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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。

伏木蔵といえば、第29シリーズ第32話「伏木蔵のタンコブの段」、第30シリーズ第34話「同室の思い出の段」、第32シリーズ第16話「名探偵伏木蔵の段」など同学年や保健委員と関わる注目回が多数存在。「同室の思い出の段」でイタズラっぽく“ベー”と舌を出す伏木蔵の仕草や表情はイチオシの可愛さです!
伏木蔵の愛らしい登場エピソードはたくさんありますが、ここからは現在配信中のTVアニメシリーズから伏木蔵&昆奈門の絡みが楽しめるおすすめ回、さらに注目の劇場版をご紹介します。
第76話から連続したエピソード。乱太郎と三治郎が作戦どおりドクタケに捕まり、偽の密書が稗田八方斎の手に渡りました。
その頃忍術学園では、タソガレドキ忍軍の忍び組頭である昆奈門が保健委員の伊作のもとへやって来ます。聞けば以前合戦場で伊作に助けられ、その時の借りを返したいのだとか。そこで伊作は、乱太郎と三治郎を助けにいってほしいとお願いします。
この時、伊作と一緒にいた伏木蔵も昆奈門と顔を合わせることになり、原作とは少し違う状況ですが、原作にあるように伊作とともに物を投げつけたり“ちょっとまつ”をしていたりとアニメの伏木蔵も可愛らしさ満載です。
こちらはベストコンビ投票1位のアニメオリジナルストーリー。
伏木蔵が医務室の当番をしていると、昆奈門がやって来ました。昆奈門は部下の尊奈門をかばって腕に傷を負っており、伏木蔵はあわてて新野先生や保健委員会委員長の伊作を呼びに行こうとします。
しかし昆奈門は即座に引き止め、伏木蔵に怪我の手当てを依頼。昆奈門は丁寧に手順を教え、伏木蔵は頑張って手当てをしています。
処置が終わると昆奈門は礼を言ってすぐに去ろうとするのですが、今度は伏木蔵が昆奈門を引き止めており、医務室で休ませようと説得。真っすぐな優しさに触れた昆奈門は表情を緩ませており、その好意に甘えることに。
そんなわけで昆奈門を守ろうと奮闘する伏木蔵ですが、いつの間にかウトウト寝てしまい──。二人の良き人柄、さらに行間も楽しめる名エピソードです。
タソガレドキ忍者の昆奈門が、伊作の作るぬり薬をもらいに忍術学園にやって来ます。以前森で塗ってもらってよく効いたというのですが、伊作は実践訓練中でいないため伏木蔵がぬり薬を作ることに。そして昆奈門にお願いされて、スリルとサスペンスを感じながら自分の作った薬を塗ってあげています。
昆奈門がスリルとサスペンスの話をしてくれたり、伏木蔵が“骨格標本のコーちゃん”と遊んでいる姿も可愛い、見どころたっぷりのエピソードです。
タソガレドキ忍者の尊奈門はまた土井先生に勝負を挑んで負けてしまい、忍術学園の医務室で手当てされていました。そこへ山本陣内と高坂陣内左衛門が尊奈門のお迎えにやって来ます。
こちらは原作者の尼子先生がプロット(原案)を制作したお話。尊奈門はじめ部下たちが上司である昆奈門を慕う理由など、タソガレドキ忍軍の貴重なエピソードが詰まっています。
彼らの話を聞いていた伏木蔵もまた昆奈門へ思いを馳せており、雑渡さんからもらったという“雑渡さん人形”を懐から出している場面にも注目です。
『落第忍者乱太郎』第37巻と第42巻がベースとなっており、忍術学園総出で協力しながら危険な忍務にあたる作品。合戦場で伊作に助けられた昆奈門の義理堅さが見られ、タソガレドキが忍術学園に対して中立的な立場をとるようになった理由が描かれています。
原作やTVアニメとはまた違う、伏木蔵と昆奈門の邂逅。いずれも伊作と一緒になって昆奈門に物を投げているのですが、本作の伏木蔵の仕草や幼い掛け声があまりにも可愛くて、繰り返し観てしまう人も多いのではないでしょうか。負傷者が多くでるなか、伏木蔵は乱太郎たちと手分けして保健委員としても忍務にしっかり取り組んでいます。
『小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』を原作とした劇場版。忍術学園の先生である土井半助に焦点を当て、彼と深く関わってきた人たちとの絆や繋がりを描く物語です。
土井先生が行方知れずとなり、昆奈門と尊奈門が急遽一年は組の教壇に立つことに。ろ組の教室で授業を受けていた伏木蔵が、廊下を歩く昆奈門に気づいている様子も。また、昆奈門が凄まじい殺気を飛ばしたときに、一年生の生徒たちがその殺気にやられるなかで唯一平然としていたのも伏木蔵なのです。
本作では六年生、五年生、一年は組以外の忍たまは出番が少なかったのですが、伏木蔵と昆奈門の関係を感じ取れる粋な演出にも嬉しくなりますね。
著者:尼子騒兵衛
出版社:朝日新聞出版
レーベル:あさひコミックス
巻数:全65巻

数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
