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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。

『名探偵コナン』は、週刊少年サンデー(小学館)にて1994年より連載中の青山剛昌先生が描く人気推理漫画。TVアニメシリーズは長きにわたり親しまれ、劇場版も大ヒットを記録しています。
探偵たちの活躍と同時に警察組織についても緻密に描かれており、魅力的な警察官たちも続々と登場。「おじゃる警部」こと京都府警捜査一課警部・綾小路文麿も目を引く存在です。
本稿では、そんな綾小路文麿の情報をまとめてご紹介。人物像や登場回一覧、注目エピソードを解説していきます。
※本稿には、『名探偵コナン』の一部ネタバレが含まれます。
所属:京都府警刑事部捜査一課
階級:警部
年齢:28歳
CV:置鮎龍太郎さん
公家出身で京都弁を話す、通称「おじゃる警部」。警視庁の白鳥任三郎警部とはキャリア組の同期。シマリスの「マロちゃん」を連れ回しており、雅で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。佐藤刑事からは「白鳥君以上の変人」と評されるも、工藤新一から「割と切れる人だから心配ない」と称される有能な警察官です。
劇場版第7作『迷宮の十字路』のオリジナルキャラクターですが、その後も劇場版で活躍。第17作『絶海の探偵』の前日譚にあたる第694話「消えた老舗の和菓子」でテレビアニメ初登場。原作は第94巻の修学旅行編が初登場となりました。
コミック初登場巻:第94巻
〈TVアニメ〉
第694話「消えた老舗の和菓子」
第927~928話「紅の修学旅行(鮮紅編/恋紅編)」
第941~942話「マリアちゃんをさがせ!」
第965~968話「大怪獣ゴメラvs仮面ヤイバー」
第1135~1136話「大岡紅葉の甘い罠」
第1174~1175話「ガラスの水面」
〈劇場版〉
第7作『迷宮の十字路』
第13作『漆黒の追跡者』
第17作『絶海の探偵』
第18作『異次元の狙撃手』
第21作『から紅の恋歌』
劇場版第17作『絶海の探偵』の前日に起きた事件。綾小路の初登場は劇場版第7作『迷宮の十字路』ですが、TVアニメシリーズとしては本エピソードが初登場。『絶海の探偵』以降、劇場版の前日譚をTVアニメシリーズで描くことが恒例となっていきます。
海上自衛隊イージス艦の体験航海に当選し、コナン、光彦、歩美、元太は付き添いの小五郎、蘭、園子と共に京都へやって来ます。ホテルに向かう途中、蘭は買いたいものがあると土産物屋へ立ち寄りますが、蘭のお目当てでもあった「京のとり」チョコ味が納品された5店舗から全てのチョコ味が消える事件が発生。
そこへシマリスの散歩中だという京都府警の綾小路警部が偶然通りかかり、非番にも関わらず、半ば強制的に巻き込まれて捜査に協力することになります。
2019年1月に、2週連続1時間SPで放送。新一と蘭に恋の進展が見られる注目エピソードです。
灰原からAPTX4869の解毒剤をもらい、コナンは一時的に新一に戻って修学旅行で京都へ。そこで新一の母の有希子と知り合いである女優と出会い、暗号を解いてほしいと依頼されます。そんななか殺人事件が起き、薬の効果が切れた際の身代わりを頼んだ平次も交えて新一は綾小路警部の捜査に協力。
綾小路は新一に信頼を寄せている様子で、犯人が分かったという新一が綾小路に何やら協力を依頼した際には、できることならと快諾。新一は「少しばかり恥ずかしい思いをするかもしれませんけど」と付け加えていました。
新一に頼まれた通り、綾小路警部をはじめとした京都府警の面々は昔の学生服を纏って修学旅行生のふりをして容疑者を包囲。綾小路が学ラン姿で恥じらう貴重なシーンも見られます。
2020年1月に4週連続で放送されたアニメオリジナルエピソード。大阪府警の大滝悟郎、服部平蔵、遠山銀司郎に加えて京都府警の綾小路も参戦。逃走車から和葉を庇った蘭が引かれそうになったところを綾小路が助ける場面も必見です。
大阪にある日売テレビで新社屋完成記念映画「大怪獣ゴメラvs仮面ヤイバー」の制作発表会が開催され、小五郎、コナン、蘭、元太、光彦、歩美、灰原、さらに平次、和葉が出席していました。そこでプロデューサーの米倉功人が殺害される事件が発生します。
大阪府警の大滝警部らが捜査を進める一方で、京都で不審な交通事故があり、綾小路が捜査を行なっていたところ、米倉との繋がりが浮上して大阪へ。大阪府警と京都府警で合同捜査本部を立ち上げることになり、綾小路は大滝に協力は惜しまないと言って両者は団結します。
小五郎と平次をモデルとした舞台が上演されることになり、コナン、小五郎、蘭は京都へ。コナンと小五郎、平次が舞台の打ち合わせに参加するあいだ、蘭と和葉はスポンサーの厚意でスイーツ巡りをすることに。
スポンサーとは大岡コンチェルンであり、演出家の株本恭助の自宅で行われる打ち合わせには紅葉もやって来て、さらに“スペシャルなゲスト”として警視庁捜査一課の管理官である黒田兵衛が登場します。
