
「生き生きとした存在感に、説得力を持たせることができたと思います」フィギュア「初音ミク -プロジェクトセカイ Championship 2022 Autumn Ver.-」イラスト・監修:あかもく先生が語る、初音ミクとの思い出と立体化にかけたこだわり【インタビュー】
「私の人生の大半は、ボカロ音楽と共にあると言っても過言ではない」
──改めて、「プロジェクトセカイ Championship 2022 Autumn」のイラストを担当することになった経緯をお聞かせください。
あかもく:以前より『プロジェクトセカイ』で記念イラストを担当しており、その当時のご担当者の方から「今回ぜひ描いてほしい」とお声掛けいただいて、このCS(Championship)ミクさんのイラストも担当することになりました。
──イラスト制作時に意識したテーマやコンセプト、こだわりについてもお願いします。
あかもく:元々秋開催のプロセカのゲーム大会向けのイラストということで、「秋×プロセカらしさ×e-sports」という大枠のテーマがあったのですが、それを「秋らしい暖色系のカラーリング」×「音符+王冠」×「ノーツと譜面をイメージしたワンピース」といった落とし込み方で「Championship 2022 Autumn」だけのミクさんとして成立するように工夫して制作しました。
また、プロセカのモチーフのひとつに三角形があるということで、黄色&オレンジの秋らしい配色に、三角要素のアーガイル柄を組み合わせたパーカー部分が個人的なお気に入りポイントです。
「プロジェクトセカイ Championship 2022 Autumn」メインビジュアル
— あかもく | Akamoku (@akmkmk3) February 7, 2025
こちらのミクさんのフィギュアが予約開始となりました!🙌
細かいデザインや布や髪の動きなどを丁寧に仕上げていただいています…!#初音ミク #プロセカ #渋スクフィギュア https://t.co/eMMbeo09On pic.twitter.com/olzexfE1Xj
──これまでに『プロセカ』関連で描かれたイラスト(3Dデザイン等のお仕事を含む)の中で、特に印象に残っているものは?
あかもく:2023年の秋にゲーム内で実装された『プロジェクトセカイ』3周年記念Leo/need限定衣装「エクシード・サザンクロス / フォローイング・コンパス」のデザインですね。
Leo/needのメンバーは3D衣装でバンド演奏を行うということもあり、演奏時にできるだけ楽器の邪魔にならないよう引き算的な思考でデザインしました。
──制作時のエピソードもお聞かせください。
あかもく:「楽器を持った状態」と「持っていない状態」のどちらでも映える衣装になるよう、パーツや配色、シルエットのバランスをかなり詰めて考えていた覚えがあります。
コンセプトをしっかり練って凝縮した結果、見た目はシンプルなものになりましたが、とてもLeo/needらしい芯のある衣装になったと思います。
一つひとつのパーツや表現に、理由や意図が明確にあるという点は、今回のCSミクさんのデザインにも共通していて、あかもくのキャラクター/衣装デザインの根底に通ずる部分もあると感じています。
🌟プロセカ3周年記念イラスト🌟
— プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク【プロセカ】 (@pj_sekai) September 30, 2023
イラストはあかもく(@akmkmk3)さんに担当いただきました🎨
記念イラストに使用している限定衣装がついてくる、Leo/needプレミアムプレゼントガチャも開催中🎉
※限定ライブ衣装は今後再登場する可能性があります#プロセカ #プロセカ3周年イラスト pic.twitter.com/kMAby90Qj9
──あかもく先生と「初音ミク」との思い出をお聞かせください。
あかもく:「初音ミク」との思い出ですが、私の人生の大半はミクさんをはじめとしたボカロ音楽と共にあると言っても過言ではないです。
高校時代にカラオケで遊んでいたときや、大学受験で試験会場に向かうとき、就職活動中の面接前や会社員時代の通勤時など、常にボカロ音楽は身近な存在として、いつも傍にいました。今でも当時よく聴いていた曲を聴くとその時の自分の人生の出来事を思い出したりします。
「初音ミク」が発売された2007年から現在に至るまでボカロ曲を聴き続けていますが、どの時代でもボカロの世界は音楽ジャンルや世代、プロ/アマチュアといった垣根を越えて素敵な音楽やイラスト、映像等が集まる創作の最も熱い場所であり続けていると感じています。
──『プロセカ』の思い出についてもお聞かせください。
あかもく:『プロセカ』は、ミクさんをはじめとしたバーチャル・シンガーたちと作中のキャラクターたちが音楽を通して自分の想いと向き合っていくゲームということもあって、いろいろな方に刺さるエピソードがたくさんあります。
作中のストーリーから、プレイヤーである自分自身と状況が重なって共感することや、自分が抱えている物事に向き合うためのヒントを得ることもあります。
ミクさんたちと共に各キャラクターが意志を持って、それぞれの道を歩もうとする姿からは、前向きな気持ちや希望を感じることができ、ボカロに支えられてきた私自身のこれまでの人生と重なる部分も一部あるなぁと感じながら、日々楽しくストーリーを追っています。









































