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『追放者食堂へようこそ!』ケイティ役・安済知佳インタビュー【連載第9回】

『追放者食堂へようこそ!』連載インタビュー第9回:ケイティ役・安済知佳さん|美味しいものは心の栄養にもなる──「美味しいと思う力」のすごさを感じる本作は「飯テロアニメ間違いなし!」

2025年7月3日より好評放送中のTVアニメ『追放者食堂へようこそ!』。超一流の冒険者パーティーを追放された料理人・デニス(CV:武内駿輔)が、憧れだった食堂を開店し、看板娘のアトリエ(CV:橘茉莉花)とともに、お客さんに至高の料理を提供するという“新異世界グルメ人情ファンタジーです。

アニメーション制作をてがけるのはOLM Team Yoshioka。食欲をそそる料理作画に加え、笑いあり、涙ありのストーリー展開がSNSを中心に話題をよび、第1話はXで日本トレンド1位を獲得するなど、“深夜の飯テロ人情アニメ”として注目を集めています!

アニメイトタイムズでは、毎話放送後に掲載されるインタビュー連載を実施。連載第9回は「銀翼の大隊」副隊長のケイティを演じた安済知佳さんが登場です。食堂が放火され、大事な仲間の存在に気づいたデニス──大反撃の狼煙が上がる第9話『大事なものなら、手放さないでください!』について、たっぷり語っていただきました。

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追放者食堂へようこそ!
超一流冒険者パーティーを追放されたデニスは、元奴隷の美少女アトリエと出会い、夢であった自分の食堂を開店することに。しかし、その扉を叩くのはなぜか問題を抱えたクセ者ばかりだった!お人好しのデニスは、“至高の料理”でお客の腹を満たし、“最強の料理スキル”で彼らの抱える問題の解決に挑むのだが……。肉切り包丁で悪党をなぎ倒し、中華鍋で仲間を守る!?ここは、心もお腹も満たされる場所――『冒険者食堂』!!作品名追放者食堂へようこそ!放送形態TVアニメスケジュール2025年7月3日(木)~2025年9月18日(木)TOKYOMX・CBCほか話数全12話キャストデニス:武内駿輔アトリエ:橘茉莉花ヘンリエッタ:鈴代紗弓ビビア:伊瀬茉莉也バチェル:松田颯水ヴィゴー:鈴木崚汰ケイティ:安済知佳ジーン:甲斐田裕子スタッフ原作:君川優樹原作コミック:つむみ監督:志村錠児シリーズ構成:赤尾でこキャラクターデザイン:大和葵プロップデザイン:大河しのぶ 東海林康和美術監督:加藤賢司色彩設計:佐藤直撮影監督:佐藤敦(StudioShamrock)編集:渡辺直樹音響監督:小沼則義音楽:甲田雅人音響制作:ビットグルーヴプロモーション制作:OLMTeamYoshioka主題歌OP:「ユニーク」DannieMayED:「まごこ...

強さと年相応のかわいらしさを兼ね備える愛おしいキャラ・ケイティ

──安済さんが感じる『追放者食堂へようこそ!』の魅力を教えてください。

ケイティ役・安済知佳さん(以下、安済):タイトルを拝見したときに「どういう物語なんだろう?」と惹かれるものがありました。

私は、別の役のオーディションも受けさせていただいたのですが、それがとても楽しかったんです。コミカルなだけでなく、小気味良い会話感も印象的で、その中心に必ずご飯があって……。「ここでご縁がなくても、何かの役で携わることができたら嬉しいな」と思っていたので、ケイティとして携わることができて本当に嬉しかったです。

──ストーリーも、美味しそうなご飯の作画も、本当に魅力的ですよね。

安済:追放されて、違う場所で自分の力を発揮する作品において、その中心にご飯があるのが素敵だなと思いました。世界観としてはファンタジーだけど、出てくる料理が、普段私たちが食べているようなものなんですよね。それがリアルで、共感もしやすかったです。「美味しいと思う力」のすごさを、この物語を通して改めて感じました。

ケイティは、そこまで食堂に行くことはありませんでしたが、それぞれのキャラクターが葛藤や悩みを抱えながらも、デニスの作るご飯の力で、ひとつのコミュニティを築いていき、一緒に前へ進んでいく。その姿が「熱い!」と思いました。

