
福山潤、ミニアルバム『Reflection』をリリース! 「妃教育から逃げたい私」OPテーマを含む、全6曲の“少年誌的ラブソング”が集結!
2025年2月5日、声優・アーティストとして活躍する福山潤が、コンセプトミニアルバム『Reflection』をリリースした。
“少年誌的ラブソング”をコンセプトに、「友情」「絆」「努力」「愛」「正義」「勝利」といったキーワードを、福山流の解釈でラブソングに落とし込んだ全6曲を収録。福山自身がクラーク役として出演するTVアニメ『妃教育から逃げたい私』のOPテーマ「君としか恋しない」をはじめとして、どの楽曲もこれまでの”福山潤”を良い意味で覆す王道路線となっている。
今回は、アルバムに込めた想いや各楽曲の詳細レビューなどを、福山自身に語ってもらった。前編はアルバム全体のテーマとアニメタイアップ曲「君としか恋しない」についてをお届けする。
これまで散々変化球を投げてきたからこそ、ここはストレートで勝負しようかなと
──アルバム制作については約3年前に発表されましたが、今回ついにリリースとなりましたね。
福山:じつは、本来なら去年の今ごろにリリースする予定だったんです。ただ、ちょうどコンセプトなどを打ち合わせているタイミングで『妃教育から逃げたい私』のOPテーマを担当させていただけることになって、そうなるとミニアルバムを出した後にすぐシングルをリリースすることになるのか、それとも逆にするのかなどいろいろとややこしくて、それならもういっそのことミニアルバムの中に入れてしまおうということになったんです。
──なるほど。『Reflection』は“少年誌的ラブソング”がコンセプトですが、これはどのような経緯で決まったんですか?
福山:もともとはまったく別のコンセプトで制作していたんですが、『妃教育から逃げたい私』のOPテーマの話が舞い込んだことで、いったんゼロに戻しました。と言うのも、当時進めていた方向性の中に「君としか恋がしない」を入れたら、これはもう明らかに浮くので(笑)。
改めてどうしようかと考えた結果、テーマや曲調は楽曲ごとにバラバラでも、それをひとつに括る大テーマがあればいいんじゃないかと思い、それで“少年誌的ラブソング”というキーワードを打ち立てました。アニメのOPテーマはやっぱりラブソングであるべきだと思ったので、そう言う意味では「君としか恋がしない」ありきで今回のコンセプトが決まったとも言えますね。
──“少年誌的ラブソング”というテーマもそうですが、曲調や歌詞も含め、アルバム全体に王道感があって意外でした。
福山:これまでは、歌詞の内容とテーマが全然違って見えたり、ダブルミーニング的な手法を多用するなどして、わりと一筋縄ではいかないような楽曲作りをしていたんですけど、「君としか恋しない」に限ってはそういったギミックを封印しています。これまで散々変化球を投げてきたからこそ、ここはストレートで勝負しようかなと。
例えば、このフレーズをなんども繰り返したいですと作詞担当の松井洋平さんにお願いしました。今回のアルバムは、そんなこれまで避けてきたど真ん中というものにも正面から向き合った、僕としては初めての試みじゃないかなと思います。
──それでいて随所に福山さんらしいワードチョイスも光っていますし、なによりも6つのテーマそれぞれにしっかりと福山さんの解釈や哲学が詰め込まれていて、そこはブレていないのも面白いですね。
福山:テーマが王道だとしても、そこはやっぱり僕の楽曲なので、このひねくれた性分はどうやっても隠せないですね(笑)。
──ちなみに今回の歌詞は6曲中5曲が松井洋平さん、1曲がKUROさんが担当されています。歌詞の打ち合わせはどうされましたか?
福山:「勝利」、「正義」など、それぞれのテーマごとに松井さんとガッツリとお話しをして、それを元に歌詞にしていただくという流れでした。松井さんとは長いお付き合いですし、僕のことをとてもよく理解してくださっているので、そこはもう信頼しかないですし、実際にあがってきた歌詞も完璧でした。
一方で、KUROさんにお願いした「『I love me, myself and I』」は例外で、「テーマは●●でお願いします!」とたった一言だけを伝えて、あとは完全にお任せという形ですね。KUROさんもデビュー当時からお世話になっている方なので、僕の想像以上の歌詞を作って下さいました。
おふたりから歌詞があがって来るたびに「またすごいのが来たぞ!」っていつも大笑いしていましたね。