
秋アニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』ディオス役・小笠原仁さんインタビュー「ディオスは謀略と狡猾さに満ちた糸目エルフに見せかけた妹愛猪突猛進グッドガイです。いやグッドかは分かりませんが」【連載10】
邪悪でクールな笑みにみなさんもノックアウトされることでしょう
──作品の中心人物であるスカーレットとジュリアスにはどのような印象をお持ちですか?
小笠原:はよくっつけや……いや、くっつくなや……の反復横跳びを相当な運動量でさせてくれる二人だなと。勘弁してください、瘦せてしまいます。分かりやすい恋慕を感じさせない二人だからこそ、いち視聴者として目が離せない魅力的なやり取りが多いのだなと思います。はよ……。
──関係が深いディアナへの印象もお聞かせください。
小笠原:演者である自分から見ても本当にかわいらしいキャラクターだなと思います。見た目やスカーレットに対する振る舞いだけではなくて、本当は年相応の幼い少女なのに身に余る大業を背負う覚悟がしっかりあるところ。でも完璧にこなすには頼りたい盛りなところ。無痛でいられず弱さが溢れてしまうところ。
ディオスでなくとも庇護欲が口から洩れた際、何度もリテイクを重ねることになるでしょう。なんたって俺の妹なんですから、覚悟してください。
──悪逆な者たちをスカーレットが鉄拳制裁する様がスカッとする本作。小笠原さんは、どんな瞬間にスカッとしますか?
小笠原:アプリケーションの重さ、ネットの読み込みの悪さ、音声周りのバグ、ありとあらゆるパソコンの不調を再起動一撃で解決できた時です。手強い敵を強力な一撃にて一掃するという点を鑑みるに、この現象も『さいひと』と呼んで差し支えないかもしれません。スカーレットも幼少の頃からこの体験を与えられていれば、拳に頼ることはなかったでしょう。
──第10話の見どころを教えてください!
小笠原:たいへん優雅極まるスカーレットの新技(技?)の「踊り教えた先生泣いてるだろうなあ」感と、たいへん下劣極まるとある敵の技の「名前のネタさに反して威力がガチそう過ぎる」感です。完成した映像を拝見するのがたいへん楽しみ極まります。
──最後に、小笠原さんが思うアニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の推しポイントを語っていただければと思います!
小笠原:勧善懲悪はこの世に数あれど、懲悪する側がこんなにも善悪に区分しづらい物語は珍しいように思います。主人公スカーレットの都合と気まぐれと独断と偏見の牙にかかる数々の悪党たち。
「まあ善ではあるっぽいんだけど、正義の味方っぽいかと言われると……」と、登場人物たちみんなが思っていそうな邪悪でクールな笑みにみなさんもノックアウトされることでしょう。こうしたためた僕は普通に物理でノックアウトされるかもしれません。その時は助けてください。
ディオス・ウエストウッド役、小笠原仁でした。
[文 M.TOKU]
作品情報
あらすじ
それはよくある“悪役令嬢”への断罪シーンとなるはずでした ――
舞踏会の最中、婚約をしていた第二王子・カイルから、
いきなり理不尽な婚約破棄を告げられた公爵令嬢・スカーレット。
さらには“新しい婚約者”がいると告げられ、ありもしない罪まで着せられてしまう。
幼少期から続いていたカイルの数々の嫌がらせにも
“婚約者”ということで耐え続けてきたが、ついに我慢の限界を迎えてしまい…
「私の最後のお願いです。
このクソアマをブッ飛ばしてもよろしいですか?」
見目麗しき公爵令嬢スカーレットが“拳”を握り、舞い踊る!!
シリーズ累計187万部突破の人気作がTVアニメ化!
武闘派令嬢のスカッと痛快ファンタジー、ここに開幕!
キャスト
(C)鳳ナナ・アルファポリス/最ひと製作委員会


























