『呪術廻戦 懐玉・玉折』は作品全体にどのような影響を及ぼしたのか？ 振り返り・注目ポイントを解説｜星漿体、天元、夏油……個々の物語が重大なターニングポイントになっていく

2023年7月より放送中の『呪術廻戦 懐玉・玉折』。アニメ2期は、五条 悟と夏油 傑の高専時代の物語となっており、ふたりに課せられた任務は“天内 理子の護衛と抹消”。

しかし、第3話（通算27話）「懐玉-参-」では、理子が伏黒甚爾に撃ち殺されてしまい、衝撃的な終わり方がSNSで大きな話題となりました。

そこで、星漿体（せいしょうたい）、天元（てんげん）など新たな用語が飛び交う現状を振り返り、情報をまとめてみました。「懐玉・玉折編」は、今後のストーリーに関わる重大な事件が起きているため、今理解を深めると先々の展開にすんなりと入っていけるはずです。

星漿体の護衛と抹消の任務を振り返ろう！　一体何が起きているのか？

ここでは、現状アニメで何が起きているのかを振り返ります。2006年春、五条と夏油に与えられた任務は、“星漿体（せいしょうたい）”の少女・ 天内理子の「護衛」と「抹消」。

星漿体とは、呪術界の要である天元と適合できる特別な人間のこと。天元とは、日本国内のあらゆる結界の強化と行使を行っており、呪術師界にはなくてはならない存在です。

そこで重要になってくるのが、天元の“不死”の術式です。彼は“不死”ですが“不老ではなく”、老いると肉体が進化してしまい、呪術師ではなく呪霊に近い存在となり、結界運用や強化能力が失われ、人間の敵となる可能性があります。

そのため、500年に一度、星漿体と天元が同化して肉体の老化を初期化しています。

五条と夏油は、呪詛師集団「Q」と天元を崇拝する宗教団体「盤星教」から理子を守り、理子は少女として生きる最後の時間を沖縄で過ごします。

ついに天元と同化する日、理子は「もっと皆と…一緒にいたい」と本音を夏油に伝え、天元との同化を拒みました。夏油は理子の思いを尊重して帰ろうとしたところ、理子の頭は伏黒甚爾によって銃弾で貫かれます。

護衛失敗となり、星漿体暗殺者の甚爾と戦うことを余儀なくされました。

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ただいま放送中!!
『#呪術廻戦』第28話「懐玉-肆-」
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CMのあとはBパート!!
最後までお楽しみください!!
#懐玉・玉折 #JujutsuKaisen #呪術2期 pic.twitter.com/29ur76vKN5

— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) July 27, 2023

この一件が今後に影響しているのか？

この星漿体の護衛任務を皮切りに、夏油の考えが少しずつ変化しました。これまでは「弱い一般人を呪術師が守るべき」と考えていましたが、「強物としての責任を果たせ」と一般人（非術師）を見下すようになります。

決定的となったのは、特級呪術師・九十九由基との出会い。そこで「術師からは呪霊は生まれない」と知りました。その後も、一般人が作り出した呪いで呪術師が死ぬ事件が起き、ついに夏油は“非術師の皆殺し”を実行します。

次々と非術師狩りをしていましたが、そのひとつであるのが『呪術廻戦 0』の百鬼夜行です。

■時系列整理ポイント

アニメ第2期1クール目：「懐玉・玉折」夏油、呪詛師になる
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映画『呪術廻戦 0』：呪術師VS呪詛師　百鬼夜行
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アニメ第1期：虎杖、入学
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アニメ第2期2クール目：「渋谷事変」

しかし、知っての通り『呪術廻戦 0』にて夏油は死亡しています。では、なぜアニメ1期に、夏油は呪詛師として登場しているのか。それは「渋谷事変」で明かされます。

より、夏油のことを詳しく知りたい方は、ネタバレ記事をご覧ください。

漫画の内容を先取り（※以下、ネタバレ情報あり）

『呪術廻戦 0』で死亡した夏油の体を乗っ取り、呪詛師として活動をしていた正体は、羂索（けんじゃく）。羂索は、以前から他人の身体を乗っ取り、自らの野望を叶えるために活動している呪詛師です。

しかし、六眼に敗れた経験があるため、「渋谷事変」で獄門疆を使い、五条を捉えます。最強呪術師の五条が不在の中、呪力を持つ者の殺し合いゲーム「死滅回游」を開催しました。

「死滅回游」については、別の記事にてまとめています。より詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

「懐玉・玉折」は、今後に深く繋がっているから面白い！

現在放送中のアニメの内容を振り返りながら、今後の展開と注目ポイントをご紹介しました。時系列がやや複雑ですが、整理すると「懐玉・玉折」は今後にかなり影響していることがわかります。

単行本の最新23巻では、星漿体と同化できなかった後の天元が描かれており、激化した戦闘の様子が楽しめます。ぜひ、漫画もアニメと合わせてご覧ください。

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TVアニメ『#呪術廻戦 』#じゅじゅよこく 公開!!
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キャラ会話は原作者・芥見下々先生作となるオリジナル!!
次回予告?動画を毎週放送後にお届け!!

次回 第29話 (第2期 第5話)「玉折」#懐玉・玉折 #JujutsuKaisen #呪術2期 pic.twitter.com/beO7Th6v13

— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) July 27, 2023

【文／杉村美奈】

『呪術廻戦 懐玉・玉折』作品情報

作品名	呪術廻戦 懐玉・玉折
スケジュール	2023年7月6日（木）〜2023年8月3日（木） MBS・TBSほか ※8/10・17(木)は閑話(前後編)を放送予定
あらすじ	最強の2人　戻れない青い春 2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。 2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。 そして更に時は遡り2006年（春）—。高専時代の五条 悟と夏油 傑。 呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。 依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体(せいしょうたい)” 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。 呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する…。 後に最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。
話数	全5話
キャスト	五条悟：中村悠一 家入硝子：遠藤綾 夏油傑：櫻井孝宏 天内理子：永瀬アンナ 伏黒甚爾：子安武人 庵歌姫：日笠陽子 冥冥：三石琴乃 夜蛾正道：黒田崇矢 黒井美里：清水理沙 孔時雨：安元洋貴 灰原雄：梶原岳人
スタッフ	原作：「呪術廻戦」芥見下々（集英社「週刊少年ジャンプ」連載） 監督：御所園翔太 シリーズ構成・脚本：瀬古浩司 キャラクターデザイン：平松禎史　小磯沙矢香 副監督：愛敬亮太 美術監督：東潤一 色彩設計：松島英子 CGIプロデューサー：淡輪雄介 3DCGディレクター：石川大輔（モンスターズエッグ） 撮影監督：伊藤哲平 編集：柳圭介 音楽：照井順政 音響監督：えびなやすのり 音響制作：dugout 制作：MAPPA
主題歌	OP：「青のすみか」キタニタツヤ アニメイト通販での購入はこちら ED：「燈」崎山蒼志 アニメイト通販での購入はこちら
電子書籍	『呪術廻戦』電子書籍（コミック）

(C)芥見下々／集英社・呪術廻戦製作委員会