
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』ドランクドラゴン・塚地武雅さん×はりけ〜んず・新井義幸さん×東島丹三郎役・小西克幸さんインタビュー後編|仮面ライダーと共に育った幼少期。第14話以降は、遂にショッカーが動き出す!?
仮面ライダーから学んだ「特訓」の精神
ーー昭和世代の皆さんにとって、「仮面ライダー」はどのようなヒーローですか?
塚地:僕は『仮面ライダー』が始まった1971年に生まれているので、いわゆる同期……ではないですけど(笑)。
新井:僕も塚地くんと同じ、1971年生まれで同級生なんですよ。
塚地:なので、初回放送を観ているわけもないんですが、いつの間にか日常に入り込んできていて。夕方帯に放送していた再放送から、V3にきっちり繋がっていた記憶があります。
新井:関西地方では早朝にも流れていました。家族の誰よりも早く起きて、親父とおふくろが寝ている横のテレビでこっそり……。
小西:「あんた、朝から何観てんの?」みたいな(笑)。
塚地:最初の方は「怪奇」というか、怖さがベースにあって。 だんだん新1号・2号になっていく流れでヒーロー性が強くなって、V3に繋がっていく。 その流れはしっかり通っているんです。
新井:僕は兄貴がいたので、兄貴に教えられました。兄弟で脈々と繋がれていった感覚はありますね。
塚地:今もなお続いている仮面ライダーシリーズと共に育ってきたというか。
小西:何かしら、家に仮面ライダーに関するものはありますよね。本なり、おもちゃなり。
塚地:夢中で観ていなかった人でも、絶対耳にしたことはあるタイトルじゃないですか。 その強みは大きいなと思います。ある種の教科書じゃないですけど「正義とは」とか……
新井:「ライダーキックは仮面ライダーだから出来るんだ」とか(笑)。
塚地:色々教えてもらいました。
ーー「仮面ライダーごっこ」はやっていましたか?
一同:散々やりました!
小西:家でやっていると、親に怒られるじゃないですか。「何やってんの!」って。
塚地:高いところから飛び降りて、足を怪我したり、擦り傷を作ったり。
小西:襖(ふすま)に向かって「ライダーキック!」をしたら、一番上に足が入って、そのまま縦に思いっきり破いてしまいました(笑)。
塚地:(笑)。僕はずっとマフラーを付けていて。
小西:マフラーは憧れますよね。
新井:僕はよく兄貴と「ライダーごっこ」をやりました。ずっとショッカー側をやらされるんですよ。
塚地:ゲームが出始めたのも少し後なので、当時は外で遊ぶしかなかったですもんね。
ーーそういう方々が沢山いるからこそ、『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』という物語が生まれたのかなと。
新井:そうですね。今でも追いかけていますから。
塚地:『アメトーーク』の「仮面ライダー大好き芸人」もそうですが、好きなだけで出演させてもらっているので、ありがたい限りです。
ーー折角なので伺いたいのですが、皆さんが「自分もなりたい」と思う仮面ライダーはいらっしゃったりしますか?
一同:これは難しい!(笑)……(しばらく真剣に考える)
小西: 僕は『仮面ライダースーパー1』がすごく好きだったんですよ。 赤心少林拳とファイブハンド、スズメバチモチーフも格好良いですし、何よりもあの手が好きでしたね。
塚地:少し宇宙っぽさもあって。
新井:最後は実際に行きましたしね。
小西:なので、僕はスーパー1です。
新井:僕が初めて買ってもらったのは『仮面ライダーアマゾン』のベルトだったんですけど、3日で壊したんですよ。
小西:「大切断」で(笑)。
新井:持ち手の部分がポキッと折れてしまいました(笑)。初めて変身したライダーなので、そういう意味でも、1人選ぶならアマゾンですね。
塚地:僕は……やっぱりV3かなあ。ただ、当時はV3がヒーローしすぎているからこそ、 1号・2号って言わないと「分かってない奴」と思われる空気があったんですよ。メジャーなものを挙げて、「分かってねえな」って言われるのが嫌で(笑)。 V3が好きだったのに、ハッキリ言えなかったんです。
塚地:何よりも宮内(洋)さんが格好良くて。当時の特撮においては『秘密戦隊ゴレンジャー』しかり、『快傑ズバット』しかり、何を観ても宮内さんが出てくる感じで。小学校へ向かう時も襟を立てていましたし、本気で「V3になれる」と思っていました。
ーーそんな「仮面ライダー」というヒーローから、皆さんが教わったことはありますか?
新井:考えてみれば、教えてもらったことだらけなんですよね。「これはライダーが言っていたから、ダメなことなんだ」という気持ちが自分の根底にあるというか。
塚地:仮面ライダーが負けたときって、分かりやすく「特訓」をして強くなるじゃないですか。
新井:「じゃあ行くぞ!」と言って、おやっさん(立花藤兵衛)が岩を転がしてきて(笑)。
塚地:「実はおやっさんが一番すごいんじゃないか?」って(笑)。でも、学生時代に部活をやっていたので、「やっぱり鍛えなくちゃいけないんだな」と思ったことは覚えていて。それによって、部活を頑張れていた気がします。 負けを知り、さらに頑張って、敵に立ち向かう。そういう精神を教えてもらいました。
ーーそれこそ、東島丹三郎が身体を鍛え続けていることにも繋がるお話ですね。
塚地:そうなんですよね。その時の思いをそのままに、大人になった人物ですから。
新井:第1話冒頭の「俺を改造してくれ!」という叫びもピュアですよ。
塚地:あと昨今は誰でも何かを推していたりするから、そういう“愛”は共感しやすい部分でもあります。
新井:観ている方も、どこか自分にも当てはまるところがあるんじゃないですかね。






















































