『名探偵コナン』公安警察のメンバー一覧＆情報まとめ

『名探偵コナン』は、週刊少年サンデー（小学館）にて1994年より連載中の青山剛昌先生が描く人気推理漫画。TVアニメシリーズは長きに渡り親しまれ、劇場版も大ヒットを記録しています。

探偵たちの活躍と同時に警察組織についても緻密に描かれており、精鋭揃いの公安警察も注目を集める存在です。

本稿では、『名探偵コナン』に登場する公安警察の情報をまとめてご紹介。過去に所属していた人物も含めて所属メンバーを一覧で解説していきます。

※本稿には、『名探偵コナン』の一部ネタバレが含まれます。

公安警察とは

公安警察とは日本の安全と秩序を維持する警察組織で、国家に関わる事案を扱います。公安警察は警察庁と都道府県警察の公安部門を指す俗称。通常、都道府県警察は各都道府県の傘下ですが、公安部門は国の組織である警察庁警備局の指揮下に置かれています。

降谷零が属する「ゼロ」とは？

『名探偵コナン』で降谷零が所属しているのは、公安警察の頂点・警察庁警備局の中でも筆頭課とされる警備企画課。そこには、“存在しない組織であれ”という意味を持つ「ゼロ」と呼ばれる秘密部隊があります。「ゼロ」の存在は世間に伏せられ、降谷は同じ警察官にも自身の所属を秘しています。（実際には現在ゼロという名称は使われていないそうです。）

前述の通り、都道府県警察の公安部門は国の組織である警察庁警備局の指揮下に置かれているため、警察庁（国の組織）の公安・降谷は警視庁（東京都の警察）の公安・風見裕也に直接命令を下すことができるのです。

「NOC」として黒ずくめの組織に潜入

公安警察は、黒ずくめの組織を日本の脅威と認定し、捜査員を「NOC」として潜入させて密かに調査を進めています。

NOCとは、Non Official Cover。命の危機が迫っても救援が期待できない、危険な任務を遂行する者。降谷と警視庁公安部の諸伏景光はNOCとして黒ずくめの組織への潜入に成功し、それぞれ「バーボン」「スコッチ」のコードネームを与えられる位置まで上り詰めています。とはいえジンをはじめとした黒ずくめの組織のNOCへの警戒心は強く、疑わしき者には容赦なく制裁を下そうとする徹底ぶりです。

また、アメリカのFBIやCIAも黒ずくめの組織を追っており、有能な捜査官／諜報員を潜入させるなど組織の中枢へと近づいています。

公安警察の主なメンバー一覧

ここからは、公安警察の所属メンバーをご紹介。過去に所属していた人物も含めて一挙に解説していきます。

降谷零（ふるやれい）

　
【警察庁警備局警備企画課】
階級：警部
年齢：29歳
CV：古谷徹さん→草尾毅さん

愛国心と正義感が非常に強く、「安室透」「バーボン」「降谷零」のトリプルフェイスで活躍。全国の公安警察を統括する警察庁警備局警備企画課の「ゼロ」と呼ばれる秘密部隊に所属し、警視庁公安部の風見裕也警部補をはじめ年上の部下たちを指揮しています。

自らも諜報活動など危険な任務にあたる降谷は、「バーボン」のコードネームでNOCとして黒ずくめの組織に潜入中。捜査の一環で「安室透」を名乗り、喫茶ポアロの店員及び毛利小五郎の弟子の探偵としても活動しています。

風見裕也（かざみゆうや）

【警視庁公安部】
階級：警部補
年齢：30歳
CV：飛田展男さん

降谷の従順な右腕。降谷と直接連絡を取れる数少ない捜査官の一人で、表立って捜査活動できない彼の手足となって任務を遂行しています。刑事部に対しては高飛車な態度をとることがあり、公安の強権を発動して強引な捜査を進める一面も。

劇場版第20作『純黒の悪夢』で初登場し、その後原作にも登場。安室の探偵助手として「飛田男六（ひだだんろく）」と名乗ることもあります。

諸伏景光（もろふしひろみつ）

優秀で正義感が強く、優しくて生真面目な性格。長野県警捜査一課警部・諸伏高明の実弟であり、降谷とは幼馴染で「（景）ヒロ」「（零）ゼロ」と呼び合う大親友。幼い頃に両親を殺害されたためトラウマを抱えており、警察学校時代に兄の助言や仲間の協力を得ながら犯人確保に至ります。

警視庁公安部に配属された景光は、NOCとして黒ずくめの組織に潜入。組織内で認められて「スコッチ」のコードネームで捜査をしていましたが、組織側にNOCであることがバレてしまい、大切な人たちの情報を守るため胸ポケットに入っていたスマートフォンごと自らの心臓を撃ち抜いて自決します。

黒田兵衛（くろだひょうえ）

【警視庁捜査一課管理官】
階級：警視
年齢：50歳
CV：岸野幸正さん

初登場時は長野県警の捜査一課長。大柄で真っ白な髪と髭、顔には火傷の跡が残り右目は義眼。10年近く意識不明で入院しており、50歳にして警察庁から長野県警に出向してきましたが、後に警視庁に異動。松本清長の後任として捜査一課の管理官を務めています。

「大柄で義眼」という特徴から黒ずくめの組織のナンバー2として知られるラム候補の一人でしたが、その正体は公安警察・降谷の上司。17年前の羽田浩司殺人事件の関係者であり、【警察庁警備局警備企画課】所属であったことが明らかに。降谷を黒ずくめの組織のコードネームである「バーボン」、伊織無我を昔の偽名である「榊原」と呼ぶ場面もあります。

伊織無我（いおりむが）

京都で大岡家の令嬢・大岡紅葉に仕える執事。紅葉が慕う服部平次を調査する過程で喫茶ポアロにて事件に遭遇し、平次やコナンの前で医療関係者の「和田進一」と偽名を名乗っています。

少なくとも3年前までは公安警察で、風見の同期であり降谷とも顔見知り。潜入捜査の一環で「榊原」の偽名を使っていました。黒田とはお互いに当時の癖が抜けないと話す場面もあります。

これまでの解説記事