
冬アニメ『全修。』スタッフ連載インタビュー第六回:撮影監督・藤田健太さん|ギャグホラーなシーンなどは“全力でふざける”をモットーにしております
全力でふざけているので「そうはならんだろ!」と笑ってもらえると
──撮影監督の作業をするうえで必要になるのはどういった情報ですか?
藤田:そのとき動いている話数の先を見越して、後話数に出てくるカロリーの高い表現を先に作っておくためにどのような表現が出てくるのか絵コンテで確認します。絵コンテがなければシナリオからエフェクト開発などをしているので、シナリオも必要になりますね。
音響に関しては、本作は画面がほぼ出来上がった状態で音付けする事が多かったですが、声優さんの演技を聞いてテンション感に合った画面を作るためにも、プレスコ音源も重要な情報でした。
──本作の撮影はどういった点にこだわっていますか?
藤田:メリハリと事象の影響、また、他で見たことが無いようなエフェクト開発を目指しました。嶋田(昭夫)さんの美術と、(色彩設計の)末永(絢子)さんのセル色が素晴らしく、絵画的な背景にナツ子の紫が立つような設計になっているので、質感処理で色が濁るのを避け、光源を意識したシェーディングと背景に馴染むようにノイズを加味しました。
アクションシーン、演出的に重要なシーン、ギャグシーンでは打って変わって発光体の影響や質感を足して効果的に印象に残るように心がけました。特にギャグホラーなシーンなどは“全力でふざける”をモットーにしております。
また、今作では魔法やナツ子の変身BANKなどたくさんのエフェクトが出てくるので、色使いやコントラストをデザインチックになるように工夫しました。監督からは特にナツ子の創造物はアナログ原画が動いて見えるようにしたいと指示いただき、仕上げまでされたTP(データ状態の作画)をアナログ原画の線撮ルックにしました。大変でしたが気に入っています。
──タイトルの「全修。」もインパクトがあります。藤田さんはこれまでの仕事で、「全修(オールリテイク)」となった経験はありますか?
藤田:ありません(笑)。
──最後に、7話以降の見どころを教えてください!
藤田:佳境に入っていく物語の合間に入ってくるギャグシーンです! 全力でふざけているので「そうはならんだろ!」と笑ってもらえると嬉しいです。
構成 M.TOKU
作品概要







































