声優
『VOICARION XIX〜 スプーンの盾〜』奇跡の晩餐会の感想を思う存分語りたい

豪華キャストで繰り広げられた世界一”美味しい”戦争! プレミアム音楽朗読劇『VOICARION XIX〜スプーンの盾〜』の感想を語り尽くしたい

1月16日(昼公演)

続いて、自分の中では2公演目。実は一番楽しみにしていた回でもありました。

可愛い声の村瀬歩さんが朗読劇ではどのような演技をされるのかという点と、『古畑任三郎3rd season』で西園寺守役を演じられていた石井正則さんがナポレオン役ということで非常に楽しみにしていました。

実際観劇をして思ったことは「同じ内容なのに全然違うお芝居を観ているよう」でした。人が変わるとこんなにも雰囲気が変わるのかと本当に驚きました。朗読劇を色々なキャストで観られるって本当に贅沢なことですよね。

村瀬歩さん演じるカレームは一言、キュート! 慌てふためく声やワクワクしている声が可愛すぎて悶絶してしまいました……。しかし、そんな可愛いカレームも芯をしっかり持って、きちんと自分の意見も述べていて、勝手に姉目線で応援をしたくなるようなカレームでした。

そんなキュートなカレームを支えるのが寿美菜子さん演じるマリー。勝手に姉目線になっていましたが、舞台上に既にお姉さんがいました(笑)

寿マリーは本当にしっかりもの。ちょっと頼りない村瀬カレームをしっかり引っ張っていってくれる安心感たるや! 武内カレーム×内田マリーとは違い、こちらは友情が強い関係性に感じました。またカレームだけでなくナポレオンにもタレーランにも、ずばずば言う姿は観ていてとても気持ちが良かったです。

そして石井正則さん演じるナポレオン。石井さんのナポレオンはとても知的で、最初はすこしだけ冷徹なイメージを持ちました。熱くなりながらもどこか冷静さを保っているような姿はまさに皇帝ナポレオン。

しかし話が進むにつれ、どんどんナポレオンの印象は変わっていき、特にカレームと硬いパンを食べる掛け合いではコミカルさもあって冷徹な雰囲気が和らぐ場面もありました。他にも洋服を仕立てている時に仕立て屋から針を何回も刺されるシーンでは、どのナポレオンよりも本当に針が刺されているのではないかと思えるようなコミカルな動きをしていました。さすが元芸人さん!

そんな色々な表情を魅せてくれるナポレオンには高木渉さん演じるタレーランがぴったり。劇中で「裏切りのタレーラン」と呼ばれるのですが、高貴な感じよりも良い意味で悪さが表立っているタレーランだと思いました。

高木タレーランは力強く、ナポレオンと対等な立場にいるまさにナポレオンの右腕にふさわしい人物。それ故、石井ナポレオンと高木タレーランのぶつかり合いは本当に激しいもので観ているこちらも力が入ってしまうほどハイカロリーなお芝居でした。

ちなみに石井さんはナポレオンの愛した香水を付けて公演に挑んでいたそうで、舞台に向かう途中のエレベーターの中がとてもいい香りがしたそうです。香りまでもがナポレオンだなんて役作りがすごいですよね! 

そして石井さんがしきりに「沢山ある座組の中でも今回は神回!」と仰っていて愛を感じました。石井さんの音声プラットフォーム「Voicy」で公演のことや香水の話をされていますので、是非聞いてみてください!

1月18日(夜公演)

この日の公演もすごかった……。だんだん語彙力がなくなってきてすごいとしか言葉が出てこないのですが、とにかく中井和哉さん演じるカレームが可愛かったんです!

可愛い中井さんを観られるなんてとても貴重。他のカレームよりもドジっ子感が強く、観ているこっちがアワアワしちゃう感じが本当に可愛かったです。でも一本筋は通っていて、人を料理で幸せにするという気持ちが誰よりも強いカレームだなと思いました。

そんなカレームには日髙のり子さん演じるお姉さんマリーが最高のお相手。どの回のマリーもしっかりものでお姉さん的な立ち位置でしたが、中井カレームを支えられるのは日髙マリーしか居ないでしょ! と思えるほどナイスペア。日髙マリーはお姉さん感の中に、可愛らしい少女の部分がたくさんあってカレームの料理を食べたときは純粋無垢な少女感が溢れていました。

この回のカレームとマリーは友情でも恋愛でもない、そこを超えたまた違う関係性が見えてきました。とにかく信頼感が強い……というのがいいのでしょうか。2人の絆というのが色濃く見えるお芝居で安心感に包まれる素敵な空気でした。

そして大塚明夫さん演じるナポレオン。強い、強すぎる、とにかく迫力がすごい。私の思っていたナポレオンはまさにこんな感じ。ただ強さの中に優しさがあり、すべてを包み込んでくれるような強さでした。

力任せに国を治めるのではなく、きちんと民衆や兵士のことを考えてくれている、そんな強くも優しいナポレオンがそこには居ました。

もちろん横暴な部分がないわけではありませんが、そこを上手に抑えるのが山寺宏一さん演じるタレーラン。山寺タレーランは、ずる賢い策士。どのタレーランよりも美食家という面が強く、貴族らしい立ち居振る舞いが素晴らしくぴったりでした。

この二人の掛け合いは軽さと重さのバランスが絶妙で、軽快なお芝居から重い空気のお芝居まで色々な複雑な関係性を観ることが出来たように思います。誰よりもお互いを認め合っている、いい関係性だったんだなと思いながら観ていたら自然と涙が溢れてきました。

カーテンコールでは可愛い中井さんが先輩方からいじられたりと、最後まで素敵な座組でした。

<次ページ:1月30日感想>
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