──食事の力は偉大ですね。

安済:偉大ですよ! やっぱり食事は大事だなと思いました。美味しいものは、ただカロリーと栄養を摂るだけではなく心の栄養にもなるから偉大です。

──その分、“作画のカロリー”は高いのだろうなと、映像を見ていて思います(笑)。

安済:ですね!(笑) 第1話アフレコのときから映像がほぼ完成していたのですが、食事がキラキラ輝いていたんです。勝手な想像ですけど、(アニメを)描いている人もご飯が好きなんだろうなと思うくらい、愛が伝わってくる作画でした。

そのあとのアフレコも、映像から食事シーンを「こう見せたい!」という想いを感じることができていましたので、この作品は「飯テロアニメ間違いなしだな!」と思っていました。

──おっしゃるとおり「飯テロアニメ」という言葉がピッタリな作品ですよね。それでは次に、ケイティというキャラクターについて教えてください。

安済:見た目がとてもかわいらしく、「銀翼の大隊」の副隊長とは思えないほどの茶目っ気と親しみやすさがある女の子です。でも副隊長として話すときは呼吸が変わるような、キリッとした空気を纏っている女性でもあります。

……第1話のアバンで展開された戦闘シーンがカッコ良かったのですが、演じている私としては「この服は防御力がなさすぎるのではないか」と思ってしまいました(笑)。でも、それでも問題ないほどの強さなんですよね。

かわいらしさ、親しみやすさ、そして副隊長としての強さがありながら、ご飯を食べたときは年相応の喜び方、テンションの上がり方をする。本当に愛おしかったです。

──元同僚的立ち位置のデニスに対しては、声のトーンも違いますよね。

安済:序盤では、デニスが恋愛対象なのかな?と、ミスリードさせるようなところもありましたよね。でもケイティとしてはデニスを兄のように慕っていて。なので、特有の距離感を大事に演じています。

2人の会話感は、2人だからこそ成立するものにできたらいいなと思っていました。デニスだったら、食堂のみんなには見せないような。ケイティだったら、デニスに対してだけ見せるような表情があったので、視聴者が見て「かわいいな」「楽しいな」と思ってくれていたら嬉しいです。

──とてもかわいらしかったです。

安済:でも、今までケイティのようなキャラクターを演じてこなかったなぁと思っていて……。何て言ったらいいんだろう、「the・幼なじみ」のような距離感の女の子って、これまでの声優人生であまり演じてこなかったんですよね。だから最初は苦戦していました。

苦戦していたところを、監督や音響監督さんが、「副隊長としての芯の強さを重視して」と導いてくださったんです。ただ単に「かわいくて元気な女の子」にならないようにしてくれたので、真に心を持ったキャラクターを演じることができたんだと思います。

──確かに、安済さんが演じるキャラクターは、ひと癖ある役が多い印象です。

安済:そうなんですよ! だから役をいただいたときに「実はこの子にはすごく暗い過去があるんじゃないか?」と勘ぐってしまいました(笑)。

──第9話までを振り返って、印象に残っているシーンを教えてください。

安済:ケイティのシーンだと、やっぱり第1話のアバンでしょうか。カッコいい登場をしてからすぐの、ちょっとギャグ寄りでコミカルな登場シーンですね。全力疾走で「ちょっとデニス!!!」って駆け寄って、「なんであんたが追放されるのよ!」と詰め寄るんですけど、アバンとのギャップと温度差に、私自身がびっくりしてしまいました。

追放という言葉だけ聞くと、あまり良くないイメージがあるし、マイナスに見えてしまう。でもケイティの、あの勢いで聞くとデニスにとっても、この物語にとっても、そこまでマイナスな要素ではなくなるような気がしていて。これが始まりなんだなと感じさせることができると思っていたので、このシーンは少しドキドキしながら演じていました。

あとは……ポルボさんが強烈で印象的です。もうズルいですよね。いつも笑いをこらえるのに必死でした。アトリエもかわいかったなぁ。

──そしてケイティは第4話で食堂にご飯を食べに来ました。

安済:第1話から飛んで第4話での登場でした。ヘンリエッタやビビアなど、新しい仲間も増えたデニスのところに初めて行くシーンでしたが、周りに、「あんなに親しく話しているけど誰?」「 『銀翼の大隊』!?」のような反応をされて(笑)。

周りを混乱させるシーンだったので、デニスと色んな冒険をしてきたケイティだからこそ出せる空気感を出さなきゃ!と思って、ドキドキしていた記憶があります。あのシーンのご飯もすごく美味しそうでしたね。

(C)君川優樹・オーバーラップ/「追放者食堂へようこそ!」製作委員会
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