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映画『アズワン/AS ONE』丸山隆平インタビュー

映画『アズワン/AS ONE』丸山隆平さんインタビュー|「やはり映像芝居と違う」アフレコ初挑戦で感じた“恐怖” 「声優という仕事は本当に奥が深い」

2025年8月22日(金)より公開される長編アニメーション映画『アズワン/AS ONE』は、『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターデザインを手がけた貞本義行さんと、『名探偵コナン』シリーズで知られる静野孔文監督が初タッグを組んだ、新作SFアニメ映画です。

異なる星と時を生きる高校生・ヨウ(CV:JO1・白岩瑠姫さん)と少女・ラコ(CV:白石晴香さん)の運命の出会いを描く本作は、スクウェア・エニックスのアーケードゲーム『星と翼のパラドクス』を原案に、設定や世界観を引き継ぎながら、映画独自のストーリーとして再構築。静野監督によるコンセプトを軸に、登場キャラクターも全て新規設定で展開します。

そんな本作で、ラコの父・ルロワ役を演じる丸山隆平さん(SUPER EIGHT)にインタビュー。声優初挑戦で感じた“声の表現”の難しさのほか、主人公・ヨウに共感したことなどを語ってもらいました。

 

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アズワン/AS ONE
現代の日本。ミュージシャンを目指す高校生のヨウは、反対する親とバンド仲間の人間関係に悩み、自らの将来を決めかねていた。ある日、渋谷の交差点を歩くヨウの脳内に「助けて!」という声が響き、白い光に包まれるー。一方、宇宙に浮かぶ巡星(めぐりぼし)。エネルギー源の「星血」をめぐる長い戦争状態にあったヴ・レード惺王国と轟ア・スレッガ国との休戦の調停式が行われてようとしているまさにその時、巨大軌道デブリが落下、プルガード隊のヴィーゴが必死に対処していた。ヴィーゴを助けるべく、ロボット整備士・ラコは整備途中の機で飛び立つが、危機一髪の状況に陥っていた。一瞬の閃光ののち、破損激しいラコの機はデブリを海面まで移動させ事なきを得るが、ラコは意識を失ってしまう。昏睡状態のラコは、意識の中でヨウと出会うー。ヨウとラコの出会いの意味とはそして、ふたりでひとつ、のヨウとラコに待ち受ける運命とは作品名アズワン/ASONE放送形態劇場版アニメスケジュール2025年8月22日(金)キャストヨウ:白岩瑠姫(JO1)ラコ:白石晴香ヴィーゴ:武内駿輔キザナ:日笠陽子ルロワ:丸山隆平(SUPEREIGHT)スタッフ監督:静野孔文キャラクターデザイン:貞本義行メカニックデザ...

 

初めてのアフレコに悪戦苦闘 “声の表現”の難しさを実感

──本作で声優初挑戦となりますが、最初にこの話を聞いた時はどう思いましたか?

丸山:アニメーションは、幼少期に誰しもが通るものですよね。僕は今も楽しんでいますし、小さい頃はセリフを覚えて声マネをするくらい熱中していました。おそらく、その頃から「アニメの声優」に憧れがあったのではないでしょうか。

この仕事に就いてから「もし機会があれば、いつかやってみたいな」と思っていたのですが、まさか本当に声優に挑戦できる日が来るとは……!「にわかがアニメ業界に入って来やがって」と思われてしまうかもしれませんが、チャンスをいただいたからには、緊張感と敬意を持って挑ませていただこうと思いました。

 

 

──ちなみに、その声マネをするくらい熱中していたアニメとは?

丸山:『キン肉マン』です。もう少し大きくなってからは『幽☆遊☆白書』にドハマりして、よく飛影の声をマネしていました。

──その頃の経験が、今回のアフレコに活きたりは……。

丸山:まさか!(笑) アフレコの日は、初めてのレコーディングを思い出しました。「こんなに自分の声が明け透けになるんだ!」と恐怖すら感じたほどです。ドラマで役を演じたことはありますが、声だけでキャラの心情を表現する機会なんてなかなかないですし、「やはり映像芝居とは違うな」と思いました。

──『アズワン/AS ONE』の物語に最初に触れた際の印象も聞かせていただけますか。

丸山:ジャンルとしては「SF」に分類され、さらに架空の星を舞台とした物語なのですが、他人事とは思えませんでした。取り扱っているものが「資源問題」や「領土問題」なので、そこに関わる人たちの生活や感情に共感できるんです。もちろんフィクションですし、エンタメとして楽しんでほしいのですが、今の時代を生きる人たちに届くメッセージ性もはらんでいると感じましたね。

また、解釈の幅が広い作品だとも思いました。世代や性別、生き方によって面白さがまったく違ったものになるような気がします。僕自身もかみ砕くのに少し時間がかかってしまい、その分、考察の面白さも感じられると思います。

 

 

──演じるルロワの印象は?

丸山:新しいエネルギーを研究する研究者で、その見た目通り、とても冷静なキャラクターです。ただ、そのせいで少し冷酷に見えてしまうところもあって、見方によっては「ラコを利用している」と思う方もいるかもしれません。たくさん登場する人物ではないので、少ない場面ながらも、そう思ってしまった方の見方を変えるべく、彼なりの生き様や理想をしっかりと演じなければいけないと思いました。

──先ほどアフレコを振り返り「声が明け透けになることに恐怖を感じた」と言っていましたが、表現について難しかったことはありますか?

丸山:難しいことしかありませんでしたよ! いや、振り返れば楽しかったんですけどね(笑)。冷静なキャラクターだからこそ、どこまで感情を揺らして良いのかがわからなくて。声優初挑戦ということで、どれくらい調整すれば良いのか。そもそも客観的に見て、声に感情を乗せられているのか……。声優という仕事は本当に奥が深いなと思わされましたね。

 

 

── 一番難しかったことは?

丸山:技術面の話になるのですが、一番は「距離感」ですね。実写でのお芝居は目の前に相手がいるので、距離があればその分だけ声を飛ばす判断が自らできるのですが、マイク前だとまったくわかりませんでした。それに加えて、ルロワは大きい声を出すようなキャラクターでもないですし。大げさな例えですが「手足を縛られたまま走れ」と言われているような(笑)、最初はそれくらい難しいことだと思いましたね。

──演技について、監督から「こうやって演じてほしい」などディレクションはあったのでしょうか?

丸山:とあるシーンで「少し口角を上げながら話してみてください」と言われたことを覚えています。それが演技にどんな効果を生み出すかまではわからなかったのですが、もしかすると、ルロワとしての表現が冷たすぎたのかも。ラコに対して父親としての愛情を持っていることを物理的に表現するためのアドバイスだったのかもしれません。

 

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