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冬アニメ『全修。』石川佳代子がキャラクターデザインをするうえで大切にしていることとは

冬アニメ『全修。』スタッフ連載インタビュー第八回:キャラクターデザイン・総作画監督石川佳代子さん|デザインで大切なことは「各キャラクターのアイデンティティーを感じられること」

 

デザインで大切なことは「各キャラクターのアイデンティティーを感じられること」

──コンテ制作が行き詰ってしまったナツ子。石川さんは創作中に行き詰ったとき、どうやって解決してきましたか?

石川:何度もありますね。本作でもジャスティスの立体や表情が掴めず行き詰ったときは、犬の表情やゲームのドラゴンなどの資料を探して取っ掛かりを見つけたり、人体を描くときに箱に見立てて描く描き方を適応してみたりと、少しでもよりよく見えるように探っていきました。

 

 

──ナツ子はアニメ『滅びゆく物語』に夢中になっていましたが、石川さんが夢中になったアニメ・もしくはバイブルとなっているようなアニメ作品はありますか?

石川:子供の頃、叔父の家に遊びに行く度にレーザーディスクの『ファイブスターストーリー』を観ていました。あの蠱惑的でフェチズムの塊のような作品に、強烈なインパクトを受けたんです。今でも憧れですね。

──石川さんがアニメ作品のキャラクターデザインを担当するうえで大切にしていること、大切だと思っていることを教えてください。

石川:ディティールのかっこ良さはもちろんですが、各キャラクターのアイデンティティーを感じられること。また、視聴者層に刺さるデザインや色彩を意図的に入れることなどを大切にしています。

──石川さんが思うアニメ業界の面白さ、楽しさ、やりがいを感じる瞬間を教えてください。

石川:自分の知らない世界を経験し、体感し、作品や自分の糧になって行くのを実感することが、アニメを作る楽しさだと思います。何度リテイクが出ても、色んなことを模索して「これだ!」と、思うところに到達したときの喜びは、何にも代えがたいものがあります。

 

 

──今後の放送を楽しみにしている方々に、見どころを含めたメッセージをお願いします!

**石川:11話のナツコが自分自身の核に気付き、昔のナツコに背中を押されるシーンがとても好きです。気持ちが入った絵が描けたので、美しい画面にしていただけてとても嬉しかったです。ぜひお楽しみに。

 
構成 M.TOKU

 

作品概要

全修。

あらすじ

広瀬ナツ子は、高校卒業後アニメーターとなり才能を開花させ、あっという間に監督デビューを果たす。初監督作品は社会現象になる大ヒット。新進気鋭の天才監督と世間でも評価され、次回作は初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品に決定!
しかし、人を好きになったことがないナツ子は初恋がよくわからず、コンテが描けなくなり映画制作が行き詰る。そんなある日、コンテ作業中に意識を失い、目が覚めるとそこは、子供の頃に夢中になったアニメ映画『滅びゆく物語』の世界だった。

キャスト

広瀬ナツ子:永瀬アンナ
ルーク・ブレイブハート:浦和希
ユニオ:釘宮理恵
メメルン:鈴木みのり
QJ:陶山章央
ジャスティス:朴璐美
デステニー・ハートウォーミング:石見舞菜香
超実在イグジスト:宮野真守

(C)全修。MAPPA

 

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