マンガ・ラノベ
『正反対な君と僕』平と東について考える

【ついに完結!】『正反対な君と僕』平と東について考える──「どうせ俺なんて」な自己肯定感の低い男子と「まあいっか」で幸せな恋愛ができない女子は高校でどう変わっていった?

距離を縮めていく2人の軌跡を辿る!

ここからは平と東の関係の変化を時系列で辿っていきたいと思います。同じ中学出身ながら中学時代は関わりがほぼなかった2人。高校デビューの平は、中学時代の蔑まれていた自分を知っている東を最初は少し苦手にさえ思っていました。

しかし、地元が同じ彼らは同じルートで高校に通っているため、登下校がかぶったりみんなで遊んだ帰りにいっしょに帰ることになったりと、自然とふたりきりでいる時間が増えていきます。そんな中で距離を縮めていった彼らを振り返ってみましょう。

第20話 東の心のもやもやを言語化してくれた平

2人の最初のターニングポイントは、第20話でのこと。高校のメンバーで遊びに行った先で中学の同級生グループと遭遇。東が同じグループにいたため話しかけられることを恐れる平でしたが、結局相手が話しかけてくることはありませんでした。

2人になった帰り道、東はその同級生たちから雑な扱いをされていることを平に話します。事情を聞いた平は「怒れよ‼‼」と一喝。さらに、東がずっと抱えていたもやもやを言語化し「人のことナメ過ぎだろ」「東だけがすり減ってんじゃん…」と東の代わりに怒るのです。

これを機に東は自分を雑に扱う相手とちゃんと距離を置くように。東が変わるきっかけを平が与えたことで彼らの関係もここから少しずつ変化していきます。

 

第47話 自分の弱みを打ち明けられた平

その後も帰り道で話す機会がたびたびあった2人。その中で平は東の小さな優しさに触れ、彼女の好意を素直に受け取ることができるようになっていきます。

またある日の帰り道でのこと。「平って…笑うの我慢する節あるよな」と東に指摘された平は、小学生の頃に他人から「笑い方がキモい」と言われて以降、笑うのを我慢する癖がついてしまったことを打ち明けます。これまでの平であればこんな弱みを自分から話すことはなかったでしょう。

そのことを聞いた東は心無い言葉を言った人たちに怒りながら、以前「東だけがすり減ってる」と怒ってくれたことが変わるきっかけになったと話し、今度は自分が平の力になりたいと思っていることを伝えます。それに対し、「気持ちだけもらっとくわ」と返す平でしたが、この後この出来事が確実に2人の関係を変えていきます。

 

第49話 繋がりを作った2人

時は流れてとうとう2年生の終業式。放課後みんなで遊んだ後は、いつも通り平と東2人の帰り道です。地元の駅に到着し、普段ならそのまま別れるところを「飯食い行かん?」と東が提案。お腹が空いているわけではなく、まだ2年生を終わらせたくなかったのです。

平も同じ気持ちだったようで、ファミレスに入り2人だけで2年生の時間を少しだけ延長。しかしながらそんな時間も永遠には続けられず、帰る時間に。別れ際、東と平は次のクラスでもし嫌なことがあったりしたら愚痴を聞き合う約束をかわします。

今までは同じクラスやグループだという理由で帰り道を共にしていた2人が、初めて意図的に繋がりを作ったのです。そして東は平に対する感情の変化にも少し気づき始めるのでした。

 

第52、55、56話 普通の恋に戸惑う東

平が特別な存在になっていると気づいた東でしたが、今まで好きになった男性とはタイプも関係性も全く違うため、素直に恋だと認められずにいました。しかし、地元で平と会う時間を楽しく思っていたり、校内で他の女子といるところを見ると気持ちが沈んでしまったり、帰る時間が合わなくなることを嫌だと感じたりする自分を前に、とうとう平が好きだと自覚。

すると、今まで自覚しないようにしていた反動から気持ちが爆発。平の言動ひとつひとつに浮かれたり落ち込んだりと心は大忙し。憧れていた高校生らしい恋をしているはずなのですが、本人はそのことを喜ぶ余裕もないほど、恋心に振り回されてしまいます。

 

第58話 前途多難な東の恋

一方の平はというと、東が自分を好きになるなんて微塵も思っていないためその気持ちに全く気付いていませんでした。しかしとうとう彼女が自分を好きかもしれないと悟ります。しかし、喜ぶのではなく青ざめてしまう平。自己評価が低く、他人への自己開示が苦手な彼は、東と向き合う自信が持てないのです。

とはいえ、心地よさを感じている東との関係を終わらせたいわけではありません。どうしたいのか答えが出せないまま、意図的に東を避けるようになってしまいます。東も好きバレしたことを察し、脈がないことに気づきながらも関係を終わらせないため、気持ちを隠し通すことを決意。東の恋は前途多難です……。

 

第64話 2人で密かに涙を流す卒業式

東が気持ちを隠すことでまたいっしょに過ごすようになった2人。ファミレスや地元の自習室でいっしょに勉強した受験期を経て、ついに迎えた卒業式。同級生たちがワイワイ賑やかに過ごす中、平と東は「高校が楽しかった」と2人だけでひっそりと涙を流します。

「ここ…来れて良かったねぇ…」と涙する東に対し、平は「ずっとありがとう」とこの3年間の感謝を伝えます。平とどんな関係になりたいのか考え続けていた東でしたが、この言葉をもらったことで気持ちが満たされ、恋心に見切りをつけることに。

遠くの大学に進学する平と会えるのはきっと今日が最後……かと思いきや、平から「卒業しても…また会えたりする…?」と一言。まだまだタイラズマの縁が切れることはなさそうです。

 

<次ページ:平と東の今後を妄想してみた!>
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