音楽
横山智佐主催の『サクラ大戦』アコースティック音楽会レポート

横山智佐さん主催の『サクラ大戦』アコースティック音楽会 春うらら 開催! 日替わりゲスト&セットリストで名曲たちを歌う! 伊倉一恵さんと折笠 愛さんが出演した3月30日と伊倉さんと渕崎ゆり子さんが出演した31日の両公演の夜の部をレポート!

 

春らしい『サクラ』の名曲を3曲披露。ゲストで訪れて「さくら咲いた」に号泣したキャストとは?

「春らしい『サクラ』の名曲、3曲続けて聴いてください」と紹介して、歌ったのは「さくら」。ピアノの演奏のみでスタートし、春夏秋冬に咲く桜と、どんな時にも頑張るさくらがシンクロした曲で、後幕に桜の模様をバックに横山さんは時々、おでこに手を当てて、場内を見渡します。バンドのSiNさんがギターの弦を震わせるように出す音色はバンジョーのよう。そしてバイオリンなども加わっていきます。最後は手のひらにのった花びらをふっと吹く仕草を見せました。

 

 
続く「花雪洞(HANA BON-BORI)」は、さくら、エリカ、ジェミニの3人で歌っていたミディアムナンバーを、さくらパートを中心に歌唱。左右にそれぞれ一回転した時の翻るスカートのすそが花びらみたいで、ラスサビの「今年も桜 道の端までピンクに染めて 夢の国へとみんな いま連れて行くでしょう」で、客席もほんのりとピンクの照明で染まって幻想的に。

照明が青く変わり、「さくら咲いた」へ。ピアノの演奏のイントロからバンド全員の演奏になると照明は桜色になり、横山さんに当たるスポットも一段と明るく。横山さんはせつなくも美しい歌詞とメロディの曲を、優しくしっとりと。

「さくら咲いた」を歌い終わると、「10周年記念公演(2006年の歌謡ショウ ファイナル公演『新・愛ゆえに』)」で、花組みんなでこの曲を歌ったことを思い出して、しんみりしてしまいました」。また30日夜のMCでは「客席で涙する方を見つけてもらい泣きしそうになりました。昼公演に(神崎)すみれ役の富沢美智恵さんが来てくださって、号泣だったそうです(笑)」。

 

 

ゲストコーナーでは、伊倉さん、折笠さん、渕崎さんのソロナンバー

ここからゲストのソロコーナーで、まずレニ・ミルヒシュトラーセ役の伊倉一恵さんによる「心は砂漠のように」。和服姿で登場した伊倉さんは、シャンソンのような曲調とドラマティックな演奏に合わせて、シリアスにせつなく情感を込めて歌い上げます。間奏では横を向き、うつむく仕草を見せ、客席は息をのむように見つめます。ちなみに昼公演で歌った「トランプの裏表」はハツラツで元気な曲でした。

 

 
2人目のゲストは、まず30日の昼・夜公演は藤枝あやめ役の折笠 愛さんで、黒のアダルトな衣装で「夜のサンバ」を歌います。「くちびるをそっとかさねると」など大人っぽい歌詞とサンバの曲調の歌を、笑顔で横揺れしながらボックスを踏んだり、間奏では左右に一回転するなど、誘惑された気分になりました。歌終わりで登場した横山さんが思わず「色っぽい」と声にするほど。なお昼の部で歌った「信じられること」は、ささやくような歌声とセリフパートが随所にあるなど、かえでの魅力が詰まった歌唱でした。

 

 
31日の2人目のゲストは、緑の衣装が鮮やかな李 紅蘭役の渕崎ゆり子さんで、ステージに現れるとすぐに「我が名はジャベール」と曲名をカッコ良く告げると、会場から「おおっ!」とどよめきが。行進曲のようにドラムが刻む音にのせて、力強く高らかに情熱的に歌いました。昼の部では「爆発的未来」で、壮大な演奏とハツラツとした曲調と歌声で、会場も自然と手拍子が起こったり、会場の雰囲気も明るくなりました。

 

 

