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夏アニメ『ライザのアトリエ』第4話放送後 近藤唯インタビュー【連載第5回】

夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第4話放送後 タオ役・近藤唯さんインタビュー|「アニメでまたタオ君を演じられて、感謝しかありません!」【連載第5回】

アニメ化のおかげで、再びタオを演じる機会が生まれた

――ゲーム『ライザのアトリエ』は、企画が発表された直後から、SNSなどで大きな話題を集めました。ご自身がメインキャラクターを演じている作品が、発売前から大人気になった時は、どのような心境でしたか?

近藤:ゲームの発売前からSNSなどで話題になっていたシリーズでしたね。しかも、『1』『2』『3』とゲームが続いていく中でも、毎回、トレンドに入るくらい、いつも話題になっていて。どんどん好きになる人を増やしていることが、目に見えて分かる作品だと思いました。

ストーリーも面白いし、映像も綺麗だし、話題になるのも納得なのですが、やっぱり主人公のライザ自身の人気がすごかったですよね。私が以前やらせていただいたコルネリアのフィギュア化が決まって嬉しかったときに、そういえば、ライザのフィギュアって、前からすごくたくさんあるなって気付いたんです。それだけ、すごい人気のキャラクターなんだなと実感しました。

――そんな人気作がアニメ化されると知った時の心境を教えてください。

近藤:先ほどもお話しした通り、話題作で、すごく人気もあって、『3』まで続いている。さらにコミカライズも始まった時に、「これはきっと…!」と、正直、期待していました。(笑)。なので、決まったと伺った時には、「ついに!」と思いましたし、素直に嬉しかったです。これもクリア後のおまけボイスの話なので、どこまでお話しして良いか分からないのですが……。

これもクリア後の「おまけ」ボイスの話なので、どこまでお話しして良いか分からないのですが……。「おまけ」ボイスの最後でタオ君として「また会えた、らうれしいな。……いや、会えるよね?」みたいなことを言ったんです。『ライザのアトリエ』は、その後、『2』と『3』も発売されて、タオ君自身は皆さんとまた会えたのですが、『2』からはタオ君は成長して声変わりしたので、私自身がタオ君役としてまたお芝居することは実現できていなかったんです。シリーズが続いて、タオ君が成長した結果なので、全然、ネガティブなことではないんですけどね。

――背が一気に伸び、声変わりもした『2』と『3』のタオは、男性声優の寺島惇太さんが演じています。

近藤:今回のアニメ化のおかげで、4年の時を経て、またタオ君を演じることができました。本当に感謝しかありません。

「臆病で震えているけれど、友達を決して見捨てない」タオらしさが感じられたセリフとは?

――タオの幼なじみであるライザとレントについて、近藤さんは、どのようなところに魅力を感じますか?

近藤:ライザは、自分の目標に向かって、まっすぐ突き進んでいく前向きな明るさが魅力だなと思っていて。叶える力を感じるというか、自分でつかみ取っていく力を感じさせるところが素晴らしいなと思っています。

レントは、いつもライザやタオの前に立って守ってくれる本当に頼れる優しい男の子。しかも、レントが強くなることを目標にしている理由って、家族関係のことに加え、村のみんなを見返すためという理由もあると思うんです。でも、強くなることに意固地にはならないというか。リラ(・ディザイアス)さんという強い存在に出会った時、素直に教えを乞う。自分でどうにかするとかではなく、ちゃんと強い人に師事するという素直さもレントの魅力かなと思います。

――レントは、捻くれてしまいかねない家庭環境ではあるのですが、本当に真っ直ぐ育っていますよね。

近藤:本当にそうですよね。タオにとっては、二人とも気を許せる相手というのが、一番大きいなと思っていて。臆病に見えて、元々、意外と言う時は言える子でもあるのですが、相手がライザとレントだと、より気兼ねなく言い返したりできる。アニメの収録の時、こういう3人の関係性が良いよねという話もしていました。

――先日、放送されたばかりの第4話では、「水没坑道」での冒険が描かれました。3人は大ピンチになりますが、タオが壁に書かれた古い文字を解読できたことにより、正しい脱出ルートに進むことができました。自分の知識で誰かを救った経験は、タオにとって、どのような意味を持つと思いますか?

近藤 このお話の最後の方に「僕なんか同行しても…って思ってたんたけど、ちゃんと意味はあったんだ」というセリフがあるんです。自分が今まで溜め込んできた知識の積み重ねで、二人を助けることができた。その経験によって、自分の存在価値を知る……という言葉は強すぎるかもしれないですが、危ない時、仲間の役に立つ力が自分にもあると知ることができた。それに、自分の興味あることや、目指して学んでいることが誰かの役に立つのは、嬉しいことでもあったはず。きっと、やってきたことは間違いじゃなかったんだという自信も得られたのかなと思います。

――その他にも、第4話までの中で特に印象的だったセリフやシーンを教えてください。

近藤:第1話の後半で小妖精に襲われた時、レントが「俺が食い止めるから、なんとか逃げろ!」と言ったら、怖がりなはずのタオが「そ、そんなことできないよ!」って言うんです。そこの(状況を記した)ト書きには「震えながら必死に杭打ちハンマーを持ち上げる」といった仕草も書いてあったんですね。臆病で震えているけれど、友達を決して見捨てない。弱さの中に強さが垣間見える、そのセリフがすごく好きだし、とてもタオ君らしいなって思いました。

――最後に、次回放送される第5話の見どころを教えてください。

近藤:やっぱり見どころは、みんなお待ちかねの●●回ってことだと思います。たぶんゲームでは、●●回みたいなお話は無かったはずです。ゲームにもなかったお話がアニメで描かれるということと、第4話で、タオ君が一歩成長して、レントは危険な目にもあいつつ、良かった点と悪かった点が分かった。ライザは失敗はしたけれど、次のステップに進むための課題も見えた。そういう風に3人それぞれの成果と課題が見えてきたところだったので、次は、ここからどう成長していくのかということがまた少しずつ見えてくるのかなと思います。

[取材・文/丸本大輔]

TVアニメ『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』作品情報

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

あらすじ

周りを湖に囲まれたクーケン島にあるラーゼンボーデン村。ロテスヴァッサ王国の辺境にあるこの村では、穏やかな時間が流れている。

そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ。「あーあ。何か面白いことないかな。」窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。

そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。

25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化!

キャスト

ライザリン・シュタウト:のぐちゆり
クラウディア・バレンツ:大和田仁美
レント・マルスリンク:寺島拓篤
タオ・モンガルテン:近藤唯
アンペル・フォルマー:野島裕史
リラ・ディザイアス:照井春佳

(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
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