
『名探偵コナン』長野県警の解説&情報まとめ|大和敢助、諸伏高明、上原由衣の人物像や登場回、これまでの経緯を辿る!
『名探偵コナン』の長野県警といえば、本格ミステリーと重厚なドラマの展開。様々な事件で警視庁や道府県警が活躍を見せるなかで、比較的登場シーンが少ないながらも強烈な印象を残してきた存在です。
2025年4月18日より公開中の劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』でも長野県警の大和敢助、諸伏高明、上原由衣が大注目を集めており、改めてその深い深い沼に足を踏み入れた方も多いのではないでしょうか。非常に優秀な彼らの鋭い洞察力や切れ味抜群の推理に加え、大人のロマンスもあり熱いバディ関係もあり。そして、胸が締め付けられるような背景も。
本稿ではそんな「長野県警」大和敢助、諸伏高明、上原由衣の情報をまとめてご紹介。人物像や関係性、登場回、これまでの経緯などを辿っていきます。
※本稿には、『名探偵コナン』のネタバレが含まれます。
目次
- 長野県警3人のプロフィール
- 大和敢助(やまとかんすけ)
- 諸伏高明(もろふしたかあき)
- 上原由衣(うえはらゆい)
- 諸伏景光は高明の実の弟
- 好敵手である敢助と高明のバディ関係
- 長野県警3人の関係性とこれまでの経緯
- 主な関連キャラクター
- 大和敢助、諸伏高明、上原由衣の初登場回は?
- 長野県警アニメ登場回の一覧
- 長野県警アニメ登場回&注目ポイントを辿る
- 第516、517話「風林火山」(原作59巻)
- 第557話「危険な二人連れ」(原作65巻)
- 第558~561話「死亡の館、赤い壁」(原作65、66巻)
- 第652~655話「毒と幻のデザイン」(原作74、75巻)
- 第754~756話「赤い女の惨劇」(原作82、83巻)
- 第810~812話「県警の黒い闇」(原作86、87巻)
- 第983、984話「キッドVS高明 狙われた唇」(原作96巻)
- 第1003~1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」(原作97巻)
- 第1123、1124話「群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体」(原作102巻)
- 「警察学校編 Wild Police Story CASE.諸伏景光」(原作:警察学校編下巻)
- 劇場版第13作『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』(2009年公開)
- 劇場版第28作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(2025年公開)
- 原作最新巻107巻にも長野県警が登場
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- 担当記事
- 『名探偵コナン』作品情報
- 関連作品
長野県警3人のプロフィール
大和敢助(35歳):長野県警捜査一課警部
諸伏高明(35歳):長野県警捜査一課警部
上原由衣(29歳):長野県警捜査一課刑事
◆敢助と由衣は幼馴染
◆勘助と高明は小学校からの同級生
大和敢助(やまとかんすけ)
【長野県警捜査一課警部】
年齢:35歳
CV:高田裕司さん
かつて仮出所中に姿を消した男を追跡中に雪崩に巻き込まれて意識不明の重体に。隻眼で杖をついているのは、その際に左眼と左足を負傷したため。乱暴な口調や外見から悪人と勘違いされることもありますが、推理能力の高い切れ者です。
上原由衣とは幼なじみで、諸伏高明とは小学校の頃からの同級生でライバルとも言える関係。高明相手だとつい冷静さを失いがちに。毛利小五郎の推理を裏で導いているのはコナンだと見破っているようで「とんだ化け物」と称しています。
諸伏高明(もろふしたかあき)
【長野県警捜査一課警部】
年齢:35歳
CV:速水 奨さん(少年期:岡本信彦さん)
東都大学法学部をトップで卒業するもキャリア試験を受けず、ノンキャリアで県警本部入りした変わり者。敢助が行方不明になった事件を単独で追って強引な捜査をしたことが原因で所轄署へ異動に。ゆえに初登場時は長野県警新野署の警部でしたが、後に県警本部に“自力で”復帰しています。
故事成語などを引用した比喩表現を好み、あだ名は名前を音読みした「コウメイ」。いったん推理に入ると周りが見えなくなるほど没頭し、こうと決めたら危ない橋を渡ろうと無茶をすることも。敢助とは小学校からの同級生。警視庁公安部の潜入捜査官・諸伏景光(もろふしひろみつ)は実の弟。コナンの洞察力や推理力を見抜いており「白眉の少年」と称しています。
上原由衣(うえはらゆい)
【長野県警捜査一課刑事】
年齢:29歳
CV:小清水亜美さん
