音楽
『ヒプマイ』「The Block Party -HOMIEs-」「The Block Party -HOODs-」を全曲お祭りレビュー!

今度の『ヒプマイ』はフェスだ!『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』最新EP「The Block Party -HOMIEs-」「The Block Party -HOODs-」を全曲お祭りレビュー!

数々の圧倒的な記録を打ち立て、音楽史にも名を刻むであろう『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-(以下、ヒプマイ)』。毎度、ファンを飽きさせない展開の数々が話題となり、その動向の一挙手一投足に注目しているみなさんも多いことでしょう。

そんな『ヒプマイ』の新たなEPはフェス! ヒプノシスマイクが使用できなくなり、ディビジョン・ラップバトルが開催できなくなるという、まさかまさかの展開です。

『ヒプマイ』なのにヒプノシスマイクが使えないなんてどうなっちゃうの!? とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください。ちゃんとみんな、歌ってますよ。

しかも、ラップだけでなく、様々なジャンルの曲を驚きの組み合わせで歌うという、まさにフェスに相応しい構成になっています。しかも、2枚構成。嬉しいじゃないか!

ということでアニメイトタイムズ編集部の石橋が今回も全曲レビューをさせていただくことに!『ヒプマイ』スタッフのみなさま、ありがとうございます。

一曲一曲をお祭り騒ぎしながらみなさんと楽しめればと思います! では張り切っていきましょう!

※曲数が多いため記事も長くなっております。ゆっくりお楽しみください。

目次

「The Block Party -HOMIEs-」編

 
まずは「The Block Party -HOMIEs-」からいきましょう。そもそもこの“Block Party(ブロック・パーティー)”というのは、1970年代を中心にアメリカのディスコブームと対をなす形で生まれた文化です。ディスコに通えなかったアフリカ系アメリカ人が、街の空き地や広場で区画(ブロック)ごとに野外パーティーなどを行っていました。それがブロック・パーティーです。どこかからスピーカーやターンテーブルを持ち出し、大きな音を出してみんなで踊っていたとか。

しかもこのブロック・パーティーがヒップホップを生み出すきっかけともなっており、『ヒプマイ』がその名のEPを出すというのは、なんだか得も言われぬ趣がありますよね。今回のテーマがフェスになっているのもぴったりだと思います。

また、「HOMIEs」とはスラングで「仲間」という意味です。より近いいつも一緒に遊ぶ仲間、ダチ、親友みたいなニュアンスですね。いろんなディビジョンのメンバーが一緒くたになって「HOMIEs」なんて、なんだかアツいですよね。

そして、「The Block Party -HOMIEs-」ですが、変化球が多い楽曲の多いこと! こんなのお祭りじゃなきゃ聞けないかも!?

まさかの組み合わせ!「Rivals!」有栖川 帝統&観音坂 独歩

まさかの有栖川 帝統と観音坂 独歩の組み合わせです!『ヒプマイ』め、いきなりかましてきましたね……。いがみ合っていた彼らが肩を組んで歌う日が来るなんてね……。

この二人がタッグを組むとどうなるんだろうと思ったら、ポップすぎず、落ち着きすぎずないい塩梅で、とても明るい曲に仕上がっています。トップバッターとして最高ではないでしょうか。

意外にも二人には共通点もあるようで、歌詞にも「生まれつきツキがないなら」「とにかくガムシャラいきまーす Go」「俺たちはいつだって 後悔を熱狂にコミットしてく」と運の無さを気合いでカバーする一面も垣間見せています。たしかに、「えーい、やってしまえ!」なことが多いような二人ですよね。

曲を聞いていると、「なんとかなるか!」と思わせる不思議なパワーがあります。特に最後の歌詞がアツくて、「お前らしく幸あれ 共に笑おう その日までは Rivals! Rivals!」と、お互いにライバルでありながらも健闘を称える姿を見せています。

これはもうあれです。瓦で殴り合った二人が「おめーやるじゃん」と言って、強敵(とも)になるやつじゃあないですか!

最初からいいもの見させていただきました。ありがとう!

ハイセンスが光る転調に注目!

作詞・作曲・編曲を担当したのは最注目のアーティストのひとりであるビッケブランカさん。TVアニメ『ブラッククローバー』のOPテーマで彼を知った方も多いことでしょう。

そのハイトーンボイスと多彩な楽曲センスで人気なビッケブランカさんですが、「Rivals!」でもその才能が発揮されています。

とにかくすごいのが曲の転調が多いこと。転調するポイントを挙げていくと、①頭サビの「ハマってシクって挫けないでよ Action Plz」、②それぞれのソロが入る「Action Plz」、少しメロウな印象がある「暴走寸前の歯車だろう」、③そしてサビが続き、④後半の頭でコミカルな「やだ 残業代で賄う早飯食らっていこう」、⑤「​​この眼で勝ち線」で「暴走寸前の歯車だろう」と同様の曲調が再び訪れ、⑥さらにサビ、⑦「今すぐ Max Bet でのるかそるか」でぐっと曲が落ち着き、⑧「Dead or Alive In Da House」でまた「暴走寸前の歯車だろう」と同様の曲調、⑨そしてラストのサビでは半音上がって曲は最高潮に! ジェットコースターのような曲ですね。

1曲でこんなにもエッセンスを入れ込むなんて、さすがはビッケブランカさんです。

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