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『天官賜福 貮』日本語吹替版 神谷浩史&福山潤インタビュー

2期でも変わらず二人の間を流れるゆるやかな時間を堪能してほしい――『天官賜福 貮』日本語吹替版 謝憐役・神谷浩史さん&花城/三郎役・福山潤さんインタビュー|「俗物」ばかりな新キャラたちにも注目!?

天界の人々は「ロクでもない俗物」ばかり!?

――お二人が演じるキャラ以外で気になるキャラは?

神谷:君吾ですね。彼のような立ち位置や存在感のキャラは今までいなかったし、権力を持っている人がガンと命令を下したり、諭すシーンを見るのも初めてで。演じているのが子安(武人)さんということもあって否が応でも注目してしまうと思います。

福山:僕も君吾です。誰からも信頼され、敬われていますが、その地位に違わぬ言動をしていて。一方、他の人たちは「脳直」の人が多くて。

神谷:みんな俗物だよね。

福山:天界ってすごいところだなと(笑)。飛昇の概念的にも元は人で、功徳を積んで天界に上がったわけで、神と人の境があいまいなんですよね。日本であれば神は超絶の存在として扱うけど、そうではなくて、人が神になりえるところがポイントで。まわりの神官は自分の感情や興味、損得に素直で、ただヘイトをまき散らすだけだったり。

神谷:ろくなヤツが一人もいない(笑)。

福山:新キャラの登場シーンはどれもインパクトが強くて。すぐ視聴者の皆さんもなじむと思います。みんな、主張しまくるので(笑)。

神谷:僕は誰にも感情移入できないです。謝憐は自分が演じていることもあり、言動の理由がわかりますが、他のキャラはどういう行動理念で動いているのかがさっぱり理解できません。いつも「何なんだ!俗物め!」と思っています(笑)。

福山:幹部クラスであろう人まで俗物で。

神谷:みんな悪口言うんだもん。陰口たたいて。「何でこんなにボロカス言われなきゃいけないんだ。こんな人たちに」とか「この人はどんな徳を積んだのだろう?」と思いながら見ています。でもそんな人たちに感情を昂らせてしまうようなきっかけを、謝憐が作ってしまったのかもしれないので、それが解決すればいいなと思っているし、「あんなぶつけ方をずっとされたら壊れちゃうよ。そんなことしないほうがいいよ」と思っていますけど(笑)。

――善人はいないんですか?

神谷:なかなかいないですね(笑)。謝憐にとって良い人というのは三郎しかいないと思います。でも「風師」こと師青玄(シー・チンシュエン)は尽力してくれるのでいいヤツだなと思っていますが、かなり変わった人だし、個人的には扱いにくい存在だと思っています(笑)。

福山:風師は1期でも登場していて、説明はありましたがあまりよくわからなかったと思います。この2期でやっとわかります(笑)。男性になったり、女性になったり、自由に変われるおもしろいキャラです。

あとは今回登場してから嫌味しか言わない裴茗(ペイ・ミン)は面白いですよね。みんなの前で「コイツが悪い」と平気で名指しするし(笑)。側面を担う人たちが目立つ分、バックボーンがどこまで描かれるのかなと気になります。

序盤の印象的なシーンは賭場でサイコロを振るシーン

――2期はどんな形で収録されていたのでしょうか?

福山:話数によって、分かれたグループで収録しています。例えば僕なら子安さんや日笠さん(霊文役)と一緒になったり。

神谷:僕は1人で収録することが多かったです。先日、珍しく日笠さんと一緒に録りましたけど。

――寂しいですね。

神谷:寂しいです(笑)。

福山:でも一緒に録るとセリフが重なったりするので。特に謝憐はモノローグからダイアログ(会話)へ復帰するシーンが多いし、他のキャラにもそれぞれモノローグ、ダイアログがあり、別線のラインが細かく増えてしまうので、一緒の収録ならではの難しさもあります。

――アフレコで印象に残っているシーンや楽しかった思い出などをお聞かせください。

福山:いくつもあるんですが、花城が出てくると時間の流れがゆっくりになるシーンが多いので、やっている側としてはおもしろくて。第2話までだと、サイコロのシーンですね。

神谷:花城が謝憐に「サイコロを振るコツを教える」とか言いながら、結果的に「僕の運をあげる」と言い出して。

福山:ただ謝憐の手を触りたかっただけだと思いました。狙っていた目が出ないと、「今のは練習だから」と言い出して、周りも「あっ、練習か」って。あのやり取りがおもしろ過ぎて。僕と神谷さんは別日に収録していたんですが、一緒じゃなくて本当に良かったと思いました。前半戦の花城タイムは一緒に録っていたらいいバランスでできなかっただろうなと。1期ではずっと一緒にやらせていただいていたので、よくわかっていますが、2期ではこちらが慣れる時間が必要だったので(笑)。

神谷:あとはアクションシーンが今回もしっかりと描かれていて。僕はアクションシーンに息のアドリブを入れるのが好きなので、アクションシーンがあるたび、「今度はどんなアドリブを入れてやろうか」と思いながら収録しています。

――ここでライトな質問も。謝憐は功徳を重ねていますが、ご自身が最近した良いことや心がけていることは?

神谷:良いことも特にしていないですが、悪いこともしていません(笑)。(福山さんに)何かある?

福山:出前で注文したものが入っていなかったけど、お金は払って文句を言わなかったことかな。文句を言うのも面倒くさいし、「唐揚げ1個ならいいか」って。つまらない人生ですね(笑)。

神谷:僕はペットボトルを捨てる時には必ず、キャップとフィルムをはずしています。もう習慣になっているので良いことだとも思っていませんが。

――SDGsですね。

神谷:嫌な世の中ですよ。僕らは景気がいい時代を経験していないし、細かいシーンでSDGsを義務付けられて。

福山:そうですね。

神谷:でも言われたことを守って、一生懸命生きていますよ。なのでそんな良いことなんてしていません。

福山:生きていること、それ自体が良いことなんじゃないでしょうか? 健康に良いことも特にはしていませんけど。

――お二人が悪いことはしていないということだけはわかりました(笑)。謝憐は「花冠武神」、花城は「血雨探花」の呼び名がありますが、自身を表す二つ名や四字熟語を付けるとすれば?

神谷:……すみません。学がないのですぐに浮かばなくて。

福山:僕も自分を褒め称える言葉しか浮かんできません(笑)。「空気不読」でしょうか。

神谷:どういう意味?

福山:空気を読みません。

神谷;そのまんまだった(笑)。

福山:「今そういう空気じゃないな?」とわかった上で読みません。

神谷:偉い。僕、最近バス移動なんですよ。なので二つ名は「バス移動の神谷」で。

福山:公共機関を利用していると。

神谷:そう。特にバスを使うことが多い。まあ僕くらいになればバスを使うよね。乗る時、運転手さんに必ず「よろしくお願いします」と声もかけるし。

福山:じゃあ僕も同じシリーズのほうがいいですね。「四輪駆動の福山」で(笑)。

動画改編自晋江文学城作家墨香銅臭同名小説©天官賜福製作委員会
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