敢助の幼馴染で高明のこともよく知っています。敢助に好意を寄せていますが、雪崩に巻き込まれた敢助が死んだと思い込み、尊敬する甲斐玄人(かいくろと)巡査の転落事件の真相をひとり探るべく刑事を辞めて虎田義郎と結婚。しかし、その後未亡人に。「風林火山」の事件後に旧姓の上原で刑事に復帰し、上司である敢助を「敢ちゃん」とつい呼んでしまいます。
諸伏景光は高明の実の弟
黒ずくめの組織に潜入捜査していた警視庁公安部の潜入捜査官・諸伏景光は、高明の実の弟。高明と景光の兄弟は子供の頃に両親を殺害され、高明は長野、景光は東京の親戚に引き取られていました。
景光は組織で「スコッチ」のコードネームを得るまでに至るも正体が露見してしまい、家族や仲間の情報が入ったスマートフォンごと自身の胸を拳銃で撃ち抜いて殉職。
公安に配属されたこと、殉職のことも家族に伝えられない規則ですが、その遺品である携帯は景光の幼なじみで親友、警察学校の同期・降谷零(ふるやれい)から密かに高明のもとへ渡ります。高明は弾痕の残る携帯(穴の内側には黒ずんだ血痕があり、裏面には傷にみせかけた「H」の文字が刻まれている)を見て、弟の死を悟ったのです。
好敵手である敢助と高明のバディ関係
敢助と高明は小学校からの同級生であり、何かにつけて競い合う間柄。高明相手だとつい熱くなってしまう敢助はほとんど彼に勝てたことがないのだとか。冷静に見える高明もまた敢助相手だとムキになったり煽りがち。
好敵手とも言える二人は、言葉は交わさずともお互いの意図を汲み取ったり、事件解決に向けて阿吽の呼吸で組んだりと、そのバディ関係も熱い見どころです。
武田信玄の軍師・山本勘助に似た名前の大和敢助と諸葛亮孔明を想起させる諸伏高明。共に軍師のような名前の二人は、卓越した推理力で事件の真相へと辿り着く。言い争いながらも心の深いところで通じ合う絆があり、「高明(コウメイ)」「敢助君」と呼び合う仲です。
長野県警3人の関係性とこれまでの経緯
敢助と由衣の再会
敢助は仮出所中に姿を消した男を追って入った山で雪崩に巻き込まれ、そのせいで左目と左足を負傷し、意識不明のままずっと収容されていました。
その追っていた男は、かつて長野県警の甲斐巡査が窃盗で捕まえた被疑者。敢助は六年前に起きた甲斐の謎の転落死と関係があると睨んでいたのですが、結局その男は甲斐の事件と無関係だったそうです。
甲斐に憧れて刑事になったという敢助と由衣。甲斐の死の真相を突き止めようと心に決めており、敢助が死んだと思い込んでいた当時の由衣は、自分がなんとかしなければと真相を探るべく、刑事を辞めて虎田家の跡取り息子・虎田義郎と結婚。そして未亡人に。
由衣は敢助に好意を寄せていますが、運命は残酷なもので、敢助は部下だった由衣と被害者の妻として再会。敢助も何やら思うところはありそうですが、一連の事件解決後、職から離れていた由衣の刑事復帰を後押ししています。
強引な捜査で行方不明の敢助を探し出した高明は所轄に異動
一方、敢助が雪崩に遭って重傷を負い、行方不明になっていた頃。敢助と何日も連絡が取れなくなり、高明は上司の命令を無視して単独で他県まで足を運び、かなり強引な捜査で敢助が追っていた被疑者を確保。敢助が雪崩に遭ったことを聞き出して病院で敢助をみつけます。
おかげで高明はその責任を負って県警本部から所轄に異動させられており、初登場時は所轄にいました。その後、自力で県警本部に復帰を果たしています。
主な関連キャラクター
黒田兵衛(くろだひょうえ)
【警視庁捜査一課管理官】
年齢:50歳
CV:岸野幸正さん
初登場時は長野県警の捜査一課長。大柄で真っ白な髪と髭、顔には火傷の跡が残り右目は義眼。10年近く意識不明で入院していたそうで、50歳にして警察庁から長野県警に出向してきましたが、後に警視庁に異動。松本清長の後任として捜査一課の管理官を務めています。
「大柄で義眼」という特徴から、黒ずくめの組織のナンバー2として知られるラム候補の一人でしたが、ラムは別の人物であることが明らかに。また、出会う前からコナンの推理力を評価しており、「眠りの小五郎の知恵袋」として事件の際には提案や助言をすることもあります。
甲斐玄人(かいくろと)
CV:山野井仁さん
長野県警の警察官。6年前に謎の転落死。敢助と由衣が幼少期から尊敬する人物です。
竹田繁(たけだしげる)
CV:五島 慎さん
長野県警捜査一課警部で、竹田班の班長。
三枝守(さえぐさまもる)
CV:宮澤正さん
長野県警捜査一課竹田班警部。
鹿野晶次(かのしょうじ)
CV:鈴木清信さん
長野県警捜査一課竹田班警部補。
旧姓:土屋 (つちや)
秋山信介(あきやましんすけ)
CV:岡野浩介さん
長野県警捜査一課竹田班巡査部長。
旧姓:油川 (あぶらかわ)
大和敢助、諸伏高明、上原由衣の初登場回は?
〈大和敢助&上原由衣〉
第516話「風林火山 迷宮の鎧武者」(2008年放送)
〈諸伏高明〉
第558話「死亡の館、赤い壁(三顧の礼)」(2009年放送)
大和敢助と上原由衣のアニメ初登場は、第516~517話「風林火山」。諸伏高明は敢助と由衣から少し遅れて、第558~561話「死亡の館、赤い壁」が初登場となりました。













































