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- 五六七八千代
- 徳島出身のフリーライター&歌人。現在は、特撮、アニメ、DOMOTOが生きがい。

約1年間にわたって放送された『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が、ついに最終回を迎えました。
毎週の展開に心を揺さぶられ、俳優の交代やスーパー戦隊の休止が発表されるなど本編の外でもさまざまな出来事があった本作。筆者自身もリアルタイムで応援し続け、ゴジュウジャーと共に過ごしたこの1年は、とても印象深く数えきれない思い出でいっぱいです。
最終回を前に「吠が何を願うのか」「物語はどんな結末を迎えるのか」と、ドキドキしていた人も多かったのではないでしょうか。
この記事では、スーパー戦隊の一区切りとなる最終回を振り返りながら、吠たちゴジュウジャーが1年間かけて積み重ねてきた物語と感情の行き先を改めて噛みしめていきたいと思います。
ゴジュウジャーが最後に鳴らしたゴングの音は、何を終わらせ、そして何を始めたのか——その余韻を、いま一度振り返っていきましょう。
※この記事には、最終回を中心に本編のネタバレが含まれます
最終回は、厄災によって仲間たちが消され、予期せぬ形で指輪争奪戦のナンバーワンとなってしまった吠のシーンから始まります。たった一人残された吠に、テガソードは静かに告げました。「ナンバーワンはお前だ」と。
そんな吠の前に現れたのが、ファイヤキャンドル。彼は吠に対し、命をかけたバトルを申し込みます。仲間たちの指輪を気にかける吠を見て、指輪を壊そうとするファイヤキャンドル。それを止めたのは、ガリューデカリバー50から一時的に人間の姿へ戻ったクオンでした。戦いの最中、クオンは吠に問いかけます。「戦いの先に、何を望む?」
その問いに向き合った吠が、テガソードに願ったのは“指輪争奪戦をやり直すこと”。くだらないことを話す楽しさ、一緒に戦う心強さを知った吠は、これからも仲間と共にいる未来を選びます。
そして、テガソードの力によって復活したゴジュウジャーのメンバーたち。さらに、一度は指輪を失っていたユニバース戦士たちも駆けつけ、吠たちを支えます。さまざまなキャラクターの登場に、胸が熱くなった方も多いのではないでしょうか。
独りぼっちだった吠が仲間を求め、その仲間たちもまた吠の力になりたいと集まってくる。この絆こそが、ゴジュウジャーが1年かけて紡いできたものなのだと、強く感じさせられる場面でした。
来週はついに!#ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 最終話
— ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー【東映公式】 (@Gozyu_toei) February 1, 2026
『我ら、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー!』☝️💍
皆を失い、指輪争奪戦の勝者となった吠。
絶望の中、最後の敵ファイヤキャンドルは
「俺と永遠に戦え」と襲い来る。
何のために戦うのか?
戦いの先に何があるのか?… pic.twitter.com/57oc7MD5vb
最後に真の仲間となったゴジュウジャーは、ファイヤキャンドルの暴走を止めることに成功。さらに、厄災との戦いで命を落とした真白も、神として復活し、ゴジュウジャーたちと共に歩む道を選びました。
一方のブライダン側も、ノーワンワールドと人間界の共存が簡単ではないと認めながらも、「仲間がいれば道は開けるはずだ」と再び結束します。一度、道を違えたファイヤキャンドルはブライダンを去ろうとしますが、ブーケが「ファイヤキャンドルさんのことも、まだ仲間だと思っています」と手を握ります。こうしてブライダン側も幹部は全員そろった形で、物語はラストを迎えることになりました。
そして物語は、一年後へ。
再び指輪争奪戦のナンバーワンになった吠のもとに、真白が訪れ、ゴジュウジャーの仲間たちの近況を伝えます。
角乃は、目を覚ました妹・緒乙とともに2人旅へ。姉妹として失われた時間を取り戻していました。陸王は、念願だった命の恩人・玲をライブへと招待。禽次郎は若返りの特異体質をそのままに、高校生とおじいちゃんの二重生活。そして竜儀は、敬愛するテガソードの教えを広めるため、自身が店長を務めるカフェ「テガソードの里」の全国フランチャイズ展開を計画していることが明かされました。
