
今じゃないとできない、今描かなくてはいけないことを入れ込んだ作品ーー『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』矢嶋哲生監督インタビュー
映画を通して培う、コミュニケーション
──監督は『ドラえもん』のどんなところが好きですか。
矢嶋:やっぱりひみつ道具じゃないですか。だって一度は友だちと「どのひみつ道具がいい?」という話をするじゃないですか。僕も今回ひみつ道具について、調べ直しましたけど、果てしなくあるんですよ。
今回の作品ではあえて、あまりひみつ道具の名前を言わなかったんです。どんなひみつ道具を使っているかは、映画を見終わった後で、海底生物と一緒に調べてもらえばいいと思っていました。
そこで友だちや親子のコミュニケーションになればいいと思って特に説明せず、“傘”もそのまま出しちゃいました。あれは「人さがしがさ(カサをさして歩くと、探している人のいる方向へ矢印が導いてくれる)」というひみつ道具なんです。
子どもの知識はすごいですよね。僕も息子や娘とTVシリーズを夜一緒に見ていて、子どもたちが「これじゃなくて、どこでもドア使えばいいじゃん」と言っていて、それについて、僕が「どこでもドアを使ったら、(話が)5分で終わっちゃうじゃん」って……(笑)。
「正しいと正解は違う」ということについても、会話してほしいと思いますけど、海底について、改めて親子で動画とかも見てもらってもいいですし、コミュニケーションのきっかけになったらいいなと思います。
──最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。
矢嶋:原作が多くのファンの方に愛されているのも知っていたので、それに恥じないように、より楽しんでもらえるように、なるべく解像度を上げて、深海をみんなが冒険できるように取り組みました。
旧作の良いところも残しつつ、新しいものを取り入れて、今じゃないとできない、今描かなくてはいけないことを入れ込んで新しい映画を作ったつもりなので、ぜひ体験していただけたら嬉しいです。
[インタビュー/宋莉淑]
作品情報
あらすじ
謎ガナゾよぶ未知の世界!息をのむ、ビックリドッキリ海底大冒険!!
夏休みにキャンプの行き先で意見が分かれたのび太たちは、ドラえもんの提案で海の真ん中でキャンプをすることに!
ひみつ道具の「水中バギー」と「テキオー灯」を使い様々な生き物に出会いながら海底キャンプを楽しむ5人。
沈没船を発見したことをきっかけに、謎の青年・エルと出会う。なんと彼は、海底に広がるに住む“海底人”だった!
陸上人を嫌っている海底人はのび太たちを信用することができない。
そんな中、「鬼岩城が...活動を始めました!!」との知らせが届く。海底人が恐れる“鬼岩城”とは、一体何なのか...?
仲間を信じる心を胸に、地球の命運をかけた大冒険に、いざ出発!
キャスト
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026






































