
TVアニメ『ゲーセン少女と異文化交流』キャストリレーインタビュー第6回:草壁蓮司役 千葉翔也さん|リリーちゃんへの気持ちを蓮司がはっきり示したのがよかった
僕のほうから自主リテイクを何度か試させていただいたのも思い出深いですね
──天城さんをはじめ今回は若手のキャストとの共演も多かったと思います。葵衣役の小山内怜央さんや花梨役の結川あさきさんさんとの掛け合いはいかがでしたか?
千葉:小山内さんとは今回がメインキャラでの本格的な初共演だったんですが、最初から全力で演じられていて、その姿勢に感心しました。葵衣は声が大きく、蓮司もそれに合わせて自然と声を張らなければいけないので、小山内さんの勢いに引っ張っていただけたのもありがたかったです。
ご本人はとても堂々とした性格で、妹っぽさはあまりない方なのですが(笑)、葵衣の騒がしさとかわいらしさをしっかり表現されていました。お笑いを見てツッコミを研究されていたそうで、勉強を重ねる姿勢が素晴らしかったです。
──葵衣の勘違いから“グラサン店員が兄だった”と発覚する流れも面白かったです。
千葉:あの変装はアニメだとどうしてもバレバレになってしまうので、あえて漢気を濃く出してみました。普段なら通らないような芝居だったのに、この現場では「大丈夫」と言われ、逆にこちらが驚いたくらいです。僕のほうから自主リテイクを何度か試させていただいたのも思い出深いですね。
──結川さんについてはいかがでしたか?
千葉:結川さんとは以前共演したことがあり、そのときから自然体のお芝居をされる印象がありました。花梨は第6話からの登場。限られた話数の中でキャラクター性をしっかり詰め込まなければならない役どころでしたが、見事にアジャストされていたと思います。原作で抱いていたイメージ通りに掛け合いができましたし、ツンデレの“デレ”部分に見えるようなシーンも、自然に落とし込まれていて。リリーちゃんと同様、あざとさを感じさせないお芝居が印象的でした。
──花梨は、格闘ゲームで蓮司に勝つことを目標にしていました。
千葉:ふたりの対戦は大会まで引っ張る形になりましたが、花梨の真剣さがよかったです。蓮司も歴戦のプレイヤーなのですが、けっして花梨が小者に見えない見せ方も素敵でしたし、花梨の勝ちたい気持ちが真摯に表現されていて、彼女の魅力がしっかり伝わってきました。
──あらためて、蓮司というキャラクターを演じるうえで大事にされたことを教えてください。
千葉:原作を読ませていただいたときに、蓮司が強い自我を持ちすぎると作品に入り込みにくいのではと思ったんです。『ゲーセン少女』はリリーが主人公とも、蓮司が主人公とも言える、いわばダブル主人公のような形ですよね。 だからこそ、蓮司の葛藤をあまり重くせず、さっぱり切り替えたほうがいいのではと逆算して、少し明るめの性格で演じるようにしました。ただ、蓮司は大学生。高校生よりも落ち着きがあり、何かはしゃぐことがあっても、はしゃいでいることに自覚があるようなニュアンスを大事にしました。
──確かに蓮司は、リリーたちを「後ろで見守る立ち位置」というイメージもありますね。
千葉:そうですね。大学生ですし、中学生の女の子と一緒に遊ぶことに気恥ずかしさがあるのは自然だと思うので、その意識は常に持っていました。ただ、それが上から目線になったり、年下の女性を口説いたりするように聞こえないように注意しました。
蓮司は楽しいときには無邪気に楽しめる人間。その素直さが周囲との関係を深めているんです。彼は空気のような存在でありながら、いないと困る大切な存在なのかなと思います。
──これまでを振り返って、特に印象に残っているシーンはありますか?
千葉:やはり最初のクレーンゲームのシーンですね。リリーちゃんが必死に挑戦しても取れなくて、蓮司がサポートしてあげる。その小さなきっかけが物語を大きく動かし、そこからふたりの関係が始まる。あの場面がなかったら、きっとふたりは出会っても親しくなれなかったと思います。
──ちなみに、千葉さんご自身はリリーのどんなところが好きですか?
千葉:ゲームに必死なところもかわいいのですが、意外とはっきりとものを言うところが好きですね。お母さんやお父さんに対して言い返すこともあるし、望月さんに対してライバル心も持っている。人とのコミュニケーションの中で、彼女なりの素直さがすぐ表に出るところがかわいらしいなと思いました。
──これは皆さんにうかがっているのですが、千葉さんご自身のゲームセンター体験についてもうかがえますか?
千葉:僕も子どもの頃からよくゲーセンに行っていました。「太鼓の達人」のようなリズムゲームもやりましたし、レースゲームも好きでした。ただあまり得意じゃなかったんですよ(笑)。友達と勝負するよりも、協力するほうが楽しかった思い出があります。蓮司も、勝ち負けより“一緒に遊ぶ時間”を大切にするタイプだと思います。だからリリーたちと過ごすゲーセンの時間も、ただの娯楽以上にかけがえのない体験になっていると感じます。
──では最後に、ここまで作品を応援してくださった方へひと言お願いします。
千葉:この作品は、「誰にでも起こり得る小さなきっかけ」から物語が始まるところが大きな魅力です。道を聞かれる、ゲームを手伝う――そういった日常の延長線上に、リリーちゃんとの出会いがあり、そこから友情や絆が広がっていきます。特別な力や大事件がなくても、十分に心を動かす物語が描けるんだということをあらためて実感しました。観ている方にも、「身近な出来事が誰かとの大事な縁につながるかもしれない」と感じてもらえるのではないでしょうか。
かわいらしくてコミカルなのに、そこに人間関係の温かさがつまっているのも魅力的です。忙しい毎日の中で、疲れたときや少し癒されたいときに観ていただきたいですし、蓮司がこれからどんなふうにみんなと関わり、リリーと絆を深めていくのか、原作も一緒に楽しんでいただければと思います。
作品情報
あらすじ
何度挑戦しても景品を手にできず涙目のリリーに、思わず蓮司は手を貸す。
無事にぬいぐるみを手にしたリリーから後日渡されたのは、思わぬメッセージカード――—
“Be My Valentine!” (私の恋人になって!)
キュートで天真爛漫な英国少女との出会い。
勘違いから始まる、ゲーセンでの異文化交流!
キャスト
(C)安原宏和/KADOKAWA/ゲーセン少女と異文化交流会











































