
TVアニメ『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』最終話放送記念 アレク・ユグレット役梅田修一朗さん×高橋賢監督 対談インタビュー!さらにBlu-ray BOX封入特典アルト先生描きおろし小説のタイトル・あらすじ公開!
“みんないる”と思える現場
──今だから言えるここだけの裏話や『補助魔法』という作品に対する個人的な解釈があれば教えてください。
梅田:『補助魔法』のアフレコ現場は、声の録り方が特殊でした。
アフレコの進め方、組み立て方の部分が、僕にとって初めての現場でした。役者陣は音響監督からディレクションを受けるので、どこからどこまでが監督の言葉や意図だったのか、全部は計り知れないので、伺ってみたいなと思っていました。
高橋:僕にとっても、初めての経験をした現場でした。音響監督さんにも個性があり、「最終的にこうあったほうがいい」と、映像に落とし込む際に作り上げたいものがあると思うので、人それぞれにやり方があるんだなという発見がありました。
梅田:『補助魔法』は戦闘シーンが多いし、仲間との軽快な掛け合いもあって、テンポ感が重要だなと解釈しているのですが、今回音にもこだわられていて、一人一人のセリフを独立して録ることで、編集するときに聴きやすいようにとか、印象づけやすいように、整音してくださる録り方をされていましたね。
高橋:どうしても掛け合いでお願いしたいところだけ、伝えた覚えはあります(笑)
梅田:何事も経験だと思うので挑戦する気持ちも強かったんですが、なかなか難しくもありました。テストは行っているので、相手の台詞も一度は聞いていますが、本番では個別に録ることが多かったので、テストの時に受けた熱量を想像して、台詞を受けたという体で返さなきゃいけないな、と思っていました。
もちろん戦闘シーンって、どの現場でも息が被るから個別に録ることもあるんですけど。『補助魔法』はそこが特にこだわりの部分だったと思います。
高橋:確かにこだわりの一つだったりもするので、手法のひとつと捉えてアフレコ現場に臨んでいました。「拾える声は拾いたい」ということも阿部さんがおっしゃっていたので、役者さんが演じた芝居を後から消してしまうような形にはしたくないのだと考えていたんだと思います。
梅田:音にこだわったアフレコだったなと。
高橋:僕もそう思いました。
──このチームだったからこそできたこと、表現できた部分などはありますでしょうか
梅田:最終話のテストでラスティングピリオドならではの掛け合いを行った後に、本番では一人ずつ声を録っていったのですが、テストでのラスピリメンバー全員でのテイクを覚えているからか、不安になりませんでした。これは、このチームならではだなと思った瞬間でした。
高橋:座長によるのかな。
梅田:監督はそう言ってくださいますが、僕の中で真の座長は、ラスピリメンバーのリーダーでもある、シカさん(ヨルハ役:久保ユリカさん)だったと思います。シカさんが常に「楽しい」を共有してくれて、シカさんの存在が大きかった。
・・・いいチームでしたね。
映像面でも表現された“チームワーク”
──今回の作品を作り出す中で、演出面で一貫して大切にしてきた感覚やご自身の中での鉄則があれば教えてください。
高橋:大きく2つあります。まず、アレクが最初は自信を失っていて、後半にいくほど自信を取り戻すような空気感をどう作るか、というのを意識していました。自信を取り戻すにあたってラスピリと絡むことが絶対条件になってくるので、ラスピリが揃ったシーンでは、アレクを支えるチームワークのようなものを映像で表現できるよう意識していました。
もう一つは、序盤はアレクだけにスポットライトを当てていますが、後半に進むにつれてラスピリの4人全員にスポットライトが当たる構成にすることを意識していました。映像としてそういった魅せ方ができるよう、脚本家さんにもお話しをさせていただいていました。
簡単に言うと、「主人公が変わっていく風景」を意識していたと思います。
──本作を見届けてくれた視聴者の皆さんへ、そして『補助魔法』の原作を含めた全てのファンに向けて、お二人からそれぞれメッセージをお願いします。
梅田:監督!ファンのみなさんにここは渾身のシーンだったという場面があればぜひ教えてください!
