
アニメ映画『アズワン/AS ONE』白岩瑠姫(JO1)さんインタビュー|出来栄えに自信満々「大好きな作品になりました!」
演じたヨウに親近感 悩み葛藤した学生時代が共通
──演じたヨウは、将来を不安視しているキャラクター。親との関係にも悩んでいるという、この年頃には必ずぶつかるであろう葛藤を抱えていますが、そんなヨウに共感を覚えたシーンはありますか?
白岩:ヨウは自分の作った楽曲に自信が持てず、ミュージシャンになるという夢を持っているけれど、親に反対されて将来を決めかねています。そんな彼が葛藤する姿を見て、どこか懐かしいと感じました。自分にもそういう時期があったなと親近感が湧いたので、その部分の自分を重ねて上手く表現できたような気がしています。
僕自身もちょうどヨウくらいの年齢の時に「ひまわり」という楽曲を作ったのですが、当時は誰の目にも留まりませんでした。しかしJO1となった今、ファンの方々が興味を持ってくれ、他の人たちにも発信してくれたおかげで、たくさんの方の目に届くように。この『アズワン/AS ONE』出演も、制作スタッフさんがその曲を聴いたのをきっかけにオファーをいただいていますしね。
──改めて、声をあてて感じたヨウの魅力は?
白岩:ヨウは他者と自分を比べて、本当は才能があるのに自信を持てずにいるキャラクター。それは今を生きる皆さんにも通じることだと思います。本作は、そんなヨウがラコと出会うことで自信を取り戻していく物語になっているので、ヨウを通じて人との出会いの素晴らしさ、自信を持つことの大切さを感じてもらえると思います。ラコに向けて歌うシーンは本当にかっこいいので、ぜひ注目してほしいですね。
──ちなみに、白岩さん自身は自己肯定感は高い方ですか?
白岩:爆上げですね! めちゃめちゃ高いです。自信をなくすことがあまりない性格なので、ヨウを演じる際にそれを持ち込まないように気を付けました(笑)。
──すごい! その自信は、日ごろの努力があってこそなのか、根拠なきものなのか、どちらのパターンですか?
白岩:前者ですね。例えば東京ドームでライブをするとなったら、「もうこれ以上練習することがない」というくらい練習します。「これだけやって、失敗するわけないでしょ!」という自信ですね。
人生1度きりなのに、自信がないからといってやりたいことをやらないで死んでいくのは嫌じゃないですか。自信の付け方は人それぞれだと思いますが、僕はそのマインドで生きています。アイドル人生が終わるとなっても、「自分のやりたいことをやり尽くした」と思って終われたらいいなと思っています。
──では、この『アズワン/AS ONE』の出来栄えについても自信のほどを聞かせていただけますか?
白岩:僕はめちゃめちゃ大好きな作品になりました! 最初はやはり不安の方が大きかったのですが、先ほども言ったように、映像の後半では物語の世界観にのめり込んでいたくらいです。本当に多くの方に観てもらいたいです。
実は、先日の最速上映会は、早く皆さんに届けたいと、僕から「やってみたいのですが……」とスタッフさんたちに相談しました。本当に面白い作品に仕上がったから、早く皆さんに観てほしかったんです。
白岩瑠姫、JO1との出会いは“運命”
──本作は「歌の力」や「思いの力」の大切さを感じられる物語になっていますが、白岩さんが最近「歌の力」「思いの力」を感じる瞬間があれば教えてください。
白岩:小さいときから歌に救われて生きて来て、歌をやりたいと思って今の職業に就いているので、「歌の力」を感じる瞬間は何度もあります。自分が落ち込んだとき、仕事で疲れたときにも聞いているし、常に身近にある存在。歌は僕の人生のすべて、と言っても過言ではないと思っています。
最近で感じたのは、この映画の主題歌を任せていただけたことですね。映画に合うように試行錯誤しながら、2パターンの楽曲を作りました。たくさんの方に聴き比べてもらった結果「巡星」に決まったのですが、完成した映像と合わせて聴いてみると「『アズワン/AS ONE』にはこの楽曲しかない」と思うくらいの自信作になりました。
──作品とリンクしている曲ですが、楽曲にどんな思い込めたのでしょうか?
白岩:作品に出てくるフレーズを取り入れたりと、映画の世界観を感じてもらえるような楽曲にしたいと思いながら作りました。映画を観終わった後に聴いてもらうと、映像が思い浮かぶような楽曲になっていると思います。
──もともとはバラードのオファーだったそうですね。
白岩:「バラードにしてほしい」と言われたわけではないのですが、事前にいただいたリファレンス楽曲が全部バラードだったので、きっとバラードを書いてほしいんだろうなと。しかし、僕が映像を観た時に「バラードじゃないな」と感じたんです。先ほど2曲パターン作ったと言ったのですが、僕が『アズワン/AS ONE』を観て感じた世界観を表現した「巡星」と、もう1つがバラードでした。その2つを提出して「きっとバラードが選ばれるだろうな」と思っていたら、まさかの「巡星」が採用されて驚きました。
先日プロデューサーの三木裕明さんとお話する機会があったのですが、その時に「スタッフの満場一致で『巡星』に決まったんだよ」と聞いて、僕の本作への解釈が認められたんだと感じてうれしくなりましたね。
──本作が“出会い”の物語ということで、白岩さんのこれまでの人生の中での“運命的な出会い”についても聞かせてください。
白岩:やはりJO1への加入は欠かせない出会いです。僕の人生が180度変わりましたから。
──ありがとうございます。最後に、映画を楽しみにしてる方に見どころ、メッセージお願いします。
白岩:「面白い作品です!」と自信を持って言える映画に仕上がりました。1人でも多くの方に、劇場に足を運んで観てほしいです。この90分は、決して皆さんの人生を無駄にしない時間だと思います。期待を裏切らない作品になっているので、絶対に観に来てくださいね。
[インタビュー/米田果織 撮影/小川遼]
作品情報
あらすじ
一方、宇宙に浮かぶ巡星(めぐりぼし)。エネルギー源の「星血」をめぐる長い戦争状態にあったヴ・レード惺王国と轟ア・スレッガ国との休戦の調停式が行われてようとしているまさにその時、巨大軌道デブリが落下、プルガード隊のヴィーゴが必死に対処していた。
ヴィーゴを助けるべく、ロボット整備士・ラコは整備途中の機で飛び立つが、危機一髪の状況に陥っていた。一瞬の閃光ののち、破損激しいラコの機はデブリを海面まで移動させ事なきを得るが、ラコは意識を失ってしまう。
昏睡状態のラコは、意識の中でヨウと出会うー。ヨウとラコの出会いの意味とはそして、ふたりでひとつ、のヨウとラコに待ち受ける運命とは
キャスト
原作 星と翼のパラドクス (C) SQUARE ENIX/SUNRISE (C) ASONE 製作委員会



































