなかに複雑な心中であることが伺えます。

そんななか、先陣をきって挨拶をすることになったのはジャン役・高塚さん。「まずは、タオルで涙を拭っている皆さん、申し訳ありませんでした!」と深々と頭を下げる高塚さんに、会場からは微かな笑い声と拍手がおこります。

続くカプシーヌ役・沢城さんも「こうしてステージに立って、こんなに気まずい気持ちになるのは初めてなんですけど……。」と言いつつも、まずは申し訳ございませんとまさかの謝罪からスタート。

 

 
そんな2人に続くダハト役・土岐さんも謝罪でスタートかと思いきや「全然反省してませんー!」と明るく笑顔を見せます。今回の結果に自分が申し訳ないと思うのは、ダハトに可哀想だという土岐さんに、挨拶を終えた2人からは総突っ込みが。

その後、マティス役・天﨑さんからも「(ある意味)申し訳ございませんでした!」の一言が飛び出し、まさかのキャスト陣の半分近くが【謝る】という珍しいアフタートークとなりました。

そして話題は、今回の劇中で唯一と言っていいギャグシーンでもあった“(主人公とアドルフの)下着を巡る攻防戦”の話題に。「義妹たち、ほんとやめろよ。俺のやぞ」と笑いつつ話す八代さんに、キャスト陣や会場からも笑い声がこぼれます。そんな彼らを優しく見守るような桑島さん。

 

 
最後には、出演キャスト陣から会場や配信で見ている皆さんへ感謝の気持ちが伝えられ昼公演のエンディングトークは幕を下ろしました。公演最後のアナウンスは、カプシーヌとマティス、ジャンの3人から。こちらも昼公演ならではの内容となっております。

ゲーム本編を思い出すだけでなく、これまで知ることができなかったキャラクターたちの心情が描かれ、さらなる絶望へと導かれた本公演。キャスト陣による迫真の演技は、より胸を締め付けられ本編以上に泣いたという方も多かったのではないでしょうか。

本稿では「絶望エンド」の昼公演をお届けしましたが、夜公演では本編の第三幕を軸とした「救済エンド」が描かれております。気になった方はぜひ、7月16日(日)まで有料配信中の両公演アーカイブにてお楽しみください!

 

 

配信チケット情報


 
■配信チケット好評発売中!
PIA LIVE STREAM・OPENREC.tv・ニコニコ生放送にて、
【7/16(日)】までの期間、イベントのアーカイブ配信チケットを発売中です。

▼PIA LIVE STREAM
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2342897

▼OPENREC.tv
https://www.openrec.tv/ppv/virche

▼ニコニコ生放送(ドワンゴチケット)
https://dwango-ticket.jp/

<配信期間>
・2023年7月16日(日)23:59
   
<配信チケット販売期間>
【2公演通し配信チケット】
・2023年7月16日(日)19:00まで
【1公演のみ】
・2023年7月16日(日)21:00まで
【申込枚数制限】
・1アカウント1申込み1枚まで

<配信チケット価格>
▼PIA LIVE STREAM
2公演通し配信チケット+特典映像付+ PIA LIVE STREAM限定特典付:13,800円(税込)
2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込)
1公演配信チケット:4,800円(税込)

▼OPENREC.tv
2公演通し配信チケット+特典映像付+ OPENREC.tv限定特典付:11,500円(税込)
2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込)
1公演配信チケット:4,800円(税込)

※OPENREC.tvにて毎月配信中の「八代&浦・夏目のゲームツーリズム♪」のサブスク会員の方はOPENREC.tvでご購入いただきますと割引の対象となります。スタンダードプランは【300円】スウィートプランは【500円】の割引となります。

▼ニコニコ生放送
2公演通し配信チケット+特典映像付:10,800円(税込)
1公演配信チケット:4,800円(税込)

▼PIA LIVE STREAM【海外受付】
1公演配信チケット:4,800円(税込)

※「2公演通し配信チケット+特典映像付」及び、「2公演通し配信チケット+特典映像付+PIA LIVE STREAM限定特典付」、「2公演通し配信チケット+特典映像付+OPENREC.tv限定特典付」につきましては、《昼公演》の前と《夜公演》の後ろにそれぞれ特典映像がございます。通常の視聴チケットと開始時間が異なりますので十分ご注意ください。
※特典映像では出演キャストによるトークの様子をお届け予定です。

イベント公式ページ:https://www.otomate.jp/event/dramatic/
オトメイトイベント情報公式ツイッター:https://twitter.com/OtomateEvent

 

商品情報

終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-

――これは永遠の救済へ向かう物語。

対応機種: Nintendo Switch™/Nintendo Switch™ Lite
ジャンル:女性向け恋愛ADV
CERO:C(15才以上対象)

発売日:2023年9月7日発売予定
価格:
[通常版・DL版]7,480円(税込)
[特装版]9,680円(税込)
[オトメイト スイート BOX]18,700円(税込)

★各形態の特典は公式サイトをチェック!

▼アニメイト通販での購入はこちらから▼

 

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