高橋:5話の冒頭のシーンです。冒頭でラスピリ4人が戦って敵を倒す流れをやりきって、その後みんなで寄り添ったりするじゃないですか。あの辺で、チームが一丸になったという空気感が出てきます。ですから、あのシーンをしっかり見てもらえると、次の展開はますます面白くなるぞ、というのが分かっていただけると思って作っています。
また、最後まで見ていただいた方々には、本当に感謝していますし、何度も見ていただけると嬉しいです。
梅田:アニメーションも愛にあふれていたし、監督のこだわりだったり、スタッフさんの頑張りだったりが伝わってくる映像になっていたと僕も思います。監督の言うとおり、アニメ全12話を何回でも観て楽しんでもらってもいいですし、原作やコミカライズを読んでもらうのもいいし、イラストを楽しんでもらうのもいいですし。
ラスティングピリオドの4人って、この先も外から見守っていたくなるような……もちろん自分も一緒に冒険しているかのような感覚もあるんですけど、僕としては、4人を見届けることで自分も励まされる、そんな力を持っている、魅力あるメンバーだなと思います。
これからも、ファンの皆さんの中に4人が居続けているといいな、という気持ちがありますね。
この先もいろんなアニメや小説がこの世には出てきますが、ラスティングピリオドのことなぜか覚えてるなとか、なんでか思い出しているなとか、そんな存在になっていたらいいなと思います。
本当に見てくれてありがとうございます。
『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』Blu-ray BOX (特装限定版)特典小説タイトル及びあらすじ公開!
・発売日:
2026年3月25日(水)発売・価格:35,200円(税込)
・収録話数:
全12話収録
・仕様:
キャラクター原案・夕薙描きおろし三方背ケース、キャラクターデザイン・佐藤陽子描きおろしジャケット通常ケース
・特典内容
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封入特典:原作・アルト書きおろし小説、特製ブックレット
映像特典:ノンクレジットOP&ED、全話WEB予告、PV&CM集
音声特典:豪華キャストによるオーディオコメンタリー
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・店舗別特典
ゲーマーズ:キャラクターデザイン・佐藤陽子描きおろしジャケット B2タペストリー
アニメイト:B2布ポスター(クラシア)
※特典は予告なく変更となる場合がございます。
Blu-ray 特典小説タイトル・あらすじ
【タイトル】
『学院編前日譚 〝リミットブレイク〟秘話』
【あらすじ】
ガルダナ王国王都ダンジョン45層の攻略を目指すラスティングピリオド。しかし、メンバーに高い火力の氷属性魔法を使いこなせる人員がいないことを理由に、フロアボス《トワイライト》は倒せないと、ローザからダンジョン攻略を止められていた。ローザから攻略の許可を得るために、アレクとオーネストが編み出した方法は……!?
これは〝リミットブレイク〟を生み出す瞬間を描いた、アレクたちが王立魔法学院を卒業する1年前の物語。
作品情報
あらすじ
王太子 レグルス・ガルダナを陰で支える宮廷魔法師 アレク・ユグレット。
弱すぎるレグルスを守るため「補助魔法」に徹していたはずが、突然の追放宣告で職を失ってしまう。
そんなアレクの前に現れたのは、魔法学院時代にかつて“伝説”と謳われたパーティー「ラスティングピリオド」で共に戦った仲間のヨルハ・アイゼンツだった。
「キミの力が必要なんだ!」
伝説のパーティーが再集結し、新たな物語が幕をあける——
始めよう、新しい伝説を。あの日の続きを。
終わりなき日々(ラスティングピリオド)を!
キャスト
(C)アルト・講談社/補助魔法プロジェクト















