その後、株本が自宅の密室で死亡し、京都府警の綾小路警部が現場へ。現場の状況をひと通り把握した綾小路は「窓から倒れている株本さんを発見して、ベランダの植木鉢で窓ガラスを割って現場を破片まみれにして、中に入らはったんですねぇ」と黒田管理官を前にして冷ややかな態度も。
株本の安否確認が最優先だと思ったと詫びる黒田に対して、「いえいえ…さすが警視庁さんは刑事ドラマみたいにやることが派手やなぁと思っただけで」と、少々皮肉めいた返しをしています。そして綾小路は服毒自殺だと判断しますが、コナンと平次は殺人事件と断定。
また、黒田から「獣の匂いがするような気がする」と言われて焦る姿も。「今日はポケットでええ子にしといてくださいね、マロちゃん」と胸ポケットに入っているマロちゃんにこっそりと話しかけていました。
今作オリジナルキャラクターとして綾小路が初登場。東京・大阪・京都で5人の男が相次いで殺害される事件が発生。5人は古美術を狙う窃盗団"源氏蛍"のメンバーでした。仏像窃盗事件の解決を依頼された小五郎とともに京都を訪れたコナンは、源氏蛍の事件を追う平次と遭遇します。
コナンと平次が京都の町を駆け巡るなか、素人は首を突っ込まないようにと綾小路は忠告。そんな綾小路が小五郎から犯人扱いされてしまったことも。
また、警視庁の白鳥警部は綾小路とライバルと言われていますが、シマリスをいつも連れているような奴と一緒にされたくないと不服そうな様子を見せています。
全国各地で連続殺人事件が発生し、警視庁、神奈川県警、静岡県警、埼玉県警、群馬県警、長野県警の刑事たちが集結。京都府警の綾小路警部も登場し、警視庁の白鳥警部に捜査情報を提供しています。
小五郎も警察の捜査会議に参加しており、黒ずくめの組織のメンバーが会議に潜入していたことに気づいたコナンは独自に調査開始。コナンは事件の真相に近づきますが、その裏で黒ずくめの組織を追いながら「コナン=新一」の真実が暴かれるという難局を迎えることになります。
事件の舞台となったイージス艦の取材には、防衛省と海上自衛隊が全面協力。国家機密である最新鋭の自衛艦内部も描かれました。
京都舞鶴港沖、海上自衛隊によるイージス艦"ほたか"の体験航海に参加したコナン一行。電子武装されたハイテク艦で繰り広げられる迫力の演習に大興奮の子供たちでしたが、訓練終了の直前に未確認物体が艦体に接近し、艦内に不穏な空気が流れます。
艦内を探るコナンは隊員の左腕だけが発見された現場に遭遇。ほどなくして若狭湾の造船所で左腕のない遺体が見つかります。
イージス艦には警視庁の面々に加えて京都府警の綾小路警部と車折刑事も合流し、大阪では大阪府警の刑事たちも捜査。また、綾小路は今作の前日譚であるTVアニメシリーズ第694話でも登場しています。
東京の街を一望できる高さ635mのベルツリータワーが舞台の中心となる作品。本編に関わる重大な事実が原作よりも先に公表。声の切り替えというアニメならではの演出で、沖矢 昴の正体=赤井秀一であることが明かされました。
ベルツリータワーのオープニングセレモニーの最中、展望台で狙撃事件が発生。居合わせたコナンは銃弾の軌道から狙撃ポイントを割り出し、スナイパーを女子高生探偵の世良真純とともに追うも、あと一歩で取り逃がしてしまいます。
後日、FBIと警視庁が合同捜査を開始。浮かび上がったのは、海軍の特殊部隊"ネイビー・シールズ"の存在でした。綾小路は、京都に滞在している元陸軍大尉のジャック・ウォルツとその家族の警護にあたっています。
関西の事件ということで、大阪府警の服部平蔵や遠山銀司郎、大滝悟郎、京都府警の綾小路が登場。TVアニメに先行して『から紅の恋歌』で伊織無我が初登場。大阪と京都を舞台に、百人一首界を牽引する「皐月会」が絡む事件の謎を追うコナンたちの活躍、そして平次と和葉、平次の婚約者だと主張する大岡紅葉をめぐる恋が描かれます。
綾小路はコナンと平次の探偵としての能力を認めているようで、2人が事件現場の捜査に加わることを快諾しています。
2025年9月6日、13日放送の「ガラスの水面」(前編/後編)。京都北部の港町で浦島太郎になぞらえた怪事件が発生し、コナン、蘭、小五郎は、大井弁護士の紹介で、依頼人・辻貫太が経営する船宿「大和屋」を訪れます。
こちらはアニメオリジナルのエピソード。綾小路警部が登場し、後編の予告ではシマリスのマロちゃんと一緒に旅館のお風呂で癒される姿も話題に。気になる後編もお見逃しなく!
綾小路文麿を演じているのは声優の置鮎龍太郎(おきあゆりょうたろう)さん。11月17日生まれ、福岡県出身。『地獄先生ぬ~べ~』の鵺野鳴介役をはじめ、『テニスの王子様』の手塚国光役、『忍たま乱太郎』の善法寺伊作役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。また、置鮎さんは『名探偵コナン』で沖矢 昴の声も担当しています。

数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
