
『追放者食堂へようこそ!』連載インタビュー第9回:ケイティ役・安済知佳さん|美味しいものは心の栄養にもなる──「美味しいと思う力」のすごさを感じる本作は「飯テロアニメ間違いなし!」
安済さんのお気に入りのキャラクターとは?
──放送された第9話は、食堂が燃えてしまいデニスたちがピンチに陥るお話でした。
安済:これまで積み上げてきた町の人たちや仲間との絆が発揮される、熱い展開だったなと思っています。デニスが追放された意味のようなものも感じましたね。彼のセカンドライフではないけど、新たな場所で居場所を見つけていたということがわかって。
食堂が焼かれるという大変な事が起こったけれど、最後は師匠であるジーンに会いに行く。師匠に会いに行って助けてもらうのも、まるで人生を見ているような気持ちになって、熱いなと思いました。その手助けになるようなことをしたケイティもナイスでした。
──ケイティは本当に大きな情報を与えてくれましたからね。
安済:そうですね。形勢が逆転するかもしれないくらい、かなり大きな情報ですから。
あと、その作戦を実行しているときのポルボがすごいんですよ! ファンタジーだけど、ある意味リアルな積み重ねがある世界観の中で、ポルボはとってもイレギュラーな存在だと思っていて。なのに、ちゃんと成立していて、アトリエとデニスの力にもなってくれているんですよね。
下山吉光さんのポルボの演技をどのように形容していいのか……私の語彙力では言い表せないのですが、面白さとエンターテイメントな輝きと、その中に真面目な気持ちの流れがあって。「素晴らしい」と言うのもおこがましいのですが、毎回深いキャラクター作りだなと思いながら拝見していました。
ただ奇抜なお芝居ではなく、真ん中に温かさや仕事に対しての熱意があるから、すごく輝いていて愛おしくなるんですよね。なのでポルボの活躍が見られて良かったです。
──第1話時点では、ポルボが悪役のように感じましたが……。
安済:ホントに! 「良いキャラだったんかい!」と(笑)。良い人だし、仕事もできる人だし、すごいなと思いました。
──安済さんはポルボが大好きなのですね(笑)。
安済:実は第9話のケイティって、大事なことを伝える役目ではあるけれど出番自体は少ないんですよね。なのでずーっと皆さんのアフレコを見ていたんです。それがとても楽しくて(笑)。
ビビアも本領を発揮して少しオタク感が出ていましたが、とんでもないセリフ量を言っているのに、うるさくないどころか耳触りが良くて、ホクホクしました。伊瀬茉莉也さんが素晴らしくて……!
この作品って、どのキャラクターも素敵ですよね。ヴィゴーもヴィゴーで、すごく愛おしく思える部分もあって。……第9話時点では、まだ語れないところですが。
──他に印象的なシーンはありますか?
安済:ちょっとマニアックかもしれませんが、デニスがブラックス・レストランに行ったときに、「デニスが帰ってきた!」と周りがざわついているのが好きでした。「え? え? あのデニス?」のような反応も、なんとなく胸熱でしたね。
──出ていったとはいえ、デニスは本当に慕われていたんですよね。
安済:そうなんです。そしてうち(安済さんと同じ、エイベックス・ピクチャーズ所属)の藤寺美徳が、その皮切りとなるセリフを言うんですよ。「デニス副料理長が帰ってきた」って。
(藤寺さんは)当時高校生だったので、制服姿で一生懸命叫んでいたのですが、その姿がとっても印象的でした。かなり個人的な思い出ではありますが、本当に楽しかったです。
──実は藤寺さんの演技について、伊瀬さんが「シンシア役が藤寺さんで良かった」とおっしゃっていました。みなさんが絶賛する藤寺さんは、本作で色々な役を演じられているのですね。
安済:そうなんです。本当に良い芝居をする、良い子なんです。あと名前がきれい!! 藤の寺に、美しい徳……すごいですよね(笑)。同じ事務所の先輩として、共演できて嬉しかったです。
──そんなアフレコ現場で印象に残っていることはありますか?
安済:先生方もアフレコ現場にお越しくださって、そのたびに美味しい差し入れを置いていってくださったので、とても温かく楽しい現場でした!














