それぞれが指輪の力で叶えたかった願いを叶え、自分の人生を歩み始めている。指輪争奪戦が終わっても、彼らの人生という物語は続いていきます。
今作のラストで描かれたのは、吠たちが笑い合いながら過ごす“いつもの日常”でした。大きな事件が起きるわけでもなく、家賃が払えないという現実的な悩みが急に解決するわけでもない。それでも、自分の周りで変わらず仲間が笑っていてくれる……そんな日々こそが、吠にとって何よりも幸せなのだと分かるラストでした。
指輪争奪戦をやり直し、再びナンバーワンとなった吠が願ったのは、「山盛りのフランクフルト」。一見すると、とてもささやかで、どこか拍子抜けするような願いです。けれど、物語の序盤、誰よりも孤独で、自分自身を「はぐれ者」だとさげすんでいた吠が、“一人では食べきれないほどの食べ物を仲間と分け合うこと”に幸せを見いだせるようになった。その変化こそが、この1年の物語の答えだったように思います。
最初は、吠もゴジュウジャーのメンバーも、お互いを仲間だと呼べる関係ではなかったかもしれません。しかし、数えきれない困難を共に乗り越える中で、確かな絆が芽生えていきました。当たり前の存在としてではなく、「仲間」として認め合うこと。手を取り合うこと。支えるだけでなく、時には支えられること。『ゴジュウジャー』は、その大切さを、最後まで優しく、そして力強く伝えてくれた作品でした。
💍✨💍━━━━#ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー
— ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー【東映公式】 (@Gozyu_toei) February 8, 2026
1年間応援ありがとうございました!!
━━━━💍✨💍
これからも、愛すべき日常のために
戦っていこう!
ライバルであり、仲間である
はぐれ者たちと共に🐺🦁🦖🦅🦄🐻❄️
いざ掴め!ナンバーワン!!!☝️ pic.twitter.com/k86NA3YUNB
最終話では味方も敵幹部も、主要メンバーが誰一人欠けることなく物語が幕を下ろしました。この結末は「誰もが、誰かの仲間になれる」というメッセージを伝えてくれたように感じます。50年続いてきたスーパー戦隊の一区切りとなる最終回として、とてもあたたかく、やさしい余韻を残すラストだったのではないでしょうか。
ゴジュウジャーの最終回をもって、スーパー戦隊シリーズは一度休止します。スーパー戦隊の公式が公開した「また会おうぜ。」という言葉と、歴代レッドの背中が並ぶビジュアルは、物語の終幕というよりも、未来へ向けた合図のように映りました。別れでありながら、どこか再会を予感させてくれるような締めくくりでもあります。
戦い続けた色とりどりの戦士たちと
— スーパー戦隊オフィシャル (@sentai_official) February 8, 2026
ずっと一緒に走り続けてくれたみんな
ひとりひとりすべてのカラー【個性】に
敬意をこめて#50年間スーパーありがとう#スーパー戦隊 シリーズ pic.twitter.com/3TUh8DbLzL
もちろん、胸に残る寂しさはまだまだ消えません。それでも、2月15日(日)からは『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』という次のストーリーがはじまります。ひとつの戦いが終わり、その余韻を抱えたまま、次の物語へと歩み出していく。この流れは、長年続いてきたヒーロー作品の系譜であり、スーパー戦隊が大切にしてきたリズムです。
そしてゴジュウジャーの物語は、このあとも続いていきます。現在シアターGロッソで公演中の『ゴジュウジャーショー第4弾公演』をはじめ、3月20日公開予定のVシネクスト『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』、TTFCスピンオフ『ポーラー・ビギニング』、そしてファイナルライブツアーと、彼らに会える機会はまだまだ残されています。
引き続き、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の物語を楽しんでいきましょう! そしていつか、スーパー戦隊シリーズが再び動き出すその日を笑顔で迎えられるように、健康に長生きしていきましょう!
[文/五六七 八千代]