続くデュエット曲ゾーンは横山さんたちが楽しそうに歌い踊る

次は、デュエット曲のブロックで、30日、31日の夜公演では横山さんと伊倉さんの「花吹雪白浪弁天」。ブギのようなリズムにのって、ニュアンス強めでコブシも回わします。途中で拍子木を叩く音が響くと、時代劇のように二人は交互にカッコよくタンカを切り、会場からも拍手と「よっ!」と掛け声が上がりました。サビでは上から花吹雪が降り注ぐ振り付け、最後は背中を合わせて、二人共両手を伸ばして、バッチリ決めました。昼の部の「君偲ぶ歌」はミディアム曲をさわやかにせつなく声を合わせました。

 

 
その後、30日公演の夜の部では、横山さんと折笠さんで「愉快な夜」で、スイングしたゆったりと大人っぽい演奏なのに「ワハハハハ」といろいろなバージョンで笑い合うのがおもしろい。間奏では折笠さんのセリフも。思わず口元が緩んでいきます。昼の部では「海の宴 花の宴」を、まるで竜宮城で魚たちが浦島太郎を歓迎する踊りを舞うように、歌い踊りました。横山さんいわく「愉快な曲が続きましたね」。

 

 
また31日公演の夜の部の横山さんと渕崎さんが歌う「太正浪漫」は、文明開化し進化していく国の様子をコミカルに歌った曲。横山さんと渕崎さんが軽やかなステップを見せたり、華麗に回転したり、体を前後に揺らしたりなど振りも楽しく。最後は両手を合わせ向き合うポーズで決めました。昼の部で歌った「旅の空へ」は、二人がのんびりと歩きながら旅をしている雰囲気で、「旅はいいね」とセリフを言い合うのを聴いていると、思わず旅に出たい気分になりました。

 

 

MCパートでは春にちなんだテーマ「卒業したいこと」「始めたいこと」でトーク。インストナンバーもにぎやかに

MCパートではこの時期にちなんで、30日の夜の部では“卒業したいこと”というお題で、折笠さんは「大変な仕事がある時など一秒でも早くやらなければいけないことがある時に限って、部屋を片付けたくなって。これをやめて早く仕事を進めたいんですけど。だから私、一夜漬けなんです」。伊倉さんは「私は今、歯の矯正をしていますが、針金が唇に当たって痛いんです。食べる時はロウを針金の上に張ると唇との間に緩衝材みたいになるけど、時々ポロっと落ちたりして。そんな時は見ないでください」と話すと、「練習している時に何かプッと出て。『えっ!? ウソ!?』って。今日落としたら、私がすぐさま回収に行きます」と折笠さん。伊倉さんも「みんなも見なかったことにしてください」。横山さんも「差し歯事件といえば、歌謡ショウの時にもありましたよね。本番中に落ちて、落ちている時に必死に拾って」。そんな横山さんは「ポテトチップスの食べ過ぎを卒業したいです。なかなかやめられないけど、たぶん、そうしてストレスなど心のバランスを保っているのかも」。

 

 
31日の夜の部のお題は「始めたいこと」で、伊倉さんは「ひざの手術明けの運動を。まずはテニスのボレーから始めようかなと」、渕崎さんが「みんなでカラオケ。そういえば『サクラ』のみんなとあまりカラオケ行かないね」と言うと、横山さんは「さんざんステージで歌うからね(笑)。私がしたいのはピクニックかな」。

そして、ここで帝都浪漫楽団・改としては初めての管楽器で、演奏のゲストプレイヤーとしてサックスの向井志門さんを呼び込みました。「普段、どんな自己紹介をされているんでしたっけ?」と向けられると、向井さんは「日本一のはっちゃけサックスプレイヤーです」と陽気に答えました。

帝都浪漫楽団・改のみのインストナンバーとして演奏するのは「あなたが楽しければ」。オリジナル曲もキャスト陣が陽気に歌い、会場中も手拍子する明るく楽しい曲ですが、インストナンバーになってもサックスを筆頭に軽快で弾けるような演奏で、会場も手拍子や体を揺らしてのっていました。バンドのソロパートや「歌って 笑って」や「踊って 笑って」のフレーズのところで、向井さんが客席に耳を向ける素振りを見せると、お客さんがそのコールを合唱するなど盛り上がりました。

 

 

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